薄さ3.9ミリで壁に貼れる有機ELなどLGの4K&8Kテレビに注目!
有機ELテレビを核として、充実したラインアップを誇るLGのテレビが一新された。
まず有機ELだが、8Kチューナー内蔵の最上位モデル「ZX」を筆頭に、別体のディスプレイ部を壁にピタリと固定できる「WX」、すき間なく壁掛けできる「GX」、画質重視のスタンダード「CX」、入門機「BX」という全5シリーズ11機種の構成。
液晶についても、新たに8Kチューナー内蔵のNANO99が登場し、有機EL、液晶ともに、同一グループ内で開発・製造している強みを強烈にアピールしている。
orange有機EL搭載モデルだけで5シリーズを展開!
パネル | チューナー | シリーズ名 | サイズ |
有機EL | 8K | OLED ZX | 88V、77V |
4K | OLED WX | 65V | |
OLED GX | 65V、55V | ||
OLED CX | 77V、65V、55V、48V | ||
OLED BX | 65V、55V | ||
液晶 | 8K | NANO99 | 75V、65V |
4K | NANO91 | 86V、75V、65V、55V | |
NANO86 | 49V |
LG
OLED WXシリーズなど
実売価格例:70万4000円(OLED65WXPJA)
4K有機ELでは、他社にはない超薄型パネルを採用し、文字どおり「Picture on Wall」(壁掛け画)スタイルが可能なWXに注目したい。ディスプレイ部は約3.9ミリという薄さで、壁に貼るように設置が可能。別体のスピーカー部とフィルム型ケーブルでつなぐことが必要だが、ディスプレイ部固有の電源は必要ない。画質についてはほかのモデルと同等(BXは除く)だが、単体スピーカーの音質メリットは大きく、ワイドレンジで、明瞭度の高いサウンドが楽しめる。
壁面に密着する新スタイルを提示
有機EL、液晶それぞれ2機種、計4機種の8Kテレビが登場したことも大きな話題だ。同社初の8Kチューナーを内蔵し、HDR10、HLG、ドルビービジョンという3タイプのHDR方式をサポート。液晶パネルは、斜めから見ても発色やコントラストの変化が少ないIPS方式で、色純度が高く、コントラストにも優れたナノセルディスプレイの技術を投入した。
8K液晶初のIPSパネル機も!
8Kチューナー内蔵テレビは液晶のみのシャープ、ソニーに続き、LGが有機ELでも投入したことで、ユーザーの関心は一気に高まる可能性がある。
※価格は記事作成時のものです。
文/藤原陽祐(AV評論家)