最大10杯分の抽出ができるドリップコーヒーメーカーが便利だ。今回テストした「クレシドラ ドリップコーヒーメーカー」(デロンギ)は、水とコーヒー粉をセットしたら、前面下部にあるモードボタンを選んで押すだけ。意外と重宝する「アイスコーヒーモード」もあってうれしい。
今回のテストアイテムはこちらデロンギクレシドラ ドリップコーヒーメーカー
実売価格例:2万7280円
●プロフィール
最大10杯分の抽出ができるドリップコーヒーメーカー。上部に大型の水タンクを配置するスタイルが特徴的。「ECBC」(ヨーロッパコーヒーブリューイングセンター)の認証を取得した、高精度の抽出技術を搭載している。
SPEC
●抽出杯数/2~10杯(アイスコーヒーは4~8杯)●水タンク容量/1.25L●ガラスジャグ容量/1.25L●消費電力/1200W●コード長/1.8m●サイズ/幅190mm×高さ335mm×奥行き285mm●重量/2.5kg
抽出温度を精密に制御する「ECBCモード」
まず、本製品にはミル機能は搭載されていない。あらかじめ挽いてあるコーヒー豆を、ペーパーフィルターとともにホルダーにセットして、コーヒーを抽出するタイプだ。
抽出モードは、三つ搭載。一つが「ECBC認証モード」。92〜96℃の抽出温度や抽出時間を精密にコントロールしてコーヒーをドリップする。
二つめが、ハンドドリップを再現する「プアオーバーモード」。ワンタッチで香り高く、深みのあるコーヒーが楽しめる。いずれも、抽出杯数は2〜10杯。
三つめが、蒸らしながら濃いめに抽出する「アイスコーヒーモード」。ガラスジャグに氷を入れておくことで、抽出されたコーヒーを急冷し、コク豊かなアイスコーヒーに仕上げるという。抽出杯数は4〜8杯。
本製品の構造的な特徴としては、水タンクが本体上部に配置されていること。水タンクと加熱部が一体になっており、取り外しはできないため、給水時は、付属のガラスジャグを使って水を注ぎ入れることになる。
そのガラスジャグは、抽出杯数が多いことに加え、内部にフィルターホルダーを取り付けるので、それなりのサイズ感がある。
■ガラスジャグにフィルターをセット
本体が大きいので、置き場所に注意
水とコーヒー粉をセットしたら、前面下部にあるモードボタンを選んで押すだけ。ECBC認証モードとプアオーバーモードは、後者のほうがやや濃いめかなという印象で、大きな違いは感じられなかった。
アイスコーヒーモードでは、右側のモードボタンを2回押す。その味は、スッキリとしていて飲みやすく、コクも豊かだった。
本体サイズが大きく、設置場所は気になるところだが、たっぷり10杯分のコーヒーをおいしく淹れられるのは非常に魅力的。サイズが許容できるなら選択肢になる。
■抽出したコーヒーを氷で急冷
おすすめ度…B+
高レベルに抽出する3モードを搭載。コク豊かなアイスコーヒーも楽しめる
ココが○
大量のコーヒーをおいしく淹れられるのは便利。コーヒー自体も雑味がなく、スッキリとした味わいだ。アイスコーヒーモードも重宝する。
ココが×
本体が非常に大きく背も高いため、置き場所をかなり選ぶ。また、水タンクが取り外せないため、水を注ぐ手間が二度になってしまう。
※価格は記事作成時のものです。
解説/コヤマタカヒロ(デジタル&家電ライター)