20年ぶりにフルモデルチェンジされたスズキ・ジムニーは、代表的な個性派軽自動車だ。新型は、コンパクトサイズと機動性の高さを生かした悪路走破性に加え、オンロード性能も向上。現在は1年近いバックオーダーを抱える人気ぶりだ。新世代の商用軽バン・N-VANなど、軽カーが人気沸騰中だ。
個性派軽自動車
新型ジムニー、新世代の商用軽バン・N-VANなど、今、この軽カーがすごい
日本独自の規格である軽自動車。全長3400ミリ以下、全幅1480ミリ以下、全高2000ミリ以下というサイズで、非常に幅広い選択肢から選べ、中には強烈な個性を放つクルマも存在する。
20年ぶりにフルモデルチェンジされたスズキ・ジムニーなどは、代表的な個性派軽自動車だ。新型は、コンパクトサイズと機動性の高さを生かした悪路走破性に加え、オンロード性能も向上。現在は1年近いバックオーダーを抱える人気ぶりだ。
ホンダ・S660も魅力的な軽自動車。世界最小のマイクロミッドシップスポーツだが、「軽自動車のスポーツカー」ではなく、「スポーツカーの軽自動車」として開発されており、すべてにおいて軽自動車であることを感じさせない仕上がりが、高く評価されている。
同じくホンダのN-VANは、軽バンながらも道具感と自由に使える広々スペースなどを生かし、ライフスタイル提案モデルとして乗用ニーズもねらっているという。
今や軽自動車は、「我慢」のクルマではなく、積極的に選びたいモデルへと変わりつつあるのだ。
●20年ぶりにフルモデルチェンジされた スズキジムニー
●世界最小のマイクロミッドシップスポーツ ホンダS660
●ライフスタイル提案モデルとして乗用ニーズも狙う ホンダN-VAN
シニア向け小型高級車
コンパクトさと燃費、安全性、コスパをクリアしつつ、高級感がある一台はこれ
シニアになると、子育て時代ほど大きなクルマは必要なくなる。しかし、大きなクルマに乗っていた人は、小さいモデルへの乗り替えを躊躇するケースが多い。扱いやすさや経済性などにメリットを感じる一方で、「格下感」が嫌だというのだ。そうなると、コンパクトで燃費、安全、コスパをクリアしつつ、ちょっとした高級感があれば理想的。そんな条件を満たすクルマを紹介したい。
一台は、大ヒット中の日産・ノートe-POWERにラインアップされている裏メニュー「AUTECHスポーツスペック」だ。
コンパクトカーのスペシャルモデルは、若者向けのスポーティな装いが多いが、AUTECHはクラフトマンシップを感じさせるこだわりの内外装が魅力。さらに大人向けに最適化された走りもプラスされており、数々のクルマを乗り継いできたシニアにも納得の仕上がりだ。
もう一台、価格は高めになってしまうが、ボルボ・V40も大型モデルと変わらない安全性の高さと、「小さな高級車」と呼ぶにふさわしい内外装の仕立てが魅力。大きなクルマから乗り換えてもまったく問題ない。
●人気の日産ノートe‐POWERの高級バージョン
●大型モデルと変わらない安全性の高さが魅力のボルボV40
解説/山本シンヤ(自動車研究家)
※価格は記事制作時のものです。