ますます数多くの機種が発売されているドラレコだが、どれを選んだらいいのか迷ってしまう人も多いだろう。そこで、主要メーカーの注目モデルを実走チェックしてみた。東京・お台場近辺を中心に、昼と夜に分けて走行し、映像を記録。また、明暗差の大きい場所での能力をチェックするため、トンネル内の走行も含めた。今回は、パパゴジャパンである
ワンタッチ取り付けのルームミラータイプ
パパゴジャパン
GoSafe 372V2
実売価格例:1万5250円
ルームミラー型ドラレコ「GoSafe372」のバージョンアップモデルだ。16GバイトのmicroSDを付属し、全国のLED信号への対応や、取り回しがしやすい電源ケーブルの採用など、ドラレコとしての使い勝手を高めた。大半の純正ルームミラーにワンタッチで取り付けができる。センサーは350万画素で、HDR機能も搭載。
フルHD解像度だが画質は良好。使い勝手にも優れる
ドラレコとして数少ないルームミラー型は、純正ルームミラーに覆いかぶせる形で取り付ける。そのため、フロントガラスへの装着は不要になり、純正の安全運転支援用ハウジングなどにじゃまされずに済むというメリットがある。
同社のドラレコは画質に定評があるが、本機もその例に漏れない。解像度こそフルHDどまりだが、映像はコントラストが高く、しっとりと落ち着いた雰囲気。レンズの画角は対角130度とまずまず。明暗差のある場所でもHDR機能が効果的に働き、白飛びの少ない映像として映し出される。暗くなっても低ノイズで、解像度が甘くなることもない。
ルームミラー型のため、モニターは半透過式でサイズこそ十分だが、昼間の視認性はいま一つ。モニターは通常は非表示にして、カメラ部のアングル決めなどのときなどにのみ使うのが原則だ。モニターを非表示にしていても、本機で売りとしている安全運転支援機能は、通知が自動的に表示されるのもいい。
使い勝手は、おおむね良好。モニター下部のボタンで、ほとんどの操作に対応できる。手動録画もワンタッチだし、静止画も「▼」ボタンを長押しすればいい。メニューの階層もわかりやすいので、説明書なしでもほとんど迷わない。GPS機能は別売となるが、本体の実売価格が1万円台なので、ぜひ追加したい。
●設置性
●日中画質
●夜間画質
●操作性
●付加機能
記録解像度:1920×1080 画角対角:130度 記録メディア:microSD16GB付属 モニター:2.7型
解説/会田 肇 (自動車評論家)
※価格は記事制作時のものです。