現在地と障害物を同時に把握する完全自立型のロボット掃除機
実は、2001年に世界初のロボット掃除機(トリロバイト)を発売したのは、スウェーデンのエレクトロラックスである。
そして今年、実に17年ぶりに投入されたのが、この「PUREi9」(ピュア・アイ・ナイン) だ。
ボディは、「トライアングル・トリニティ・シェイプ」と呼ばれる三角形構造で、前面にはカメラと2方向レーザーを採用。
反射したレーザー光をカメラが読み取ることで、現在地や障害物との距離などを高精度に認識する「3Dビジョンテクノロジー」も搭載している。
これにより、夕方など暗い時間帯になっても周囲360度を認識して走行、充電台に戻ることが可能。
エレクトロラックス
PUREi9
実売価格例:14万400円
室内の走行は、最初に3Dビジョンを利用して、部屋をマッピングすることから始まる。これは、事前に最適なルートを選び、同じ場所を走行することなく効率よく掃除を行う仕組みだ。
ゴミ取りでは、本体裏面の前方に約20.5センチの大きなロールブラシを配置するフロントクリーニング構造を採用。一度により広いエリアのゴミが吸い込めるようになっている。
また、正面右側にサイドブラシを配置し、部屋の隅やコーナーなどもしっかり掃除できる。
吸引力も高く、毎秒10リットルものエアフローを生み出すブラシレスモーターと、高性能ファンによる「エアエクストリームテクノロジー」の採用により、細かなゴミまでしっかりと吸い込むことが可能だ。
走行テストでは、床に置いたぬいぐるみなどにぶつかることなく直前で止まり、避けることができた。
最大2.2センチの段差も乗り越えられるため、コードやドア下の段差などで引っかかる心配もなさそうだ。
また、700ミリリットルの大容量ダストカップを搭載しているのも、うれしい点。ダストカップは、フィルターごと丸洗いすることができる。
2.2センチまでの段差を乗り越える!
専用アプリからスケジュール予約や遠隔操作もバッチリ!
不在時に掃除を任せたいロボット掃除機において、走行性能は最も重要な部分だ。
走行テストを見る限り、本機の障害物回避性能は非常に優秀だし、Wi-Fi内蔵により、トレンドでもあるスマホ連係機能も備えるなど、死角はなさそうだ。
解説/コヤマタカヒロ(デジタル&家電ライター)
※価格は記事制作時のものです。