「STANDSIT-W」を実際にリビングに配置してみた
立ってよし!座ってよし!部屋も広くなり、子どものいたずらも防止

立って作業する高さに調整したところ。筆者は105cm前後にしていますが、1cm違うだけで使い勝手が違って感じることに驚きます。
実際に立って作業してみると、いつも立っていてもいいくらい
立ったまま集中して、原稿を書いたり、パソコン作業をしたり、ゲームを楽しんだりできるのか? やや心配したのですが、ほぼ杞憂でした。
1時間のうち15分ほど立つだけで健康にいいという話のあるスタンディングテレワークですが、この原稿を書いているときもそうですが、かなり集中しやすく、ちょっと作業をしていると数時間経っていることも珍しくありません。ゲームをしてもほとんど違和感がありません。
ただし、立っての作業をはじめた初日は数時間立っていただけで、太もも周りが軽い筋肉痛になり、コロナの間にどれだけ運動していなかったのかと呆れました。しかし、数日立っての作業を続けていると、慣れてきたのか、さほどの負担に感じることはなくなったのです。というか、いまやリビングでパソコンの作業や原稿を書くときの基本スタイルは立ってとなっております。
仕事だけでなく、ゲームなどをするときもそのまま立っているので、毎日かなりの時間立って作業をしているのです。身体的に辛ければ、単純に座ればいいだけなのですが、この立っての作業が思った以上に快適。体重が激減するといった効果は起きていませんが、筋力の維持という意味は十分な効果が体感できています。
立って作業をするようになってから気付いたのですが、当たり前なのですが、立ったまま作業をしているので、座っているときと違って、ちょっと作業の途中で水を飲む、料理をする、洗濯をするといった、ほかのことをするときにも、立ち上がるという作業を挟まないせいか、ほかの作業、家事などをして、また仕事などに戻るときの意識の切り替えが少なくスムーズに感じるのも印象的でした。
さらに1265mmまで1cm刻みで昇降可能な「STANDSIT-W」は、立って作業するときにも、キーボードやマウスを操作する手と肘と肩の角度が自分にとって気持ちのよい角度になるよう微調整できるので、固定式のデスクで作業しているときより首や肩への負担が小さく感じるほどです。当然、基本は座っているという使い方でも、長い間同じ格好で座っているよりも各部の負担やコリが少なく感じます。

座るスタイルのときの「STANDSIT-W」。筆者は高さを66.5cmに設定していますが、70cm以下の設定にすると思う以上にキーボード操作が楽です。是非体験してほしい。
座ると70cm以下にも天板の高さを調整できるのが予想以上にいい
かなりの頻度で立って仕事をしているのだから、座らなくてもいいのでは? という意見もあるかもしれません。とはいえ、一日中立って仕事やゲームをしているとヒザや腰が疲れてしまうわけです。そんなときにほぼワンタッチでメモリーしておいた高さにデスクを調整できるのが「STANDSIT-W」のよいところです。ちなみに筆者は飲みかけのコーヒーなどが入ったマグカップなどを乗せたまま、電動で昇降させていますが、デスクの上の機材や飲み物が心配になるような振動などを感じたことはありません。素晴らしい。
また、実際に「STANDSIT-W」を使うようになってから調べたのですが、一般的なデスクの高さは70cmが多数派。これは身長170cmの成人男性が平均的(おそらく座面高40cm前後)の椅子に座って、事務作業をすることを想定した際にちょうどよい高さだといいます。
そのため、身長が異なったり、椅子の座面の高さが異なれば、楽に作業ができるデスクの高さも異なるわけです。しかも、170cmの成人男性だとしても、実はいまや座り仕事のメインであるパソコン、キーボード操作を行うならデスク面はさらに低い方が肩などの負担が掛からず、楽に作業ができるといいます。
「STANDSIT-W」の天板の上下昇降範囲は665〜1265mm。平均的な70cmから3.5cmほど下げることができるので、168cmの筆者が一般的な座面高の椅子に座ってキーボード操作を行うのにも、肩などへの負担が小さく楽なのです。実際、筆者は「STANDSIT-W」を導入する前から天板の高さを調整できるデスクでは、平均的な高さよりも低くして使用していました。そのほうが楽だからです。「STANDSIT-W」はこれを1cm単位で微調整できます。とても快適。
ただし、少し気になるのがもっとも低く設定しても665mmという点。小柄な女性といったシーンでは、さらに低くできるほうが便利かもしれません。筆者は665mmで非常に快適に使用することができています。そのため座っても、いままでのデスクよりも「STANDSIT-W」の方が楽というわけです。

