デジタル化が済んだからといって、アナログメディアを処分してはいけない。というのも、将来的に、今よりも高品質にデジタル化する手段が開発されるかもしれないからだ。そのとき、元々のアナログメディアがないと、手も足も出なくなってしまう。そのため、アナログメディアはできるだけ大切に保管しておこう。

アナログメディアは処分せずできるだけ長もちさせる

アナログメディアの保管は、実際にはかなりシビアである。ここでは、写真のフイルムやプリントとビデオテープに限定するが、これらは高温、多湿、直射日光、大きな温度変化に弱い。特に、ビデオテープはデリケートで、テープの変質や変形、固着、カビといった要因で再生不能になってしまう。大切な思い出を失わないためにも、保存方法に工夫が必要だ。

まず、最初に考えるべきは防湿である。ある程度かさばるアナログメディアを保存することを考えると、現実的なのは防湿ボックスを使うことだろう。ビデオテープは本来のケース(カバー)に入れ、フィルムはスリーブに、プリントはミニアルバムに入れてから、防湿ボックスに入れること。さらに乾燥剤や防カビ剤も併用して密閉することで、湿気による被害はかなり解消できる。

ハクバ
ドライボックスNEO 15L
実売価格例:2240円

画像: 容量15リットル、シリコーンゴムのパッキンでしっかり密閉できる。乾燥剤が付属するが、定期的に交換し、防カビ剤も併用するといい。

容量15リットル、シリコーンゴムのパッキンでしっかり密閉できる。乾燥剤が付属するが、定期的に交換し、防カビ剤も併用するといい。

画像: 防カビ剤も用意したい

防カビ剤も用意したい

また、カメラ用などで使われる電子防湿庫もあるが、容量に対して価格が高く、電気も必要となるので、注意が必要。単にメディア保存のためだけに導入するのはあまりお得とはいえない。特に大切なものがある場合は、検討するといいだろう。

東洋リビング
ED-80CATP(B)
実売価格例:4万4820円

画像: 光触媒機構付き日本製電子ドライユニットを搭載。庫内湿度を30〜50%に保つ。容量は77リットル。カメラやレンズのほか、大切なメディアの保管に向く。

光触媒機構付き日本製電子ドライユニットを搭載。庫内湿度を30〜50%に保つ。容量は77リットル。カメラやレンズのほか、大切なメディアの保管に向く。

メディアをドライボックスに入れた場合、それをどこに置いておくかも重要だ。夏場にかなりの高温になる屋根裏や屋外の物置は避けたほうがいい。日常的な生活空間であるリビングの押し入れや、床下収納のほうが温度変化が小さいので、安全である。

もし、自宅に置けないなら、トランクルームなどの利用を考えたいが、これも、屋外設置のコンテナタイプでは、季節による温度変化が大きすぎて不適。定温・定湿の室内タイプが必須条件で、できるなら、毛皮のコートを保管できるような、空調付きの収納ルームや貸しクローゼットといったタイプが適している。

トランクルームは、定温・定湿の室内型がおすすめ。例えば、日通のトランクルームは温度15〜20℃、湿度50〜60%となっている。

●アナログメディア保存の3ヵ条

①高温多湿を避ける
②直射日光を避ける
③大きな温度変化を避ける

解説/福多利夫(フリーライター)

※価格は記事制作時のものです。

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