春は家庭菜園を始める季節。とは言え筆者のようなマンション暮らしだと、狭いベランダかコップ栽培。と思っていたら、水耕栽培キット『Hugvege(ハグベジ)』を提供してもらえることになったので、室内で家庭菜園を始めてみました!
「水耕栽培」キットは土を使わないから、虫が苦手でも家庭菜園が楽しめる!
『Hugvege(ハグベジ)』とは?
『Hugvege(ハグベジ)』は、土を使わず、水・種・コンセントさえあれば、家庭菜園が手軽に楽しめる水耕栽培キット。植物育成用のLEDライトが搭載され、液体肥料をポンプで循環させて育てます。そのため天候に左右されず、室内で一年中好きな野菜を育てることが可能。室温約20°Cで葉物野菜なら、発芽から約1か月で収穫可能。
手がけたのは、電気シェーバーや毛玉取り器など、肌や布地は傷めず、鋭い切れ味の刃物製品で有名な日本のメーカー、マクセルイズミ。そのマクセルイズミが長野県の本社工場で開発・製造した日本製品です。刃物ではないですが、同社の方針「電気に関わる事業を通して環境にやさしい社会の実現に貢献する」というテーマに沿った製品として生まれたそうです。
なお現時点では、長野県松本市の「ふるさと納税返礼品」としても入手可能で、返礼品には、松本市内で種苗を扱う日本タネセンターの種もセットになっているとのこと。
土を使わないなら、虫嫌いの筆者でもやれそうです!
同梱物はこんな感じ
マクセルイズミの水耕栽培キット『Hugvege(ハグベジ)』(本体サイズ 約高さ35.3×幅30.5×奥行9cm/型番 SA-H133A-W・税込16,280円・発売中)には、本体、栽培用ポッド3個、保温キャップ3個、電源アダプター(型番:IRC-25)、培地スポンジ6個、液体肥料AとB、液体肥料専用スポイトA用とB用各1本、取扱説明書が入っています。
まずはタネを買うところからスタート
根菜や高さが220mmを超える植物は栽培不可で、「ベビーリーフ」などがオススメとのこと。なので、「カラフルミックス」の種を選んでみました。なお、種は花屋さんには売っていなかったので、ディスカウントストアのOlympic(オリンピック)で買いました。パッケージには20日〜収穫可能と書いてあるけど、水耕栽培だともっとかかるのかな?
使い方・セッティングは、理科の実験みたいで楽しい!
溶液づくり
まず、溶液を作ります。液体肥料は同梱の協和「ハイポニカ用複合肥料A-1、B-1」(日本製)を使用します。
理科の実験のようで楽しいです。このとき、AにはA専用スポイトを使用し、AとBを原液のまま直接混ぜないように注意しましょう。
ペットボトルなどで500倍に希釈した薄め溶液を「MAX」のところまで入れます。なお、養液は一番下の目盛り「MIN」より水位が下がらないよう、注ぎ足します。
種まきをしてみよう!
土にような見た目の「培地スポンジ」を栽培用ポッドに差し、栽培パネルにはめ込みます。「培地スポンジ」とは、水耕栽培において「土」の代わりに使われる、植物の根を支えるためのスポンジ状の培地のことです。
培地スポンジの穴に、3~4粒の種を置きます。
一度に3カ所に蒔けます。巻き終わったら最後に「保温キャップ」をかぶせます。ビニールハウスのような体験ができて楽しい!
器具用プラグをソケットに差し込み、電源が起動したら、セッティングは完了です!
本体は、細長いスリム形状の省スペース設計なので、わが家の幅が狭い玄関でも設置することができました。夜に電源が入り、LEDライトで明るくなったり、循環ポンプのコポコポ音も気にならない場所だと思い、玄関に置くことにしました。
育成します! あれ、もう芽が出てる!?
2日目
翌朝、様子を確認すると、もう発芽していてビックリ!
3日目
太陽いらず! 植物育成用LEDライトと循環ポンプを搭載
栽培ケースの中の状態
養液循環ポンプはタイマー付き(14時間ON、10時間OFFの自動切換え)で、栄養分を効率よく循環。このように作動しているため、金魚を酸素ポンプで飼育しているような音がします。通りすがりに音や生育状態をチェックしますが、野菜が育っている音なんだな、わが家の新しい生活音が愛おしい、そんな感覚にもなりました。
10日目
16日目
植物が必要とする光をLEDライトで供給し、天候に左右されず光合成を促進しています。
23日目
一週間でこんなにも成長するなんて! もっと早く収穫すべき葉っぱも…。というのも、まだ育ちそうな葉っぱの成長を待っていたら、他が生育しすぎてしまいました。ちょっと反省点です。
収穫 ~びっくりするほど育った!
摘み取ります! どこから摘んでいいのか少し迷いながらも、ぷちぷちと収穫しました。
自分で作った無農薬野菜が食べられるなんて!
栽培してから20日ほどで2人分のサラダが収穫できたので、買ってあったトマトと一緒に食べました。(写真は1人分ですが2人分の量が取れました)農薬は一切使っていません。顔が見える野菜ですから! 採れたて野菜は安心感があり、新鮮でおいしかったです!
根っこの状態を見ると、おぉお…! 思わずカイワレ大根やセリを思い出してしまいました。
なお、栽培できる植物の高さは本体LEDライトの調整高さ(約220mm)までで、根菜や高さが220mmを超える植物は栽培不可とのこと。
この写真のように高さを最大にすると、もう少し背の高い植物でも栽培できそうです。
まとめ 〜室内で水耕栽培キットで野菜を作ってみた感想
今回水耕栽培キット『Hugbege』を体験してみて、キットは便利で手軽だったと思えました。種を買い、コンセントも使いますが、それ以外はすべて揃っています。土は使わず、殺虫剤も不要なので、無農薬野菜が食べられます。天候に左右されることなく、室内でカンタンにたった20日で野菜が作れました!
溶液などは単体で別売りされているので、継続しやすいと感じました。次は鶏肉と相性の良い「三つ葉」を買ったので、また続けてみたいと思っています。
家庭菜園をやってみたいけど、いろいろ大変そうだからと諦めている人にこそオススメしたい製品です。
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