炊飯器分野で業界トップを走るタイガー魔法瓶。そのタイガーの「炊きたて」の50周年モデルが「ご泡火炊き JPL-A100」です。タイガーは、内釜に土鍋の特性である高熱保持性を採用。そしてフタにもヒーターを仕込み、隙がない炊き方で「ご泡火だき」を作り上げました。JPL-A100は、その系統の最先端にして、最高峰と言うわけです。

デザインの変化に注目

家で箱を開けた時、私は少々戸惑いました。なぜなら、この炊飯器の第一印象は、「変わったデザインだなあ」というものだったので。

多くの炊飯器のデザインは、「御釜」か「おひつ」をモチーフにします。このため、どこかでお米と強く結びついた感じのデザインとなります。しかし、JPL-A100は違います。モチーフはおひつなのでしょうが、斜め前、横から見た時、なんとも言えないラインが現れるのです。

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もともと、タイガーの炊飯器デザインは、360°、どこから見ても破綻がないよう作られます。他社と一番の差は、背面にあります。他社は見栄えの悪い部分は全て背面に持ってくるのですが、タイガーは見栄えの悪い部分をすべて覆い隠します。本体の中、内部に入れてしまうのです。このため本体は、全て流麗なラインで構成されます。

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今回は、それをさらに進化させた感じです。逆に言うと、炊飯器らしくないとも言えます。昨今、炊飯器はモチーフが少ないだけに、かなり似てきています。それを避けたのだと思いますが、私は少し意外に思ってしまいました。デザインは好みも入りますので、これ以上言及しませんが、今までと違うデザインと言うことを覚えておいてください。

使い勝手の良いタッチパネル

この炊飯器のコンソールにはタッチパネルが採用されています。今の時代、タッチパネルは当たり前の時代ですよね。これはみんなが「スマートフォン」を持つようになったからです。キーボード、マウスも優れたインターフェイスですが、やはりタッチパネルのほうが断然ダイレクト感があります。

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しかもタッチパネルは、長文でない限り、キーボード、マウスより速いです。家電のコンソールですから、単純な方が良いので、これからどんどん変わると思います。その良さがたっぷり注入されています。

1合炊きでもきちんと美味い!

JPL-A100は、最大で5.5合のお米を炊くことができます。私はまず、3合を試してみました。すると、タイガー魔法瓶の実力通り、美味い。やはり超一流です。食感はほどよく硬く、内側はホカホカ。お米の香りがきれいに立ち、味はしんみりと舌の上に広がります。これは、今までの「ご泡火炊き」と共通します。

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さて、炊飯器は、容量ギリギリで米を炊いた場合、上の方は美味しく炊けます。逆に、1合炊きなど、一度に炊く量が少ないと美味しく炊けないことも多いですよね。理由は、お米の上の空間が大きく、コントロールしにくいためです。タイガーはこれに対応するため、内釜と同じ萬古焼で1合炊き専用のフタを作りました。

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炊く時に内フタとして使い、空間を制御するのと、フタの蓄熱で1合を炊き上げます。これで炊くと、1合炊きでも3合炊きのときとほぼ同じ美味さで炊けます。さすが、トップモデルです。

フタの開け閉めに失敗することも

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最近の炊飯器は、基本的にフタに「押しボタン」が付いています。真下に押し込む感じのボタンです。私は、これが気に入ってます。なぜなら、炊飯器からご飯をよそう場合、片手、もしくは両手にしゃもじや茶碗を持っていることが多いです。このために必要なのは、片手で確実に押せることです。人差し指だけでなく、親指、薬指、場合によっては、小指でも開けられる必要があります。

しかし、今回のJPL-A100のフタの開閉は、鳥のくちばしのように、フタの先端に付いています。しかも小さく、斜め下に押さなければなりません。

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それで、フタ開閉時に、まず力をぐっと入れると、本体が動くではないですか。これは、ロックが解除する前に、力をかけすぎたため、前脚が支点となり、てこの原理で持ち上がったためです。斜め下でロック解除なのですが、いつもの通り真下に押したことも原因の一つのようです。

次の失敗は、スイッチから指が滑って外してしまいました。これは指置き場であるスイッチが斜め下へ動くためです。50周年モデルなので、ケチを付けたくはないのですが、そんなことが起こったために、フタを開けるのをためらうようになったのも事実です。慣れれば大丈夫なのでしょうが、ちょっとコツが必要です。

フタの開閉を除き、高い完成度のモデル

JPL-A100は、日本を代表する炊飯器メーカー、タイガー魔法瓶が50周年記念モデルとして世に出したモデルです。タイガーの技術を集積した最高級品でもあります。価格も、最近見かけなくなった10万円以上。肩で風切るフラッグシップです。

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合数によらず、ご飯が素晴らしく美味しく炊けます。タッチパネルもナチュラルな操作感で、素早く操作ができます。機能的にも十分ですし、洗うパーツも極力少なくして、配慮が行き届いています。よって、「とにかく美味しいお米を炊きたい!」という人には申し分ないモデルと言えるでしょう。

しかし、フタの開閉はもう少し何とかならないものでしょうか? オブジェではなくあくまでも実用品なのですから。個人的には、ちょっと残念なところがあるモデルと言わざるを得ません。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京散歩とラーメンの食べ歩き。

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