圧力、低温、炒めなど多彩に調理ができる「ラクラ・クッカー コンパクト電気圧力鍋」は、操作がシンプルで、とてもコンパクト。ただし、蒸気口がオープンになっているせいか、ふたを裏返しにすると熱湯が垂れて、やけどをする危険性も。無意識にふたを裏返さないよう注意が必要だ。
今回のテストアイテムはこちらティファールラクラ・クッカー コンパクト電気圧力鍋
実売価格例:2万2990円
プロフィール
ティファールから、容量3リットルの多機能電気圧力鍋がデビューした。大容量で内蔵レシピの多い同社の「クックフォーミー」とは異なり、シンプルな機能とコンパクトさ、手ごろな価格が売りの一台となっている。
圧力調理、低温調理、蒸す、煮る、炒める、炊飯が可能な電気圧力鍋。1~12時間までの予約機能や、設定なしで作れる「レシピモード」3種類を搭載する。
SPEC
●容量/3L●圧力/70kPa●定格消費電力/700W●コード長/約1.5m(着脱式)●サイズ/幅260mm×高さ283mm×奥行き285mm●重量/4.18kg
圧力調理後に強制排気するため、時短が可能
いろいろな料理がほったらかしで作れる電気圧力鍋。特に夏場は、暑い思いをせずに煮込み料理ができて重宝する。「一台○役」をうたう多機能モデルが人気だが、本機も、圧力調理、煮込み、蒸し料理、低温調理、炒め、炊飯など、多彩に活用できる。
特徴的なのは、圧力調理後すぐに蒸気を排出する「強制排気」方式を採用している点だ。通常は、時間をかけて自然に減圧するが、その段階を丸ごとカットできるため、10〜30分ほどの時短が可能。
また、減圧時間がないぶん食材に火が入りすぎず、煮崩れも少ない。本品で作った煮物のジャガイモは、ホクホクの食感ながら角がしっかり残り、きれいな仕上がりだった。
使い方も簡単で、調理方法を選び、温度/時間を設定すればOK。「レシピモード」のカレーや角煮なら、細かな設定なしで作れる。
操作部はタッチパネル仕様
ボタンは、軽く触れるだけのタッチパネル仕様。操作面はフラットなので、さっと拭くだけで汚れが落とせ、メンテナンス性が高い。
本体サイズは、3合炊きの炊飯器と同じくらいで、1〜4人分の調理ができる。内鍋は丸みを持った形状で、小さくて扱いやすい。
短時間で具材にしっかり火が通る
鶏肉のクリームシチューは、約35分で完成。短時間で具材にしっかり火が通るため、大きく切った野菜も美味。一度で最大4〜5人分作れる。
低温調理では感動的な「塩豚」が出来上がった
低温調理も、少ない水量で気軽に行える。レシピどおりに70℃で2時間半加熱して塩豚を作ったら、肉のうまみがのどの奥まで広がる感動作が出来上がった。お店並みのごちそうが、自宅で手軽に作れるのは大きな魅力である。
炒めモードを搭載しているのも珍しく、内鍋でチャーハンやキンピラごぼう、チンジャオロースなどを作ることが可能。台所にコンロが1口という家では、もう一つの熱源として活用できそうだ。
なお、圧力調理後の蒸気排出時は、蒸気が盛大に噴出するので、設置場所の上方には十分な空きスペースが必要。また、蒸気排出はボタン操作のため、在宅中に使用するのが基本となる。
おすすめ度…B⁺
操作がシンプルで、とてもコンパクト。圧力、低温、炒めなど多彩に調理可能
ココが〇
炒め物から低温調理まで、多彩に使える。減圧の待ち時間がなく、料理の仕上がり時間が読みやすい。夏場でも、暑い思いをせずに作れる。
ココが✕
蒸気口がオープンになっているせいか、ふたを裏返しにすると熱湯が垂れて、やけどをする危険性も。無意識にふたを裏返さないよう注意が必要。
※文中の「オススメ度」は、「A+」から「C-」までの9段階評価になっています。
※価格は記事作成当時のものです。
文/諏訪圭伊子(フリーライター)