ここでは最新4Kテレビ【サイズ別・55~60V型】のおすすめ図鑑をお届けする。55~60型Vのおすすめモデルは、画質な有機ELパネルを採用した東芝・55X920、有機ELかと思わせる狭額縁&薄型デザインが特徴のパナソニック・TH-55FX800、液晶からの買い替えをねらった有機EL機のLG・OLED55B8P、ブラビア最高峰の有機ELモデルのソニー・KJ-55A9Fなどがある。

東芝 55X920

実売価格例:34万5340円

画像: ●HDMI入力×4●年間消費電力量/216kWh●サイズ/幅122.6㎝×高さ72.2㎝×奥行き25.1㎝●重量/37.5㎏

●HDMI入力×4●年間消費電力量/216kWh●サイズ/幅122.6㎝×高さ72.2㎝×奥行き25.1㎝●重量/37.5㎏

画像: 東芝 55X920

4K放送も地デジも高画質な有機ELモデル/6チャンネル全録にも対応

執筆時点で、新4K衛星放送用チューナーを内蔵した、唯一の有機ELテレビだ。有機ELパネル自体はソニーやパナソニックと変わらないが、階調性、ノイズ処理が強化されたレグザエンジン Evolution PROと組み合わせ、実に堂々とした深みのある映像を描き出す。

黒の締まりのよさは有機ELの強みだが、本機の場合、それを強調するのではなく、あくまでも自然なタッチで、滑らかなグラデーションを重視した絵作りに徹している。輪郭強調も最小限に抑えているため、4K映像も一見、甘く感じられるが、ディテールの描き分けは実に巧妙で、自発光パネルならでは艶っぽさ、質感の高さが際立つ。

滑らかなグラデーションには目をみはるものがあり、特に黒の中の細部表現は、液晶と一線を画すもの。色調はわずかに赤みが強め。水平方向の解像度が1440ドットに制限される地デジ、BS放送についても、アップコンバート処理の副作用をほとんど感じさせない緻密な映像を描き出す。機能面では地デジ最大6チャンネル約80時間分、丸ごと録画できるタイムシフトマシンに注目。

●リモコン

中央部にタイムシフトマシン関連のボタンを集約させ、使い勝手を向上。チャンネル切り替え時の反応も素早い。

●高画質化をつかさどる最新映像エンジン

最新の映像エンジン「レグザエンジン Evolution PRO」。4K放送特有の圧縮ノイズを抑え、超解像処理で先鋭感を引き出す。

●HDR映像の色彩を正確に再現!

画像: 緻密なコントラスト制御とともに、明るさに合わせて色調を最適化するHDRリアライザーPROを搭載。

緻密なコントラスト制御とともに、明るさに合わせて色調を最適化するHDRリアライザーPROを搭載。

【ここがスゴイ!】

執筆時点で新4K衛星放送用チューナー内蔵の有機ELテレビは本機のみ。しかも、その画質のレベルが高い。さらに、地デジ、BS放送の画質についても間違いなくベストワンといえる。

【ここはイマイチ・・・】

テレビ内蔵スピーカーとしては平均的以上のクオリティだが、画質とのバランスからすると、物足りなさが残る。

パナソニック TH-55FX800

実売価格例:21万2850円

画像: ●HDMI入力×4●年間消費電力量/144kWh●サイズ/幅123.4㎝×高さ77.5㎝×奥行き25.4㎝●重量/32.5㎏

●HDMI入力×4●年間消費電力量/144kWh●サイズ/幅123.4㎝×高さ77.5㎝×奥行き25.4㎝●重量/32.5㎏

画像: パナソニック TH-55FX800

有機ELかと思わせる狭額縁&薄型デザインとすっきりとした画調が特徴

額縁部(左右)を6ミリまで薄型化し、ガラス素材で周囲を覆うことによって、あたかも映像が浮いているかのようなフレームレスデザインが特徴的な4K液晶ビエラ。実際、斜め後ろに回り込んで見ると、その薄さは有機ELかと思わせるほど。

液晶は倍速駆動のIPSで、透明電極を採用した高輝度仕様のパネルは、黒の締まりよりも、明るさやハイライトの伸びを重要視する。LEDの部分制御でコントラスト不足を補おうとしているが、黒の締まりは浅く、総じてすっきりとした画調に感じられる。ただ、暗部の不自然な色付きはなく、肌色も安定している。

