LCCのピーチ・アビエーション(ブランド名:Peach)は2月10日、出発前に自宅で新型コロナウイルスのPCR検査を無料で受けられる「新型コロナウイルス郵送検査サポートオプション」の受付を開始すると発表した。対象となるのは、成田と関西の2空港を出発する同社の国内線利用者で、2月20(土))~3月31日(水)の搭乗分。なお、受付期間内であっても申し込みが定員に達した場合は受付を終了する。

無料でPCR検査が受けられる

今回実施する「新型コロナウイルス郵送検査サポートオプション」は、コロナ禍においても、介護や通院など、移動が必要となる利用客に対し、安心して移動できる環境を提供することを目的とする。成田国際空港(NAA)、大阪府が中心的役割を担う関西国際空港全体構想促進協議会(事務局:大阪府)、およびエスエスダナフォーム社の支援・協力を得て実施するものだ。検査費用は、成田空港発の便でNAAが、関西空港発の便では関西国際空港全体構想促進協議会がそれぞれ負担。返送時の送料を除き、利用者が検査費用を負担することはない。

画像: Peachが運航するエアバスA320(機材:JA809P)。那覇空港(2020年7月 筆者撮影)

Peachが運航するエアバスA320(機材:JA809P)。那覇空港(2020年7月 筆者撮影)

対象となるのは、2月19日から就航予定の、大分線を含む成田発の国内12路線と、関空発の国内12路線の計24路線。各路線とも、予約の1区間目が東京(成田)、大阪(関西)発の国内線であることが条件で、運賃タイプはバリューピーチ/プライムピーチが対象。往復旅程で予約した場合、往路(1区間目)が東京(成田) 、大阪(関西)発である必要がある。検査は、臨床検査や病原体核酸検査を受託するエスエスダナフォームが実施する。国内で、利用者を対象にPCR検索無料とするのは初めてのことになる。

検査を希望する利用者は、搭乗日の10日前まで(推奨は15日以上前)に、Peachの予約確認・変更サイトから所定の申し込みを行うと、最短で1~2日程度で、検査キットが自宅など指定した場所に到着。検査キットで唾液を採取し、同封の返送用クッション封筒に入れて、搭乗日の3日前までに(推奨5日前まで)届くよう、検査会社に郵送で返送する。そして、検査結果はメールで届くという流れだ。なお、検査キットの郵送及び検査は、土日祝日を除いた平日の9:00~18:00に行われるため、この時間外での申し込み、および検体キットの到着があった場合は、翌平日以降の対応となる。

画像: PCR検査までの流れ(出典:peach)

PCR検査までの流れ(出典:peach)

検査の結果、陰性だった場合は通常通り搭乗できる。仮に陽性だった場合は、検査会社より案内があった提携医療機関で受診(オンライン受診可)し、その後の対応は受診した医療機関の指示待ちとなる。搭乗日が外出制限を指示されたり、療養期間中となっていた場合でも予約便に搭乗はできず、Peach予約確認・変更サイトで、予約の変更または取り消しを行うことになる。これによって取り消した場合、運賃タイプがプライムピーチは運賃の全額、バリューピーチは運賃から取消手数料1,100 円を差し引いた差額をピーチポイントにて返却される。

抗原検査のサポートオプションも

ピーチ・アビエーションでは、他にも、関西空港発となる宮崎/奄美/長崎線を対象とした「新型コロナウイルス抗原検査サポートオプション(抗原検査後国内線利用実証事業)」を、3月25日まで実施している。

画像: 抗原検査のサポートオプションも

このオプションで対象となっているのは、対象路線のバリューピーチ/プライムピーチ運賃で、運賃購入者が、提携クリニック・検査機関で新型コロナウイルスの抗原検査を搭乗前までに受けることができる。費用の一部をPeach、関西国際空港全体構想促進協議会、宮崎県、鹿児島県、長崎県がそれぞれ負担することで、指定クリニックにおいて、3000円(税別)の自己負担で抗原検査が受けられるようにした。

このオプションでの提携クリニック・検査機関は、うつぼガーデンクリニック(大阪市西区)、医療法人煌仁会 森川内科クリニック(兵庫県尼崎市)の2箇所。搭乗日の5日前までにクリニックに行けるように、Peachの予約確認・変更サイトから申し込み、結果は検査翌日に判明する。成田/関西空港発の唾液によるPCR検査と同様、陰性の場合はそのまま搭乗できるが、陽性だった場合はクリニックより電話連絡があり、それ以降は保健所からの指示待ちとなる。

このオプションがスタートしたきっかけは、昨年末。帰省する人が安心して旅行できるようにすることを目的とした。しかし、年末年始以降の需要も根強かったことから、2021年3月31日搭乗分まで延長されたという経緯がある。今月10日に発表された成田/関西空港発の、唾液によるPCR検査についても4月以降、延長される可能性はある。

広がりを見せる公共交通機関のPCR検査

画像: エアバスA320をはじめ、航空機の機内の空気は3分で入れ替わる

エアバスA320をはじめ、航空機の機内の空気は3分で入れ替わる

航空会社によるPCR検査は、日本航空が昨年10月より国内航空会社で初めて実施し、その後、全日空も昨年12月よりスタートさせている。いずれも、自宅での検査キットを使った検査となるが、日本航空の場合で、検査費用は1万円(税別)、全日空でも9000円(税別)と、比較的高めの設定となっていた。こうした取り組みは、ワクチン接種が落ち着くまで、特に長距離を伴う交通機関等で広がっていくものと予想される。

執筆者のプロフィール

会田 肇(あいだ・はじめ)

1956年茨城県生まれ。大学卒業後、自動車系出版社の勤務を経てフリージャーナリストとして独立。カーAVやカーナビなど、カーエレクトロニクスの分野を中心にレポート活動を展開しつつ、カメラ系の評論も行う。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
▼日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ会員)
▼走りも楽しいエコカーの実力(イミダス)

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