甘くてもちもちとした噛みごたえが味の主流なので、炊飯器も圧力タイプが主流。反対に、しゃっきりと粒立った食感が好みの場合は、非圧力型の機種を選ぶと間違いがない。高級炊飯器の場合は炊き分け機能が非常に優秀で、両方対応可能だ。炊飯器選択のポイントは、大火力で内釜内の米をいかに大きく撹拌させることができるか、内釜の素材によって個性が分かれる事などに注目したい。おすすめは象印・炎舞炊きNW-KA10、三菱・本炭釜 KAMADO NJ-AW109、タイガー・THE炊きたて JPG-X100などだ。

軽く扱いやすい内釜が増え「本炭釜・土鍋」も人気のほか「炊き分け機能」に注目

今季のトレンド

炊飯時に圧力をかけると、甘みと粘りが引き出され、もっちりと弾力のある炊き上がりになる。近年の味のトレンドが、甘くてもちもちとした噛みごたえにあることから、炊飯器も圧力タイプが主流だ。反対に、しゃっきりと粒立った食感が好みの場合は、非圧力型の機種を選ぶと間違いがない。この中でいうと、三菱とシロカがそれに当たる。

ただし、その辺を間違えて買ってしまっても、高級炊飯器の場合は大丈夫。炊き分け機能が非常に優秀なので、圧力タイプでも固めで粒だったご飯が炊けるし、その逆もまたしかりだ。高級路線は変わらず人気だが、おいしいご飯が炊けることに加え、こういった対応力の高さも、支持されている要因の一つ。小容量の機種であっても、高級タイプが求められるのもうなずける。

また今年は、好評だった南部鉄器を終了させ、新路線を展開した象印が大きな話題となった。新構造では、驚くほど甘みのあるごはんが炊けるため、今後の注目機となりそうだ。

炊飯器選択のポイント

1.大火力で内釜内の米をいかに大きく撹拌させることができるか

ご飯をおいしく炊くコツは、大火力で内釜内の米を大きく撹拌すること。そのため、IHヒーターの数を増やしたり、圧力を調整したりして米を踊らせるなど、各社で工夫が見られる。今季、新技を見せたのが象印。底面につけた三つのIHヒーターで、かまどの炎のゆらぎを再現し、従来品の4倍以上という大火力を実現。炊飯時の大対流を可能にした。

激しい対流を起こす象印の「炎舞炊き」。

2.内釜の素材によって個性が分かれる「おひつ」として使えるモデルも好評

米にしっかり熱を伝えるには、内釜の素材も重要。IHと相性のいい素材は、温度変化に敏感で熱のコントロールがしやすく、炊き分けの幅も広がる。内釜の個性は機種によってさまざまで、最近は軽くて扱いやすいタイプのものが増えてきたが、本炭釜や土鍋なども、重厚感が受けて根強い人気がある。炊飯後はおひつとして使えるタイガーやシロカも好評だ。

蓄熱性の高いタイガーのプレミアム本土鍋。

3.好みの味に近づける炊き分け機能は設定のわかりやすさが重要

ご飯を自分好みの味に近づけるほか、メニューによって食感を変えたいときに便利なのが、炊き分け機能。上位機種になるほど性能がよくなり、炊き分けレパートリーも増える。表示方法に関しては、三菱がわかりやすい。表の形式で15とおりの炊き分けが表示されるほか、「カレー、どんぶりに向いてます」などのガイドが出るので、イメージしやすくて親切だ。

三菱の炊き分け設定画面。

4.炊飯後に洗う必要のあるパーツの数や洗いやすさなどもチェックしておきたい

炊飯器を使ったあとは、内蓋や蒸気口など、洗わなければいけないパーツが数点ある。点数は機種によって違うほか、中には凸凹が多くて洗いづらいものもあるので、形状も合わせてチェックしたい。とにかく手間を省きたい人は、鍋とふただけでOKなシロカという選択肢もある。お手入れ後のヒビ割れ防止のため、30分の乾燥モードも付いていて安心だ。