●リモコン

「You Tube」などの動画や放送/録画番組の音声検索が可能。本体の起動やチャンネル切り替えも素早い。

【ここがスゴイ!】

明るく、ナチュラルトーンの色再現も良好。黒の締まりは甘いが、中間調からローライトで色調が安定しているのがいい。有機ELテレビかと思わせるスマートなデザインも魅力的だ。

【ここはイマイチ・・・】

リビングで明るく、抜けのいい映像を再現するタイプで、照明を落としてじっくり映画を楽しむというテレビではない。

LG OLED55B8P

実売価格例:23万6390円

画像: ●HDMI入力×4●年間消費電力量/140kWh●サイズ/幅122.8㎝×高さ74.9㎝×奥行き22.0㎝●重量/17.8㎏

●HDMI入力×4●年間消費電力量/140kWh●サイズ/幅122.8㎝×高さ74.9㎝×奥行き22.0㎝●重量/17.8㎏

画像: LG OLED55B8P

液晶からの買い替えをねらった有機EL機は黒の描写力は圧倒的

他を圧倒するラインアップを誇るLGの有機ELテレビ。その中で旧モデルと同等のエンジン(α7プロセッサー)で、内蔵チューナーもダブル仕様なのが本機だ。おそらくB8Pシリーズは、液晶からの買い替え用に用意された戦略モデルだろう。

とはいえ、心臓部の有機ELパネルは、ホワイトバランスや経年変化を改善した最新版で、輝度レベルも同等だ。実際、引き締まった黒やすっきり伸びる白、そして艶っぽい色再現は、最新の有機ELならでは。ノイズ感や階調性については画像処理のハンデを感じるが、これもHDMI入力で解消できる。

●リモコン

手に取って動かすと、画面にカーソルが現れ、これをマウスのように使い、各種機能を操作でき、慣れると意外に快適。

【ここがスゴイ!】

映像表現の基礎となる黒の描写力は圧倒的。しかも暗い所から明るい所まで、リニアな階調性が得られ、明るさによる発色もすなお。この画質が20万円台前半で手に入るのはうれしい。

【ここはイマイチ・・・】

内蔵チューナーによる地上、BS放送の視聴では、2K→4K変換の弱さが露呈され、有機ELの持ち味が発揮しにくい。

ソニー KJ-55A9F 

実売価格例:48万5870円

画像1: ●HDMI入力×4●年間消費電力量/243kWh●サイズ/幅122.8㎝×高さ71.1㎝×奥行き32.0㎝●重量/35.6㎏

●HDMI入力×4●年間消費電力量/243kWh●サイズ/幅122.8㎝×高さ71.1㎝×奥行き32.0㎝●重量/35.6㎏

画像: ソニー KJ-55A9F

ブラビア最高峰の有機ELモデルは豊かな色彩描写で濃密な絵作り

従来機のA1同様、床置きを前提としたスタンドと、画面を振動させて音を出すアコースティックサーフェスを搭載したソニー・有機ELのフラッグシップ。最新の映像エンジン「X1Ultimate」を搭載し、リアルタイム処理能力は約2倍に向上しているという。

気になる画質だが、意欲的なディテールの再現性といい、豊かな色彩描写といい、総合的な表現力に磨きがかかっている。高コントラスト調を基本にした濃密な絵作りの方向性は変わらないが、ノイズの粒子がいっそう細かくなり、細部の描き分けがより明確になった。

●リモコン

見たいチャンネルの数字を押すと、電源が入り、番組視聴が可能。独立したネット動画ボタンもわかりやすい。

【ここがスゴイ!】

総合的な画質アップは明らかだが、特に2K→4K変換精度が向上し、地デジ、BS放送のクオリティが見違えるほど改善された。音質も、よりワイドレンジになり、分解能も上がった。

【ここはイマイチ・・・】

ここまで地デジ放送の画質がよくなると、新4K衛星放送用チューナーがないのが、かえすがえす残念だ。

フナイ FE-55U7010  

実売価格例:26万9800円

画像2: ●HDMI入力×4●年間消費電力量/243kWh●サイズ/幅122.8㎝×高さ71.1㎝×奥行き32.0㎝●重量/35.6㎏

●HDMI入力×4●年間消費電力量/243kWh●サイズ/幅122.8㎝×高さ71.1㎝×奥行き32.0㎝●重量/35.6㎏

画像: フナイ FE-55U7010

有機ELをすなおに生かした絵作りと1TバイトのHDDを内蔵が特徴

フナイでは、すでにヤマダ電機向けに専用設計の液晶テレビを開発、生産しているが、有機ELは本機が初めて。画面をやや上向きに傾斜させたたたずまいは、ソニーの高級機・A1に通じる。画面下に専用スタンドを設け、設置性を高めている。

