音が360度広がる!ワイヤレススピーカー「PHANTOM REACTOR 900」を徹底テスト

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フランスのオーディオメーカー、デビアレのワイヤレススピーカー、PHANTOM REACTOR 900(ファントム リアクター 900)をテストした。Wi-Fi、有線、スマホなど多彩に接続可能で、360度に広がるサウンドにより、部屋のどこでも楽しめ、本体の質感も高い。また音量を絞っても聴き取りやすい情感豊かな音が特徴だ。

今回のテストアイテムはこちら

デビアレ
PHANTOM REACTOR 900

実売価格例:19万9000円

プロフィール
美しいデザインが特徴的なワイヤレススピーカー。スマホの音楽をブルートゥースで聴けるほか、「Spotify」や「Apple Music」などもWi-Fi経由で楽しめる。出力の違いで、2モデル(600/900ワット)が用意される。

サイズは、幅168ミリ×高さ157ミリ×奥行き219ミリで、小型のブックシェルフスピーカー程度。音が360度に広がることもあり、環境を選ばず、どこにでも置きやすい。

SPEC
●ユニット/フルレンジ型×1、バスドライバー×2
●アンプ出力/900W●再生周波数帯域/18Hz〜21kHz(-6dB)
●出力音圧レベル/98dB SPL/1m
●接続/Bluetooth、Wi-Fi、AirPlay、Spotify Connect●対応コーデック/AAC、SBC
●入力端子/LAN、光デジタル(96kHz)、アナログ
●サイズ/幅219mm×高さ157mm×奥行き168mm
●重量/4.3kg

360度に広がるサウンドで、部屋のどこでも楽しめる。本体の質感も高い

Wi-Fi、有線、スマホなど多彩に接続可能

フランスのオーディオメーカー、デビアレでは、2018年9月に高級ワイヤレススピーカーのPHANTOM PREMIERを発売。こちらは、24万9000円~と高価で、大型の製品。そのデザインや特徴を受け継ぎつつ、一般家庭でも使いやすいサイズになったのが、このREACTORだ。

Wi-Fi/有線LAN経由で「Spotify」や「Apple Music」が聴け、また、パソコンやNASに保存した曲も音質劣化なく楽しめる。手軽にワイヤレスでつながるブルートゥースにも対応するほか、オーディオケーブル(3.5ミリ)での接続も可能だ。

デザインは独特で、つるっとした仕上げもあり、どこかSFチックだ。質感はとても高く、周囲の雰囲気も引き上げる。本体は小さいものの、持ち上げるとずっしりとかなり重い。もっともバッテリーを搭載しないため、頻繁に移動させて使うというタイプではない。

音量を絞っても聴き取りやすい情感豊かな音

正面には、1基のフルレンジスピーカー、両サイドには2基のバスドライバーを内蔵。つまりモノラル構成だが、実際には360度に音が広がり、聴く場所を選ばない。設置の自由度がとても高く、インテリアの雰囲気を壊さない外観と併せ、特筆すべき美点だろう。なお、将来的にはアプリのアップデートで2台構成でのステレオ再生にも対応予定としている。

内蔵するアンプは、独自のADH(アナログ デジタル ハイブリッド)で、音量設定を問わず、高音質を実現するというもの。実際の音質は、繊細というよりは情感豊かな音という印象で、音量を絞っても聴き取りやすい。また、とてもパワフルで、サイドのバスドライバーが振動するさまも楽しい。広めの部屋でも、物足りなさを感じることはなさそうだ。

本体上部には、音量調節や再生/停止、モード切り替えがタッチボタンで配置される。「Spotify」プレイリストなどを本体で再生/停止できるが、曲スキップボタンがあればさらに使いやすかっただろう。

■アナログ/デジタル入力に対応

電源スイッチは背面側。有線LANにも対応する。オーディオ入力はアナログ/光デジタルに両対応し、さまざまな機器がつながる。

■モード切り替えなどは専用アプリでもOK

初回設定は、専用アプリの「Devialet」から行える。モード切り替えや音量調節も可能だが、「Spotify」アプリなどから直接鳴らすこともできる。

ここが〇

設置環境を選ばない音の広がりとパワフルさ。本体の質感も上々で置くだけで絵になり、どんな部屋にもしっくりとなじむだろう。

ここが×

超高音質というよりは、雰囲気で聴かせる傾向なので、好みは分かれそう。本体ボタンに照明がないので、暗い場所では音量調節が行いづらい。

※価格は記事作成時のものです。

解説/大坪知樹 (フリーライター)

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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