ますます数多くの機種が発売されているドラレコだが、どれを選んだらいいのか迷ってしまう人も多いだろう。そこで、主要メーカーの注目モデルを実走チェックしてみた。東京・お台場近辺を中心に、昼と夜に分けて走行し、映像を記録。また、明暗差の大きい場所での能力をチェックするため、トンネル内の走行も含めた。今回は、セルスター工業である。
6種のGPSを利用した「お知らせ機能」が便利
セルスター工業
CSD-750FHG
実売価格例:2万8450円
GPSを活用した約4万件の「GPSお知らせ機能」を搭載。衛星の受信は最大6種類76基の受信が可能で、ドライブ中の危険エリアを事前に警告してくれる。
モニターは、2.4型と大きくはないが、タッチパネルに対応しているのが大きな特徴。エンジンオフ後、最大12時間の駐車監視録画にも対応している。
独自のファイルシステムなど高い信頼性が真骨頂
本機は、GPSと連係した機能が特徴で、「逆走注意エリア」「ゾーン30」「事故多発エリア」など、危険区域を事前に通知してくれる「GPSお知らせ機能」が便利。
しかも、データはGPSだけでなく、みちびきやグロナス、ガリレオなど最大6種類の衛星を受信。スマホやパソコンを使えば、データは常に最新の状態に更新可能となっている。電源を入れてから約10秒でGPS信号をキャッチする「超速GPS」も売りだ。
撮像センサーにはソニー製を採用し、暗い環境に強いことをアピール。ただ、実走してみると、明るい場所での映像は実用レベルだが、夜間になるとノイズがけっこう目立ってくる。裏面照射型CMOSのメリットを生かしきれていない印象だ。
操作系では、タッチパネルの採用が、大きな特徴。メニューがわかりやすく、迷わずに使いこなせる。ただ、画面サイズが2.4型なので、小さいアイコンは操作しにくいこともある。
静止画撮影は、モードを切り替えて行う。手動で動画で撮る「クイック録画」も用意されている。
本機の真骨頂は、高い信頼性にある。たとえ電源が外れても、蓄電機能を持つスーパーキャパシタにより録画を行えるし、パソコンとは異なる独自ファイルシステムは、エラー発生を大幅に低減している。動体検知も含めた駐車場監視機能の実用性も、かなり高いものだ。
●設置性
●日中画質
●夜間画質
●操作性
●付加機能
記録解像度:1920×1080 画角:対角141.8度 記録メディア:microSD16GB付属 モニター:2.4型
解説/会田 肇 (自動車評論家)
※価格は記事制作時のものです。