無料通話&ネット接続に、観光案内もしてくれる宿泊者向けスマホ
handy Japan
handy
利用料:無料
ホテル宿泊者向け無料スマホレンタルサービス「handy」が急速に普及している。
対応するホテルの部屋にはhandyスマホが設置されており、宿泊者は無料で利用可能。通信料金や国内・国際電話料金も無料で、部屋から持ち出して使うこともできる。訪日外国人は、日本国内で通信手段の確保に苦労することがあるが、handyがあれば、自分宛てのメールチェックや「YouTube」の閲覧、地図アプリなどを無料で使って、日本滞在を楽しむことができる。
●handyではさまざまなサービスが期待できる
handyは香港発のサービスで、日本では昨年7月にサービスを開始。早くも国内全ホテルの約30%に当たる約1700のホテル、約24万室に導入されている。
このほど、サービスを提供するhandy Japanがソフトバンクと業務提携。通信回線はこれまでのNTTドコモからソフトバンクに切り替わり、スマホのテザリング通信が使えるようになるという。テザリングが使えることで、手持ちの端末も無料でネット接続できるため、従来のように、通信手段に困った訪日外国人向けというサービスだけでなく、日本人旅行者も含めた魅力的なサービスになっていきそうだ。
将来的には、handyが部屋の鍵となり、テレビのリモコンとして使え、タクシーを呼べたり、決済に使えたりするなど、さらに多機能化し、普及を図るという。
●将来的には、より多機能化した端末を提供予定
実際、筆者も大阪や沖縄のホテルに泊まった際、部屋にhandyが設置されていた。試しに使ってみたが、スマホとしての性能はあまり高くないものの、近所の飲食店や観光地の情報を閲覧できるなど、ガイドブック代わりとして役立った。多言語対応もしっかりとしているため、訪日外国人には使い勝手がよさそうだ。
●観光案内、グルメなどの情報もある
今後、東京五輪が開催される2020年に向けて、訪日外国人の数がさらに増加すると見られているだけに、こうしたITサービスの需要は、ますます高まっていくことだろう。
●日本語、英語、中国語に対応
解説/石川 温(ジャーナリスト)