ドライブレコーダーの人気9モデルを、都内を走行テストして比較した。今回は360度型の「カーメイト ダクション360S」で実走テスト。取り付け位置を中心に、車内や車両の周辺(窓から見える範囲)を含めた周囲すべてをシームレスに撮影できるのが最大の特徴だ。設置性、フロント昼間画質/夜間画質、リア昼間画質/夜間画質、操作性の6つの項目を10点満点で採点したので参考にしてほしい。
ドライブレコーダー最新モデル実走テスト
カーメイト ダクション360S
全天球ドラレコだけでなくアクションカメラとしても使える
実売価格例:6万4584円
記録解像度:2880×1440(全天球)
画角:全天球360°
記録メディア:別売
モニター:ー
GPS/HDR/Wi-Fi
- Amazonで詳細を見る
- 楽天市場で詳細を見る
- Yahoo!ショッピングで見る
アプリで周囲を回して確認できる
一見ではドラレコとは思えないスタイルを持つ、全天球対応モデルである。取り付け位置を中心に、車内や車両の周辺(窓から見える範囲)を含めた周囲すべてをシームレスに撮影できるのが最大の特徴だ。別売のバッテリーを使えば、取り外してアクションカメラとして使うこともできる。
360度カメラ型のモデルは、これまでクルマのナンバーを読み取れる解像度が確保できないという弱点があったが、本機では前方のみ200万画素(フルHD)で同時に記録できる「デュアルレック機能」を搭載して、この問題を解決。ドラレコとしての実用性を高めている。
駐車監視機能も強化されており、エンジンを止めてから最長30分間の常時録画が可能。駐車監視中に衝撃を検知すればLEDライトを照射して威嚇する機能も搭載している。
撮影した映像は全体にノイズ感を感じるものの、十分な鮮明さでとらえられている。ただ、鮮明に見えるのは前方と左右、そして車内までで、後方はかなり難しい。夜間になると状況はさらに悪くなる。
ビューワーアプリを使うと、再生しながら周囲をグルグルと回して確認できるのは、本機ならではの醍醐味だ。しかし、再生は本機とパソコンをケーブルでつなぐことが推奨されており、少々めんどうだ。
とはいえ、駐車監視を重視する人にとって、側面もバッチリ映り、360度をシームレスで記録できるメリットは大きい。ぜひ、別売の駐車監視オプションを組み合わせて使ってほしい。
設置性:9点(10点満点)
フロント昼間画質:7点(10点満点)
フロント夜間画質:6点(10点満点)
リア昼間画質:4点(10点満点)
リア夜間画質:3点(10点満点)
操作性:7点(10点満点)
⇒【ドライブレコーダーのおすすめはコレ】全9モデルの採点結果はこちら
※価格は記事作成時のものです。
解説/会田肇 (自動車評論家)撮影/河野公俊