トップバリスタが淹れたおいしいコーヒーを味わいたいと思ったら、普通はそのお店に行かなければならない。しかし、その味わいを自宅でも再現できるようにしたのが、台湾発の「iDrip(アイドリップ)」(実売価格例:11万円)だ。
AIで、著名バリスタの腕前を忠実に再現してくれるコーヒーメーカー
大量生産・大量消費の「ファーストウェーブ」、深煎り高品質の豆を使ったコーヒーチェーンから広がった「セカンドウェーブ」、そして、豆の生産地(農場)からその品質、焙煎や淹れ方にまでこだわる「サードウェーブ」と、コーヒーの波は時代とともに移り変わってきた。
そんな中、さらに進んだ「フォースウェーブ」のあり方に注目が集まる。まだ、その形は見えてきてはいないものの、その候補の一つとして注目されているのが「誰が淹れたのか」というポイントだ。
トップバリスタが淹れたおいしいコーヒーを味わいたいと思ったら、普通はそのお店に行かなければならない。しかし、その味わいを自宅でも再現できるようにしたのが、台湾発の「iDrip(アイドリップ)」だ。
iDripには、「ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ」などの世界大会で優秀な成績を収めた13人のトップバリスタが共同参画。独自開発の極細抽出ノズルを搭載しており、湯の量や速度、回数、温度、蒸らし時間、さらに湯を落とす経路まで精密にコントロールできる。
専用のドリップバッグは、豆の種類や焙煎度、豆の挽き方までの全工程をトップバリスタが監修している。本体内蔵のAIが、その情報をバーコードから読み取り、淹れ方を再現する仕組みになっている。
iDrip Japan
iDrip
実売価格例:11万円
AI搭載のドリップ式コーヒーメーカー。専用ドリップバッグをセットしてボタンを押すだけで、豆の品種や生産地、加工法、挽き方まで、トップバリスタの味を再現してくれる。
著名バリスタが監修した専用ドリップバッグ
原稿執筆時点で15ヵ国以上、21人のトップバリスタが参画しており、今後も増えていく予定とのこと。専用ドリップバッグは、1杯当たり385円と605円のものが用意されている。
本体価格が11万円と、一般的なドリップ型コーヒーメーカーに比べると高いが、こだわり抜いた豆を使い、トップバリスタのハンドドリップの腕前を再現できるのであれば、納得できるだろう。
※価格は記事作成時のものです。
◆テキスト/安蔵靖志(IT・家電ジャーナリスト)