春の新生活を目前に控えたこの時期、冷蔵庫の購入を考えている人も多いだろう。そこで最近のトレンドを追いつつ、注目製品をピックアップしてみよう。価格もこなれてきており、ズバリ今がねらい目だ。
肉や魚、野菜の鮮度を保つ機能がトレンド
断熱材の進化などにより、ここ数年で冷蔵庫のスリム&大容量化が進んだ。同じスペースで大容量化できるので、買い替えの効果を実感しやすくなっている。
機能面では、日立の「真空チルド」、三菱の「氷点下ストッカーD」や「切れちゃう瞬冷凍」など、肉や魚を長もちさせる機能に注目。最近は、光触媒を用いて炭酸ガスを生成し、野菜を長もちさせる機能も各社がこぞって搭載している。
ラインアップの変化にも注目したい。
従来、各社が売りとする機能は、301リットル以上の中・大型モデルにしか搭載されないケースが多かったが、三菱のように300リットル以下のモデルに搭載されるケースも出ている。
また、アクアの2ドア冷蔵庫のように、欧米スタイルのデザインを採用するモデルも出てきた。デザイン性を追求する人には選択肢の一つになるだろう。
働く単身女性向けに開発。収納のしやすさと鮮度保持機能が魅力
272L 3ドア
三菱
MR-CX27C
実売価格例:11万8020円
社内のさまざまな部署から女性が集結し、働く女性の使いやすさを追求して開発したモデル。
500ミリリットル・350ミリリットル缶や、作り置きした料理も鍋ごと保存できる高さを確保するなど、収納レイアウトを工夫。
約マイナス3〜0℃の氷点下ながら食品が凍らない「氷点下ストッカー」を搭載しており、肉や魚の鮮度が長もちするのが魅力だ。
SPEC●内容量 冷蔵室 サイズ
シンプルかつスタイリッシュな欧米スタイルが魅力
449L 2ドア
アクア
AQR-SBS45F
実売価格例:11万9530円
左に183リットルの冷凍室、右に266リットルの冷蔵室を配置し、シンプルでスタイリッシュな2枚ドアの「パノラマオープン」を採用。
細かい使い勝手よりも欧米スタイルのデザインに魅力を感じる人におすすめだ。
タッチパネルを採用したガラスドアはフラットで手入れもしやすい。庫内の奥行きは約56センチと薄型のため、最上段の奥まで手が届きやすい。
肉・魚の鮮度保持機能が充実。葉物のビタミンCが増える野菜室も搭載
517L 6ドア
三菱
MR-WX52C
実売価格例:26万2970円
マイナス7℃で食品を一気に凍らせる「切れちゃう瞬冷凍」、マイナス3℃〜0℃で凍らせずに肉や魚を保存する「氷点下ストッカーD」を搭載。
LED光で葉物のビタミンCを増やす野菜室も注目だ。
肉や魚の酸化と乾燥を抑える「真空チルド」が売り
505L 6ドア
日立
R-GS5100H
実売価格例:20万6290円
約0.8気圧の真空環境に加えて、食品に直接冷気を当てない密閉構造によって肉や魚などの乾燥を抑える「真空チルドルーム」を搭載。
水分を閉じ込めて乾燥を抑える「うるおい野菜室」も魅力だ。
Wi-Fiを内蔵し、献立の提案などを声と画面でガイド
551L 6ドア
シャープ
SJ-GX55D
実売価格例:28万3200円
冷凍食品を保存しやすい、大容量の「メガフリーザー」を採用。
Wi-Fi機能を内蔵し、献立の検索や提案などのさまざまな情報を音声や液晶ディスプレイで案内する「COCORO KITCHEN」を搭載する。
解説/安蔵靖志 (IT・家電ジャーナリスト)
※表示の価格は、記事制作時のものです。