なぜ、Wi-Fiは急に繋がらなくなるの?を解消

Android

自宅や会社などでWi-Fiを使っていると、あるとき突然つながらなくなったり、急に速度が遅くなったりといったことがある。その原因や解決策を、探ってみよう。

Wi-Fiの設定がわからない! どうすればWi-Fiを利用できる?

Wi-Fiを使うには、自宅やオフィスに「Wi-Fiルーター」と固定の高速インターネット回線があることが条件となる。また、駅やカフェ、コンビニなどでは、公衆無線LANサービス(「フリーWi-Fi」など)を利用することができる。

関連記事▶【Wi-Fiが繋がらない】急に接続が切れた 遅くなった時の原因と対処法

Wi-Fiを利用するには、スマホの設定で「Wi-Fi」を「オン」にして、利用するWi-Fiルーターの識別番号「SSID」を選択し、「パスワード」(暗号化キー)を入力する必要がある。SSIDとパスワードはWi-Fiルーターの本体に記載されているものを入力するか、Wi-Fiルーターの管理者が公表しているものを使う。

●スマホをWi-Fiルーターにアクセスさせる

Wi-Fiを「オン」にして、SSID(ここでは「oriental_pro」)を選択。パスワードを入力すればいい。写真左がiPhone、同右がAndroidの画面。

Wi-Fiルーターを最新のものに替えたが、全然速くならないのは、なぜ?

Wi-Fiには、新旧いろいろな通信規格があり、最新の規格ほど通信速度が速い。最新のルーターを買えば、採用されている通信規格も最新または主力の規格なので、Wi-Fiルーター側の性能には問題がないはずだ。それなのに通信速度が遅い場合、考えられるのは、大きく分けて二つのパターンがある。

一つは、スマホが古くて、最新のWi-Fi規格に対応していない場合だ。現在の主流で、多くのWi-Fiルーターやスマホが採用しているのは、802.11acという規格だが、数年前のスマホは、その一つ前の規格、802.11nにまでしか対応していないものもある。このような場合、最新スマホの半分以下の速度になる。特に、スマホが2.4Gヘルツにしか対応していない場合、速度はかなり遅くなる。

もう一つは、固定のインターネット回線が遅いこと。パソコンを有線でWi-Fiルーターに接続し、ネット回線の速度を計測してみよう。それがスマホとほぼ同じ程度の速度なら、回線そのものが遅いという可能性が高い。

●回線の速度を計測してみると……

Android

最新の11ac対応スマホを、光回線を使ったWi-Fiに接続したところ、約213.6Mbpsの速度が出た。

11nにまでしか対応していない端末を上と同じWi-Fiに接続したら、約49.7Mbpsしか出なかった。

特に何もしていないのに、突然、ネットやWi-Fiにつながらなくなるのはなぜ?

毎日使っているWi-Fiに、ある日突然つながらなくなるというトラブルは、割とよくある。また、Wi-Fiはつながっているはずなのに、ネットと通信できないという場合もある。これらのトラブルの多くは、スマホのWi-Fi設定のちょっとした不具合か、Wi-Fiルーターの不具合や動作状況によって発生することが多く、適切な操作によって復旧することが多い。

まず、やるべきは、スマホのWi-Fiを手動でオフ→オンすること。これで復旧しなければ、つながらなくなったスマホのWi-Fi設定を削除して、再度SSIDを選択してパスワードを入力する。スマホにSSIDが表示されない場合は、Wi-Fiルーターが正常作動していないことが予想されるので、Wi-Fiルーターの電源をオフ→オンして再起動させる。

もし、スマホとWi-Fiルーターが正常に接続している(スマホのWi-Fiの扇形マークが表示されている)のに、ネットにつながらない場合は、これもWi-Fiルーターの再起動が有効である。

●設定の削除や再起動が有効だ

iPhone

iPhone、Androidとも、Wi-Fi設定の削除→再設定で接続不良が解消する場合が多い。

スマホとWi-Fiルーターが正常に接続しているのにネットにつながらないなら、スマホでルーターの設定画面にアクセスし、再起動させよう。

Wi-Fiとブルートゥースは、両方ともワイヤレスだけど、どう違う?

