ドライブレコーダー(ドラレコ)を選ぶ際、何を買えばいいか迷う人も多いだろう。基本機能はあまり心配する必要はない。カメラの品質や記録媒体、使い勝手などにはこだわったほうがいい。そこで、ドラレコ機種選びの重要ポイントを5つにまとめたので参考にしてほしい。
「ドライブレコーダー」購入時に知っておきたい必須知識はこれ!
走行中の映像を記録するドラレコの基本機能は、よほどの低価格機種でもない限り、それほど心配する必要はない。ただし、映像のクオリティや撮影範囲の広さはもちろん、映像に位置情報や時刻などが正確に記録されているか、また、信頼性、耐久性はどうかなども重要となる。そこで、ドラレコを選ぶ際の鉄則を示しておこう。
ドライブレコーダー機種選びの 鉄則5ヵ条
まず、カメラの品質について。通常のカメラと違うのが、走行中のシーンを鮮明にとらえられなければならない点だ。スペック上はフルHD記録でも、組み合わせるレンズの品質が低ければ意味がない。また、夜間や晴天、逆光などのさまざまな状況で、ナンバーまで読み取る性能も必要だ。
鉄則 1.カメラの品質に徹底的にこだわろう
“フルHD”の表記をうのみにせず、録画した映像を確認してから、よしあしを判断しよう。
鉄則 2.メモリーカードは高耐久タイプにすべし
高温や振動など、車内は過酷な環境なだけに、確実な記録のため高耐久性カードを使うべき。
鉄則 3.GPS機能の内蔵はもはや必須条件
GPS対応機なら位置と時刻が正確に記録でき、検証時の証拠として極めて重要になる。
鉄則 4.メニュー画面やボタン操作もしっかりチェック
機能の多さに目を奪われず、使いこなせる操作系が提供されているかをチェックしよう。
鉄則 5.映像チェックに欠かせないアプリも実は重要だ
映像の細かな検証は、本体のモニターでは無理。パソコンで使うことも想定しておこう。
メモリーカードは専用タイプにしよう
二つめは、記録媒体。ドラレコで使われるmicroSDカードは、もともと耐久性があまり高くない。それなのに、ドラレコでは記録/消去を何度も繰り返し、夏季は熱にさらされ、走行中は振動も加わる。ぜひ、ドラレコ専用タイプを選ぶことをおすすめしたい。
カーメイト
DC3
三つめは、GPS機能。これがあると位置情報や時刻も記録される。ドラレコの映像が証拠として使われるとなると、極めて重要だ。
四つめは、使い勝手。いくら高機能でも、思うように使いこなせないのでは困る。特に、メニューの階層が、あまり深くないことが重要となる。ボタンを押さなければ、各ボタンの機能がわからない機種もあるので注意したい。
アプリの使い勝手も要チェック
最後に、「ビューワー」と呼ばれるパソコン用アプリの存在も見逃せない。特に、2カメラ型や360度カメラ型では、本体の小さいモニターではわかりづらい場合も多いので、映像の確認にはパソコン画面での表示が欠かせない。
GPS対応機であれば、位置情報が地図とリンクして表示されるし、加速度も表示されるから、どの時点で衝撃が加わったのかも把握できる。アプリの使い勝手も重要なポイントだ。
解説/会田肇 (自動車評論家)撮影/河野公俊