スマホで撮った動画を、誰かに見せたいと思っても、データ容量のことを考えると、気軽に相手に送ることができず、そのままにしてしまうこともあるだろう。だが、今や、実に簡単に動画を送ったり、公開したりすることができる。主な方法を、紹介しよう。
スマホの新サービス、「+メッセージ」で動画のやり取りが可能になった
ドコモ、au、ソフトバンクのケータイ大手3社が、キャリアをまたいで利用できる新サービスを開始した。それが「+メッセージ」である。仕組み的には、SMS(ショートメールやCメールなど)を拡張したもので、従来は文字だけしかやり取りできなかったが、写真や動画、スタンプを送れるようにし、グループでのやり取りにも対応した。
最新のスマホには「+メッセージ」対応アプリがインストールされているほか、従来のスマホでも、アプリをインストールすれば利用できる。送信者・受信者ともにアプリをインストールし、初期設定が完了している場合にのみ、やり取りが可能だ。
SMSは1通ごとに利用料金がかかるが、「+メッセージ」はパケットを消費するだけ。モバイル回線でも定額で利用できるし、Wi-Fi接続時なら実質無料だ。
アプリの見た目は「LINE」や各種メッセージアプリと同様、画面の左右にフキダシが表示されるスタイル。写真や動画を貼りつけることも可能だ。その場で撮影して貼りつける手順や、スタンプを使う手順も、先行するメッセージアプリとほぼ同じで、「LINE」に慣れたユーザーなら、すぐに利用できる。
+メッセージ
無料
動画でも”インスタ映え!”動画の配信がとっても簡単になった!
おいしそうな食べ物や美しい風景、いわゆる「インスタ映え」するものを見つけたら、写真を撮ってSNSに投稿することは、今や日常化している。最近では、さらに進んで、その場の雰囲気をリアルタイムで動画配信することも流行している。
これまで、リアルタイムで動画を配信をするのは手間もかかるし、見る側も、見たい動画を探すのが大変だった。しかし、今はSNSと連係することで簡単になっている。
今どきの動画ライブ配信は、「インスタグラム」に付属する「インスタライブ」や、「LINE」の関連アプリ「LINE LIVE」を使う。
「インスタグラム」の場合は、スマホ用アプリのカメラ機能から「ライブ」を選んで撮影ボタンをタップするだけ。「LINE LIVE」も、アプリを起動して撮影ボタンをタップするだけだ。
動画配信を開始すると、ライブ開始の通知がフォロワーや友人に届く仕組みになっている。撮影・配信が簡単なだけでなく、それを見てくれる人を集めるのも簡単というわけだ。外側のメインカメラで、今いる場所の風景や状況を配信するもよし、内側のサブカメラで自分を撮って配信するもよしだ。
●「インスタライブ」の画面
●「LINE LIVE」の画面
解説/福多利夫(フリーライター)