「Wi-Fi」は、端末をインターネットに接続したり、端末どうしで高速データ通信したりするのに使われ、無線LANとも呼ばれる。「ブルートゥース」は、端末と周辺機器をワイヤレスでつないだり、端末どうしでデータ通信を行ったりする場合に使われる。

Wi-Fiは、Wi-Fiルーター1台に対し複数の端末が同時に通信できるのに対し、ブルートゥースは原則として端末と周辺機器での1対1の通信である。また、Wi-Fiの電波は、戸建て住宅全体まで届くのに対し、ブルートゥースはスマホ周辺の数メートルしか届かないといった違いもある。

スマホとブルートゥースでつなげることができる周辺機器は、スピーカー、イヤホン、ヘッドセット、キーボート、カーオーディオ、フィットネスバンド、スマートウオッチ……と多岐にわたっている。スマホでブルートゥースをオンにして、周辺機器側の「コネクト」ボタンを押すと、スマホの設定画面に周辺機器の型番が表示され、それをタップすると接続処理が完了。一度、設定を完了すれば、以降は自動接続となる。

●ブルートゥースの設定画面では周辺機器がリストアップされる

iPhone

ブルートゥースで接続するのは、主にスマホのスピーカーやヘッドセットといった周辺機器。近距離通信となる。

●ブルートゥース接続のキーボード

ロジクール
K480
実売価格例:2630円

ブルートゥースでiPhoneと接続して使えるキーボード。iPhoneのスタンドも兼ねるスタイルとなっている。

ロジクール
ワイヤレスキーボード
K480
▼Windows, Mac OS, Chrome OS, iOS, Androidに対応するマルチデバイスキーボード▼スマホやタブレットを立てかけるスロットを筐体上部に装備。▼【キーボード左上のダイヤルを回すだけで、接続デバイスを簡単にチェンジ▼ 面倒な電池交換なしで、最長2年間,キーボードをご使用いただける、省エネ設計(Amazon)

外出先で、スマホを使ってノートパソコンをネットに接続したいんだけど、どうやる?

屋外でノートパソコンをネットに接続する方法としては、前述したフリーWi-Fiを使う方法や、モバイルWi-Fiルーターを使うという方法も考えられるが、最も手軽なのは、スマホのテザリング機能を使うことだろう。

テザリングとは、スマホとノートパソコンをWi-Fiでつなぎ、スマホのモバイル回線を使ってノートパソコンをインターネットに接続することを指している。パソコン以外に、タブレットなども利用可能だ。キャリアによっては、テザリングの利用には申し込みが必要なので、その点は事前に確認しておこう。

iPhoneは「インターネットネット共有」、Androidは「Wi-Fiテザリング」をオンにすれば、パソコンのWi-Fi設定画面にスマホのSSIDが表示される。それを選択し、スマホに表示されたパスワードを入力すれば、パソコンもネットが利用できるようになる。

●パスワードは任意のものに変更可能

iPhone

「インターネット共有」をオンにすればテザリングが使える。パスワードは自動生成されるが、任意に変更可能。

Android

Androidは「Wi-Fiテザリング設定」をオンにする。パスワードは右上のメニューから変更可能だ。

解説/福多利夫(フリーライター)

※価格は記事制作時のものです。

スポンサーリンク
AndroidiPhone
シェアする
特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

特選街web編集部をフォローする
特選街web

PR

【ドライブ中に純正ナビでテレビ視聴!】データシステム・テレビキットシリーズから最新車種対応のカー用品『TTV443』が登場!
長時間のドライブで同乗者に快適な時間を過ごしてもらうには、車内でテレビや動画を視聴できるエンタメ機能が欠かせない。しかし、純正のカーナビは、走行中にテレビの視聴やナビ操作ができないように機能制限がかけられているのがデフォルト……。そんな純正...

PRガジェット