良い音のヘッドフォンで好きな音楽を愉しみたい。けれど、世間に出回っている“高音質ヘッドフォン”はどうも音が大人しすぎて物足りない。もっとこう、ガツンと来るサウンドで高音質なヘッドフォンは無いものか、出来ればワイヤレスで……。そんなストリート派ミュージックラバーには、是非Skullcandy(スカルキャンディー)のヘッドフォンを試してほしい。
ストリート派からの厚い信頼をうけるSkullcandy(スカルキャンディー)
ヘッドフォンにサブウーファーを搭載するなどして、クラブシーンで好まれるハウスやアシッドなどのEDM系ジャンルにおける重低音を追求してきた米国ブランド、Skullcandy(スカルキャンディー)。近年は世界的なオーディオブランドのサウンドマネージャーが移籍してきた事で、音質が飛躍的に向上している。
Skullcandyのフラッグシップヘッドフォン「Crusher ANC」
そんなSkullcandyの「Crusher ANC」は、センサリーベース(サブウーファー)、アクティブノイズキャンセリング、パーソナルサウンドという3つのキーテクノロジーを搭載したフラッグシップヘッドフォン。ブランドシンボルのサブウーファーは10~200Hzの周波数帯域をカバーし、イヤーカップ下部のスライドによる無段階地調整が可能。ダンパーには金属とシリコンを組み合わせたバネを使っており、音量を上げても歪みのない締まった低音を轟かせる。
簡単操作なアクティブノイズキャンセリング(ANC)など、便利機能多数
製品名にも入っているアクティブノイズキャンセリング(ANC)は、デジタルハイブリッド式。幅広い帯域のノイズを打ち消し、センサリーベースによる低音の音質向上にも一役買っている。イヤーカップ側面はタッチセンサーになっていて、ワンタップで外界の音を取り込むモニターモードも搭載している。
パーソナルサウンドは、スウェーデンのaudiodo社による技術が組み込まれた、全自動のオーダーメイド・イコライジング機能。スマホに専用のSkullcandyアプリをインストールすると、初回に極めて正確な聴力テストを実施。ユーザーごと、左右の耳ごとに異なる可聴帯域に合わせて、最適なサウンドプロファイルを作成する。
そのほか、Bluetooth通信のコーデックには、最大48kHz/24bitで伝送するaptX HDを採用。本体にはデジタル発信機のTileチップを内蔵しており、万一置き忘れをしてしまっても専用のアプリでヘッドフォンの追跡確認が可能だ。
耐久性と質感を支えるデュポン社の高機能素材
ヘッドバンド上部には「Hytrel」を、ヘッドバンドスライダーとヒンジ部には「Delrin」を、ヘッドバンドその他の部分には「Crastin」を、といったように、世界的な化学メーカーである米国デュポン社の高品質素材をふんだんに活用。可動部の滑らかさや耐久性といった音以外の点でも、使用感の向上を図っている。
締まった低音と丁寧な音表現がダンスミュージックのグルーヴ感を引き出す
冒頭にも述べた通り、Skullcandyの真骨頂は強力な重低音。しかも、最新作のCrusher ANCでは、音質の面で非常に磨きがかかっている。一般的に、重低音を売りにするヘッドフォンと言うと確かに低音はブリブリと出ては来るものの、どこかボワボワとしていて音の輪郭がはっきりしないという、非常にダルなものが多い傾向にある。ところが、このCrusher ANCの低音は実によく締まっていて、低音の音程をきっちりと聴き取ることができる。おかげで、目まぐるしく動くアップテンポなEDM系のパワフル低音でも、その動きがよく判って音楽全体の躍動感を強力に支えてドライブするのだ。こういう感じを「グルーヴ感がある」と言うのだろう。
低音重視モデルの中では飛び抜けて豊かなサウンド
しかも、音の良さは低音に留まらず、中域も高域もかなり丁寧な響きを聴かせる。エレキサウンドに留まらず、ヴォーカルやアコースティック楽器の有機的な響きが低音重視モデルの中では飛び抜けて豊かで、オーセンティックなジャズを元気に歌わせるといった積極的な音楽の聴き方が出来る、なかなか稀有な1本である。この辺りは、近年同社に加入したというサウンドマネージャーの音楽センスによるところがかなり大きい。
パーソナルイコライジングで音がもっと立体的に
アプリでON/OFFを切り替えられるパーソナルイコライジングの効果も大きく、未調整時と比べて音楽のメリハリがグッと効いてくる。音楽全体の陰影がしっかり付いた、奥行きのあるものになる。同じ聴くならば絶対にONが良い、そう思わせるサウンドだ。またセンサリーベースで低音を増強できるということで、映画を観る時に低音マシマシにする、といった使い方も面白い。
大人のためのヘッドフォン
イヤーパッドやヘッドバンドに使われているレザーも柔らかくて当たりが心地よく、側圧も適当で長時間付けていても耳周りがしんどくならない。こういう数字に出にくい調整に、ふんだんに使用したという高級素材の効果が出ている。落ち着いたカラーリングと相まって、ファッションとしてのワンポイントアクセントとしても使いやすい。アクティブにもジェントルにも使える大人のためのヘッドフォンだ。
【アクティブノイズキャンセリング】新たにデジタルハイブリッド式ANCを採用。より広い帯域でノイズを打ち消すことが可能な為、電車や航空機内でも圧倒的な静寂に包まれることで、センサリーベースの振動がさらに引き立ちます。イヤーカップ側面をタッチすれば外界の音を瞬時に取り込むことが可能です。
【専用ア…
▼Skullcandy(公式サイト)