椅子が背もたれ部分も含めて「STANDSIT-W」の下に収納されるので、背後スペース=リビングがより広く使えるのもとてもうれしいのです。
椅子が完全に「STANDSIT-W」の下に入るので部屋が広くなる
実は妻に指摘されるまで気が付かなかったのですが「STANDSIT-W」で立って作業をしているときは天板の高さを105cm程度にしています。この高さまで天板を上げてしまうと、普段筆者が座っている椅子は、背もたれまですべて「STANDSIT-W」の下に収納することができます。
筆者の「STANDSIT-W」はリビングの壁際に設置されており、その背後で2歳の息子が遊んでいるといった感じです。息子がいるときは椅子に座っているとヒザの上に上ってきたり、椅子によじ登ったりとなにかと面倒なので、だいたい立っています。このときに筆者は椅子を無意識に自分の後ろにそのまま置いていたのですが「STANDSIT-W」の下の入れてしまうと息子が背後で椅子によじ登ることもありません。
また、椅子がなくなった分リビングのスペースが広がり、息子が遊んだり、家族でいっしょにくつろぐときにも便利なので、デスクを使用していないときも「STANDSIT-W」の高く天板は上げて、下に椅子を収納しています。
これでリビングのスペースも広がり、見た目もスッキリするのでおすすめです。
3歳以下の子どものいる家庭では高さ120cm以上にできるのは安心
我が家には2歳の息子がおります。なんでも口に入れたい盛りで目が離せません。しかも3歳以下の子どもの死亡事故でもっとも多いのが窒息死だそうです。本気で心配。
直径約4cm程度のものまでは誤飲の可能性があるというので、意外と大きなものまでが誤飲による窒息の原因になります。そのため、手の届く範囲に飲み込めるサイズのものを置かないように注意する必要があるのです。
そしてパソコンなどの仕事道具を置いているデスクの上は、子どもに壊されたり、なくされたりすると困るものばかりです。できれば、デスクの上自体が子どもの手の届かない位置にあると助かります。
そんな要望に応えてくれるのが「STANDSIT-W」の最高天板高1265mmです。
身長168cmの筆者は一生使わない高さだと思っていたのですが、3歳児の手の届く高さは、なんと約120cm。平均的な身長の3歳児であれば天板の高さを1265mmにしておけば、デスクの上に乗せたものに手は届かないというわけです。これは子育て家庭にとってはかなり便利。
軽く人生が変わるくらいのライフスタイルの変化
立って作業する機会が増えた!

妻が出勤しており、息子が休みの筆者の家のリビング=仕事スペースの背後はこんな惨状。「STANDSIT-W」で立ったまま仕事ができるのは本当に便利です。
「STANDSIT-W」を使いはじめて、もっとも意外だったのが、立ったままパソコン作業したり、原稿を書いたりすることが思った以上になんの違和感もなかったことです。どこかで原稿を書くといった作業は「しっかりと座って落ち着いて行うものだ」という刷り込みがあったのでしょう。
もしかしたら、痩せるのでは? といった目論見もあって導入した「STANDSIT-W」ですが、体重が劇的に減少したといった効果はありません。しかし、毎日かなりの時間立って作業しているので、太ももやふくらはぎ、お尻などの筋肉に適度な負荷が掛かっていることは実感できています。少なくとも筋肉の維持には効果が期待できるでしょう。
それ以上に筆者自身がライフスタイル自体に大きな変化が起きたと感じているのが「STANDSIT-W」導入以前の筆者の生活は「座っているか、寝ているかのどっちか」だったわけです。これが「STANDSIT-W」導入後は気が付くと「立っているか、寝ているかのどっちか」になったことです。睡眠時間がだいたい6時間、それ以外の時間のうち12時間程度はだいたいモニターの前で座っていたのが、モニターの前で座っている時間はほとんどなくなりました。
世界一座っている時間が長いと言われる日本人。しかも1日に座っている時間が4時間未満の成人と比較して、1日11時間以上座っている人は死亡のリスクが40%も高まると言われているそうです。
それなのに筆者は毎日仕事やゲームなど12時間程度は座る生活をしていました。これがおそらく4時間以下まで減ったという事実だけでも、筆者と同じようなテレワークな人々にはぜひ「STANDSIT-W」をおすすめしたい。筆者はリビングの仕事スペースだけでなく、仕事部屋のデスクもコクヨの「STANDSIT」シリーズのような電動昇降デスクに変えたいと思っているほどです。すごくいい。