若いころに録りためたVHSテープをたくさん保管している人も多いと思う。思い出もたくさんあるため、処分することはできないけれど、保管スペースは取るし、何といってもテープの劣化が心配……。そんな人におすすめなのが、「デジタル保存」である。ビデオテープの映像を、BDやDVD、あるいはパソコンで再生できるデータに変換する方法だ。専門業者に頼む方法もあるが、実はすべて自分でやることができる。準備、手順、注意点などなど、解説していこう。

VHSデッキの準備を急ごう。レコーダーはアナログ入力が必須

ここでは、VHSビデオテープをBDレコーダーやDVDレコーダーでデジタル化し、最終的にパソコンに移動する方法をご紹介しよう。

使用したBDレコーダーは、パナソニックのDMR-BRG2050。現行モデルでは珍しいアナログビデオ入力を備えたモデルだ。実は、BDレコーダーも普及モデルではアナログ入力搭載機が減っており、ビデオテープのデジタル化を行うことがますます難しくなってくる。

画像: パナソニックのDMR-BRG2050。HDD容量は2Tバイト。地デジ/BS/110度CSの6チューナー内蔵で6番組同時録画が可能。現行モデルでは数少ないアナログ入力搭載機だ。

パナソニックのDMR-BRG2050。HDD容量は2Tバイト。地デジ/BS/110度CSの6チューナー内蔵で6番組同時録画が可能。現行モデルでは数少ないアナログ入力搭載機だ。

そして、VHSビデオデッキの入手がいちばんの問題だ。再生できなければ、何もできない。自宅にデッキがある場合はそれを使えばいいが、ない場合は中古ショップやネットオークションで探すことになる。VHSデッキも、新製品は作られていないので、今後、もっと入手しづらくなると思われる。「本当に、今すぐビデオテープのデジタル化を敢行しないといけない」という状況になっているのだ。

VHSデッキからBDレコーダー(HDD)へアナログでダビングする

画像: VHSデッキからBDレコーダー(HDD)へアナログでダビングする

まず、VHSビデオデッキの映像出力端子とBDレコーダーの映像入力端子をビデオケーブルで接続。そして、BDレコーダーを外部入力に切り替える。テレビ画面にビデオデッキ側の映像が表示されればOKだ。

続いて、録画モードの選択。パソコンへのファイル移動用にBDを使う場合はAVCモードがいい。また、DVDを使うなら、MPEG-2モードを選ぶしかない。ただし、パナソニック機では、HDDへの録画は自動的にAVCモードとなるので、HDDからDVDにダビングする場合は、MPEG-2モードに変換する必要があり、ダビング時間が長くなる。

なお、DVDは、BDと比べて画質や容量が劣るので、BDを選ぶのがベターだ。記録モードは、画質を重視するならば3倍モードを選ぼう。

取り込みは、ビデオデッキ側で頭出しを行い、レコーダーで録画を開始してから、ビデオデッキで再生を始める。取り込んだ動画は、取り込んだ日付がタイトルになってしまうので、必要に応じ、編集機能でタイトルを書き替えるといいだろう。

HDD→BD(DVD)メディアにダビングしてからパソコンにコピー

そして、BDレコーダー内蔵のHDDからパソコンへ移動する際は、いったんHDDからBDへダビングするわけだが、保存用ならBD-Rを使い、パソコンへの移動用なら書き替え型のBD-REを使えば、ディスクを再利用できるのでおすすめだ。パソコン側では、ディスクのフォルダーを開き、映像ファイルをコピーするだけ。今後の活用方法に応じて、ビデオ編集ソフトなどで映像ファイルの形式を変換すれば、さまざまな形で活用できるようになる。

もちろん、この方法はVHSだけでなく、8ミリやミニDVテープなどのデジタル化でも同様に行える。BDレコーダーを所有していて、使い慣れているという人なら、いちばん便利。そして、画質的に最も優れているので、おすすめの方法だ。

【VHS⇒BDレコーダー⇒パソコン】デジタル化の手順


ビデオデッキを用意する

画像: 使用したのは1992年発売のパナソニックNV-BX25。S-VHSビデオデッキで、再生画質の高さが魅力的。

使用したのは1992年発売のパナソニックNV-BX25。S-VHSビデオデッキで、再生画質の高さが魅力的。


ビデオデッキとBDレコーダーを接続

画像: ビデオデッキの映像出力をBDレコーダーの映像入力に接続。接続はコンポジット端子を使って行う。

ビデオデッキの映像出力をBDレコーダーの映像入力に接続。接続はコンポジット端子を使って行う。


BDレコーダーを外部入力に切り替える

画像: リモコンの「入力切換」で「L1」(外部入力)を選択。ビデオデッキを再生し、ビデオ映像が表示されればOK。

リモコンの「入力切換」で「L1」(外部入力)を選択。ビデオデッキを再生し、ビデオ映像が表示されればOK。


録画モードは3倍相当がおすすめ

画像: 録画のための画質モードを設定する。画質を重視するならば、3倍相当のモードを選ぶのがいい。

録画のための画質モードを設定する。画質を重視するならば、3倍相当のモードを選ぶのがいい。


取り込みが終わったら動画を確認

画像: 取り込みが終わると、リストに動画が表示される。必要に応じてタイトルを書き替えておくといい。

取り込みが終わると、リストに動画が表示される。必要に応じてタイトルを書き替えておくといい。


部分消去で不要な部分を削除

画像: 編集機能で、取り込んだ動画の不要な部分を削除する。容量の節約になり、パソコンで活用しやすくなる。

編集機能で、取り込んだ動画の不要な部分を削除する。容量の節約になり、パソコンで活用しやすくなる。


編集が終わったらBDにダビング

画像: 部分消去などの編集が完了したら、BDにダビングを行う。「かんたんダビング」で手軽に行うことができる。

部分消去などの編集が完了したら、BDにダビングを行う。「かんたんダビング」で手軽に行うことができる。


AVC記録ならBDへのダビングも速い

画像: AVCモードでデジタル化しているので、BDへのダビングは高速ダビングとなる。作業が短時間で済む。

AVCモードでデジタル化しているので、BDへのダビングは高速ダビングとなる。作業が短時間で済む。


ダビングしたディスク内の動画を確認

画像: ダビングが終了したら、ディスク内の動画を確認。万一の失敗がないか、ひととおり再生するのがおすすめ。

ダビングが終了したら、ディスク内の動画を確認。万一の失敗がないか、ひととおり再生するのがおすすめ。


ダビングしたディスクを取り出す

画像: ダビングが完了したディスクを取り出す。パソコンにコピー後、このまま長期保存用として残すのもあり。

ダビングが完了したディスクを取り出す。パソコンにコピー後、このまま長期保存用として残すのもあり。


パソコンに映像ファイルをコピーする

画像: パソコン側のBDドライブ(なければ外付けドライブ)にディスクをセットし、映像ファイルコピーする。

パソコン側のBDドライブ(なければ外付けドライブ)にディスクをセットし、映像ファイルコピーする。


映像ファイルがコピーされたことを確認

画像: パソコンの「ビデオ」フォルダーにコピーされた。必要に応じ、外付けHDDにコピーしておこう。

パソコンの「ビデオ」フォルダーにコピーされた。必要に応じ、外付けHDDにコピーしておこう。

解説/鳥居一豊(AVライター)

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