土鍋の乾燥機能がついているシロカ。

炊飯器おすすめランキング

【1位】 象印 炎舞炊きNW-KA10

実売価格例:10万7540円
●炊飯容量:5.5合

鉄とアルミ・ステンレスを組み合わせた内釜を搭載する「象印百年目の最高傑作」

「象印百年目の最高傑作」といわれ、鳴り物入りで登場した注目の新製品。独立制御する三つのIHヒーターをローテーションで発熱させることで、釜内に温度差が生じて激しい対流が発生。高温の熱を一粒一粒にしっかり伝え、うまみを最大限に引き出した。鉄とアルミ、ステンレスを組み合わせた新採用の内釜は、前作の南部鉄器の約半分の重さになり、扱いやすさが増している。

【2位】 三菱 本炭釜 KAMADO NJ-AW109

実売価格例:12万5150円
●炊飯容量:5.5合

本物の炭をくり抜いた「本炭釜」を使用し全国41銘柄の米の特性を引き出す

IHと相性のいい本物の炭をくり抜き、10ミリ厚に作った「本炭釜」を使用。内釜全体の発熱と噴きこぼれのない連続沸騰技術により、粒の立ったみずみずしいご飯を炊くことができる。米の銘柄ごとの特性とおいしさを引き出す、全国41銘柄の「銘柄芳醇抱き」のほか、もちもちからしゃっきりまで15とおりの食感に炊き分ける「炊き分け名人」など、好みを追求できる炊き分けモードを搭載。

【3位】タイガー THE炊きたて JPG-X100

実売価格例:10万5840円
●炊飯容量:5.5合

本土鍋の熱伝導が大幅に向上し押し麦・もち麦にもこだわる

好評のプレミアム本土鍋に「炭化ケイ素」を配合し、熱伝導が2.5倍にアップ。本体内に装備した本物の土のかまど「遠赤大土かまど」との二重発熱構造で、より高温の炊飯を実現した。「押し麦」「もち麦」の2メニューを搭載し、麦飯にもこだわった一台。操作部にタッチパネルやモーションセンサーを搭載したのも新しい。

【4位】日立 ふっくら御膳 RZ-AW3000M

実売価格例:6万4670円
●炊飯容量:5.5合

軽量の内釜でもおいしく炊ける使い勝手にこだわったモデル

「軽量の内釜でもおいしく炊く」がコンセプト。アルミ合金の内釜の底に鉄の粒子を打ち込むことで、効率的な発熱に成功。約720グラムという薄型軽量の内釜で、使いやすさにこだわった。ご飯の専門家「ごはんソムリエ」によるテストでは、約85%から高評価を取得。炊飯中は蒸気がほぼ出ないので、キッチン棚にも置ける。

【5位】 パナソニック SR-JW058

実売価格例:7万3360円
●炊飯容量:3合

同社の上位機種で人気の機能を新搭載した少量炊きモデル

大火力と可変圧力でお米を激しく対流させる「Wおどり炊き」と、炊飯の終盤に加圧して甘みと粘りを引き出す「加圧追い炊き」、上位機種で人気の2機能を新搭載した3合炊きモデル。少量のご飯もおいしく炊き上げる。

個性派! シロカ かまどさん電気

実売価格例:8万6184円
●炊飯容量:3合

大ヒット炊飯土鍋を電気化した直火炊きの熱伝達を再現

計出荷80万台の炊飯土鍋「かまどさん」を電気化した炊飯器。土鍋をすっぽり包む構造で、直火炊きの熱伝達を再現し、一粒一粒がシャキッとした風味豊かな炊き上がりに。仕上がりは、かため・ふつう・やわらかから選べる。

解説/諏訪圭伊子(フリーライター)

※価格は記事作成時のものです。

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