ちょっと見では違いがわかりにくい冷蔵庫ですが、メーカーによって持ち味やアピールポイントはさまざま。日立の冷蔵庫は、新鮮保存と大容量フリーザー、カメラ機能が売りになっています。2025年春の新製品発表会から、日立モデルの特徴や魅力をレポートします。
日立冷蔵庫の魅力とは
日立によると、働き方やライフスタイルの変化に伴い、最近の冷蔵庫には「大容量」「鮮度長持ち」「使いやすさ」などが求められているそうです。特に食材の値上がりが気になる昨今、安い時にまとめ買いして新鮮に保存できる冷蔵庫はとても心強い存在。節約しながらの食事作りも「どんとこい!」という気持ちにさせてくれます。
2025年日立の新しい冷蔵庫は8モデル
今回日立から発売される新製品は8モデルです。サイズやデザイン、一部機能が異なりますが、鮮度保持機能は基本的に共通しています。それらの特徴を見ていきましょう。
・HXCCタイプ(クリスタルガラスドア/冷蔵庫カメラ搭載)
R-HXCC62X(定格内容積617L):42万円前後
R-HXCC54X(定格内容積540L):39万円前後
・HXCタイプ(クリスタルガラスドア)
R-HXC62X(定格内容積617L):39万円前後
R-HXC54X(定格内容積540L):36万円前後
・HWCタイプ(鋼板ドア)
R-HWC62X(定格内容積617L):44万円前後
R-HWC54X(定格内容積540L):39万円前後
R-HWC49X(定格内容積485L):36万円前後
・GZCタイプ(クリスタルガラスドア/真空氷温ルーム)
R-GZC67X(定格内容積670L):52万円前後
鮮度保持できる「まるごとチルド」

日立公式サイトより
食品が凍る寸前の温度帯(約0~3度)で、食品の発酵や熟成を遅らせて鮮度が長持ちするチルドルーム。買ってきた肉や魚介類は「とりあえずここにしまっておけば安心!」という人も少なくないでしょう。
日立の冷蔵庫は、冷蔵室全体をチルド室に変えられる「まるごとチルド」が大人気です。庫内温度をチルド温度約2度に設定し、さらにうるおい冷気により、冷蔵室のどこに置いても鮮度が長持ち。食品の乾燥も抑えられるから、サラダなどもラップなしでおいしく保存できます。
余談ですが、筆者の友人で日立冷蔵庫を買ったものの「電気代が倍ぐらいになったらどうしよう」と、まるごとチルドを使っていない人がいました。少し気になったのでその点を日立広報さんに確認したところ「電気代は5%アップする程度です」とのことです。冷蔵庫の1カ月の電気代は800円ほどなので、40円ほどプラスされる計算に。食材が長持ちすることを考えると、ぜひぜひ使ってほしい機能です。
野菜が高い!安い時にまとめて買っておいしく保存「新鮮スリープ野菜室」
また、野菜室にも工夫があります。下段スペースの「新鮮スリープ野菜室」では、プラチナ触媒の技術を活かし、炭酸ガスの効果で野菜の呼吸活動を抑制することができるのだそう。眠らせるように保存するから鮮度がキープでき、野菜のみずみずしさが約10日間長持ちします。

日立公式サイトより
下の写真は「新鮮スリープ野菜室」非搭載機種で保存したチンゲンサイ(左)と「新鮮スリープ野菜室」でそれぞれ10日間保存したチンゲンサイ(右)との比較です。一目で鮮度の違いがわかりますね。左だと使うかどうか迷うレベルですが、右なら炒め物にも入れられそうです。
整理しやすく霜がつきにくい大容量冷凍室
大容量の冷凍室は、収容量が多いのはもちろん使い勝手が良いのが特徴です。高さが異なる3段ケースで食品のサイズに合わせて整理できるので、ごちゃつかずスッキリ収納できて大助かり。
アルミトレーが敷かれた1段目ケースは「デリシャス冷凍」を採用し、肉のうまみや野菜の栄養素を守りながら素早くフリージングできます。また、1〜2段目は霜の発生しにくい冷凍方法「霜ブロック」を採用しているので、ホームフリージングした食材や冷凍食品の霜つきを抑えてくれるのも優秀。
会場では、霜ブロックのありなしによる比較展示がありました。冷凍うどんもアイスバーも、「霜ブロック」が効いた右側は霜付きが抑えられています。霜がついた食品は、水分が抜けて乾燥しているので、鮮度やおいしさはダウンします。冷凍でも鮮度にこだわってるんですね。
進化した「冷蔵庫カメラ」で食材管理がレベルアップ
日立の上位機種には、以前から冷蔵庫内の食材をチェックできる冷蔵庫カメラが採用されており、今回はHXCCタイプ2機種が搭載しています。
撮影はドアの開閉ごとに行われる仕組みで、撮影した画像は「日立冷蔵庫コンシェルジュアプリ」(※)で確認が可能。外出先からスマホで庫内をチェックできるので、買い忘れや食材の二重購入が減らせて、食材管理が楽に行えます。画像を眺めて食材を確認しながら、献立を考えるという人もいるのだとか。
HXCCタイプの従来モデルでは「メイン冷蔵室」と「ドアポケット(左右)」のみ撮影できましたが、新製品では引き出し式の「冷凍室下段」と「野菜室」も撮影できるようになり、実用度がさらに上がりました。
まとめ
新鮮保存へのこだわりが実感できた日立の冷蔵庫。食材のおいしさや栄養を長時間保持するほか、フードロスの削減に貢献して家計も助けてくれそうです。気になった人はぜひチェックしてみてくださいね。
<公式サイト>