1TバイトのHDDを内蔵し、視聴中でも2番組の同時録画が可能。番組ジャンルや出演者などの登録項目に合わせ自動録画する「おまかせ録画」など、機能性も多彩だ。画質はメリハリの効いた高コントラスト調の絵作りで、発色も鮮やか。細かなノイズがやや目につき、地上放送は輪郭が太く、ディテールも甘い。

●リモコン

放送中に録画ボタンを押すと、そのまま録画開始。ネット動画系の専用ボタンを下方にまとめて配置している。

【ここがスゴイ!】

有機ELパネルの潜在能力をすなおに生かした絵作りには好感が持てる。2.2チャンネルのスピーカーシステムをマルチアンプ駆動する独自のサウンドシステムが、力強い音を奏でる。

【ここはイマイチ・・・】

4K映像は悪くないが、地デジ、BS放送となると、にわかに輪郭が太くなり、細部の描写も甘くなってしまう。

シャープ 8T-C60AW1 

実売価格例:53万7840円

画像: ●HDMI入力×7●年間消費電力量/253kWh●サイズ/幅135.4㎝×高さ87.4㎝×奥行き44.0㎝●重量/38.5㎏

●HDMI入力×7●年間消費電力量/253kWh●サイズ/幅135.4㎝×高さ87.4㎝×奥行き44.0㎝●重量/38.5㎏

画像: シャープ 8T-C60AW1

8Kチューナー非内蔵の8Kモデルの映像は緻密で繊細

8K60V型の液晶パネルを搭載した注目モデル。新4K8K衛星放送チューナーは内蔵していないが、地デジ/BS/CSは搭載済み。通常の家庭用テレビとしての機能を備えながら、対応チューナーと組み合わせれば、本格的な8K放送が楽しめるという仕様はなかなか魅力的だ。

明るく、すっきり抜けがいい描写で、N-Blackパネルのためか、画面への映り込みは気にならない。8K対応チューナーとの組み合わせで見る8K映像は緻密で繊細。ブルーやグリーンの鮮やかさが際立つ。まさに目の前に現実の世界が広がっていく感じだ。

●リモコン

4K8Kチューナーは非内蔵。現行放送、ネット動画はワンタッチで視聴可能。Googleアシスタントも対応

【ここがスゴイ!】

当面は、通常の地デジ、BS放送、ネットコンテンツで十分だが、時間的にも、経済的にも余裕ができたら、新4K8K放送もしっかり視聴したいという人にとって、現在、唯一無二のモデルだ。

【ここはイマイチ・・・】

明るさや鮮やかさを重視していることもあって、視野角による画質への影響が大きい。正面からの視聴が基本だ。

三菱 LCD-A58RA1000 

実売価格例:36万7070円

画像: ●HDMI入力×3●年間消費電力量/141kWh●サイズ/幅130.2㎝×高さ89.7㎝×奥行き38.2㎝●重量/33.2㎏

●HDMI入力×3●年間消費電力量/141kWh●サイズ/幅130.2㎝×高さ89.7㎝×奥行き38.2㎝●重量/33.2㎏

画像: 三菱 LCD-A58RA1000

4Kチューナーと2TバイトHDDを内蔵しUHD BD再生もOK!

新4K衛星放送用チューナーを内蔵。2TバイトのHDDを内蔵し(外付けHDDも対応)、4K放送の視聴中でもほかの4Kチャンネルの録画が可能というダブルチューナー構成。さらに、良質な4Kソフトの再生が可能なUHD BDプレーヤー機能を備えたBDレコーダーを搭載。HDDに録画した4K放送を2K(HD)に変換後、BDとして手元に残すことも可能だ。

光沢仕上げのVA液晶はノーマル駆動だが、コントラスト感の豊かな艶のある映像を再現する。暗いシーンで細かなノイズが目につくが、人肌は健康的で安定している。

●リモコン

「録る」「見る」「残す」が快適に操作できるグット楽リモコン。シートタイプのため、飲み物をこぼしても大丈夫。

【ここがスゴイ!】

ソニーやパナソニックも間に合わなかった4Kチューナー内蔵だけでも驚きだが、さらに内蔵HDDによる録画、そしてBD録画(2K)&UHD BD再生と、この機能性は本当にすごい!

【ここはイマイチ・・・】

4K画質は悪くないが、それに比べると地デジやBSの画質がイマイチ。輪郭が太く、ディテールも表現できない。

解説/藤原陽祐(AV評論家)

※価格は記事作成時のものです。

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