ミキサーは、食材を粉々に粉砕し、スムージーやスープ、料理の下ごしらえに便利な反面、甲高くて耳障りな動作音になじめず、使用をためらう人も多い。タイガーの新製品「SKT-A100」は、従来品より実感音を約45%カット。今回テストしてみて、樹脂製のカップがとにかく軽くて扱いやすかった。
今回のテストアイテムはこちらタイガー魔法瓶「SKT-A100」
実売価格例:1万5980円
●プロフィール
「家族や近所に気兼ねして、使用をためらってしまう」。そんなユーザーからの声を解消すべく誕生した、タイガーの新型ミキサー。パワー系ミキサーの抱える“音”の問題に真っ向から取り組み、「心地いい運転音」を実現した。
SPEC
●定格容量/1000mL●回転数/約9000回/分(1000mL水負荷時)●消費電力/270W●本体サイズ/幅210mm×高さ382mm×奥行き190mm●重量/2.8kg
従来品より実感音を約45%カットした
食材を粉々に粉砕し、ドリンク作りや料理の下ごしらえに便利なミキサー。その半面、甲高くて耳障りな動作音になじめず、使用をためらう人も多い。
静音性を求めると、パワーが抑えられてしまうものだが、タイガーの新製品は、音を抑えながらパワーも確保している点が画期的だ。
そもそも運転時の不快音は、ガラスのカップ内の調理物の衝突音や、本体の振動音、モーター自体の音などが原因で起こる。
そこで本製品では、カップの素材を樹脂製に替えたほか、トルネード水流を縦方向に作るように形状を変更して、カップ内の衝突音を低減。
また、モーターの周囲を二重の壁で囲む構造や、底面に防振ゴムを採用することで、モーターの音漏れ、振動音にも対応した。
これらの工夫により、従来品より実感音を約45%カットし、快適な動作音を実現している。
■巻き取り式電源コード
■スムージーも簡単
樹脂製カップは軽くて、扱いやすい
実際に使ってみると、「ガーガー」「バリバリバリ」という破壊音はほとんどせず、低音で「ブーン」とうなっている感じ。
印象としては、音の大きな掃除機と、静かに運転する洗濯機くらいの違いがある。周囲に気兼ねすることなく、毎日じゃんじゃん回せるレベルだ。
パワー面も優秀で、アボカドの種も粉砕できる頼もしさ。果物や野菜は皮ごと粉砕するから、栄養たっぷりなスムージーやスープが、時間帯を気にせずに作れる。
使ってみて、特に感じたのは、カップの使いやすさだ。樹脂製のカップは、とにかく軽くて扱いやすい。注いだり洗ったりという作業も、ストレスを感じずに済む。
底面のカッターが取り外せる構造なので、カップに手を入れてガシガシと洗いやすく、メンテナンスも簡単だ。
おすすめ度…A+
運転音を抑えながらパワーは確保。種も皮も粉砕し、栄養たっぷり
ここが〇
音の面でも機能面でも使いやすく、十分な粉砕力があり、ミキサーの便利さが改めて実感できる一台。価格がリーズナブルなのも魅力。
ココが×
パワフルモードではやや音が大きくなるが、許容できる範囲。耐熱性は高くないので、40℃以上の食材は冷ましてから投入する必要がある。
※文中の「オススメ度」は、「A+」から「C-」までの9段階評価になっています。
※価格は記事作成時のものです。
解説/諏訪圭伊子 (フリーライター)