トヨタの「コネクティッドカー」が実現する「安全・安心」で「快適・便利」なドライブとは?

スポーツ・アウトドア

トヨタでは、2020年までに、日米で発売するほぼすべての車種を車載通信機(DCM)を用いた「コネクティッドカー」にすることを公表している。その第1号となったのが、新型クラウンとカローラスポーツだ。

看板モデル、クラウンとカローラスポーツから「コネクティッドカー」がスタート

クラウン
希望小売価格:579万9600円(RS Advance 2.5Lハイブリッド)

カローラスポーツ
希望小売価格:268万9200円(HYBRID G“Z”<オプション装着車>)

トヨタのクラウンとカローラスポーツ。最新型の両車には、DCMが全車標準装備されており、内容は多少異なるが、さまざまな「コネクティッドサービス」が受けられる。

その柱は、「安心・安全」「快適・便利」の二つだ。

「安心・安全」では、まず、緊急時に迅速な対応を行う「ヘルプネット」。エアバッグが作動するような事故時や、スイッチ操作をした場合にオペレーターと直接通話が可能。もし、ドライバーがオペレーターの呼びかけに反応しない場合は、緊急車両の手配も行われる。

●主なコネクティッドサービス(カローラスポーツの場合)

また、車両警告灯が点灯すると、クルマに内蔵されている故障診断装置のデータが転送され、オペレーターから適切なアドバイスが受けられる「eケア走行アドバイス」や、クルマの劣化具合をチェックし、販売店に出向く前に適切なアドバイスが受けられる「eケアヘルスチェックレポート」、ドアロックやハザードランプのオン/オフなどをスマホで確認し、遠隔操作可能な「マイカーSecurity」も用意されている。

●eケア走行アドバイス

クルマ側から警告が出た際に、オペレーターと直接対話が可能。走行可能なのか、販売店に入庫が必要なのかが正確に判断できる。

一方、「快適・便利」では、クラウドの渋滞情報により、最速ルートの提案や最新の地図データを供給する「ハイブリッドナビ」(クラウンのみ)を用意。また、目的地の設定や、ニュースなどの情報検索を音声対話で行える「エージェント」も便利だ。

さらにおもしろいのは、「LINE」との連係だ。クルマ自身のLINEアカウントを設定すると、目的地設定やガソリン残量、天気といったお出掛けに便利な情報を「友だち」(クルマ)から得ることもできる。

●LINEマイカーアカウント

友達と「LINE」でトークするようにクルマと直接対話が可能。クルマに乗る前に、目的地の登録や目的地情報が入手可能。

なお、災害時には、DCM搭載車両の情報を基に、ウエブ上で実際に通行できた道路の情報を「通れた道マップ」として無料公開している。これらの今後の進化にも期待したい。

●通れた道マップ

実際に走行中のクルマから寄せられたリアルな情報を基に、通れる道、通れない道を判断。災害時には、ネットで一般に公開される。

解説/山本シンヤ(自動車研究家)

※価格は記事制作時のものです。

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