近頃勢いを増しているフリマアプリ「PayPay(ペイペイ)フリマ」。購入者は送料無料で商品を手に入れられることもあり、魅力的なサービス内容になっています。しかし、運営元のヤフーは「ヤフオク!」と呼ばれる同様のサービスを展開しています。一体何が違うのでしょうか?本記事では、PayPayフリマとヤフオク!の違いをまとめてみました。PayPayフリマならではのメリットも解説。
PayPayフリマとは
PayPayフリマとは、ヤフーが手掛けるフリマアプリのこと。名前にPayPayがついているのでわかりにくいですが、ヤフオク!に近い仕組みのサービスになります。というよりも、ヤフオク!のフリマ版のようなサービスなので、サービスの違いを混同している方も多いのではないでしょうか。
ヤフオク!とPayPayフリマでは手数料や出品方法などさまざまな違いがあり、利用する際は注意が必要です。
PayPayフリマとヤフオク!の違い
ここでは、押さえておきたいPayPayフリマとヤフオク!の違いを解説します。
出品方法
真っ先に把握したいのが、「PayPayフリマはフリーマケット」「ヤフオク!はオークション」のサービスということです。それぞれのメリット・デメリットをまとめると下記のようになります。
メリット | デメリット | |
フリーマーケット (PayPayフリマ) |
出品から販売までの スピードが早い |
販売価格が 上がることがない |
オークション (ヤフオク!) |
フリマよりも高額で 販売しやすい |
出品から販売まで 時間がかかる |
それぞれ違った魅力のあるサービス形式です。目的にマッチした方を選びましょう。
販売手数料
販売手数料に関しても、PayPayフリマとヤフオク!では一部違いがあります。
- PayPayフリマ:販売価格の10%(一律)
- ヤフオク!:落札価格の10%または8.8%
上記のように、PayPayフリマでは販売価格の10%が手数料として徴収されます。しかしヤフオク!の場合、Yahoo!プレミアム会員であれば、落札価格の8.8%まで販売手数料を軽減することが可能です。Yahoo!プレミアムの会費は月額462円(税別)なので、入ったほうが得かどうかを考慮してからご利用ください。
配送に関して
PayPayフリマでは、ヤフネコ!パック、ゆうパック、ゆうパケット(おてがる版)の3種類から配送方法を選択できます。裏を返せば、この3種類以外の配送方法は利用できないということです。また、配送料に関しても、出品者が必ず負担する必要があります。
ヤフオク!の配送方法に関しても、ヤフネコ!パック、ゆうパック、ゆうパケット(おてがる版)の3種類という点はPayPayフリマと同様です。しかし、Yahoo!プレミアム会員なら、送料を落札者が負担する設定ができます。
支払い方法
PayPayフリマとヤフオク!の支払い方法は下記の通りです。
- PayPayフリマ:PayPay、クレジットカード
- ヤフオク!:Yahoo!かんたん決済(PayPay、クレジットカード、ジャパンネット銀行、コンビニなど)
比較してみたら一目瞭然で、ヤフオク!ではバリエーション豊富に支払い方法が用意されています。一方PayPayフリマでは、PayPayまたはクレジットカードしか利用できず、キャッシュレス決済を利用しない方には向いていないでしょう。
PayPayフリマとヤフオク!の利用で悩んでいる方は、とりあえずPayPayをインストールしておくと安心です。
PayPayフリマのメリットは「価格の相談」
PayPayフリマの最大のメリットは価格交渉ができる点です。「価格の相談」という機能が導入されており、出品されている金額よりも安く購入できる可能性があります。
一方ヤフオク!は基本的にオークション形式なので、その場合は価格が下がることがありません。固定価格(フリマ定額出品)などの価格交渉の機能自体は存在していますが、出品者が設定している場合に限られ、PayPayフリマよりも対象の商品が少ないです。
※PayPayフリマには、一部ヤフオク!の商品が表示されています。その場合は「価格の相談」ができない可能性があるので注意してください。
「PayPayフリマ×ZOZOTOWN」でラクラク出品
日本で一番有名といっても過言ではないファッション通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」。実はPayPayフリマと非常に相性がいいという特徴があります。というのも、PayPayフリマは2020年7月1日(水)、ZOZOTOWNで購入した商品をたった3ステップで出品できるサービスを始めたからです。
一般的なフリマアプリでは、商品を出品する際にさまざまな情報を入力する必要があります。しかし、PayPayフリマとZOZOTOWNの場合、データ連携によって入力項目を削減することが可能です。
ZOZOTOWNを普段から利用している方は多いと思います。着なくなった洋服を有効活用する選択肢として、PayPayフリマがおすすめです。
まとめ
今回は、ヤフーが運営する2つのサービス「PayPayフリマ」と「ヤフオク!」の違いについて解説しました。似たようなサービスで誤解している方も多いと思いますが、両者は「フリーマーケット」なのか「オークション」なのかという大きな違いがあります。
また、配送手数料や支払い方法など、細かな差があるのも重要なポイント。上手に活用するためには、目的にあったサービスを選択することが重要です。
また、総合点ではヤフオク!に及ばないPayPayフリマですが、「価格の相談」やZOZOTOWNとの連携といった独自の魅力があります。リリースされてから日が浅く、まだまだ試行段階ではありますが、PayPayフリマの利便性は着実に向上しているといえます。
◆平本良太
クレジットカードやキャッシュレス決済の最新情報に明るいWebライター。ファッションやグルメを中心にトレンド記事も手がける。