ビクターのウッドコーンコンポ「EX-HR99」をテスト!BluetoothやUSBによるハイレゾ再生に対応

家電・AV

15周年を記念して発売されたビクターブランドの新製品「EX-HR99」をテストした。見た目では、前作のEX-HR9と大きな違いはないが、音質強化と機能アップを果たしている。また、BluetoothとUSBメモリーの再生に対応し、高級感のあるウッドコーンの響きをワイヤレスで楽しめる。

今回のテストアイテムはこちらビクター EX-HR99

実売価格例:13万8240円

●プロフィール
ウッドコーンオーディオ発売15周年を記念した、ビクターブランドの新製品。ビクタースタジオとの共同チューンによる音質強化と機能アップを果たし、ブルートゥースや、USBメモリーによるハイレゾ再生対応がトピックだ。

ウッドコーンオーディオ発売15周年を記念した高級コンポだ。独自のK2技術に磨きをかけ、新たにブルートゥースとUSBメモリーの再生に対応した。

SPEC
●実用最大出力/50W+50W●音声入力端子/アナログ×2、デジタル×2(光1、同軸1)●音声出力端子/アナログ×1、サブウーハー×1、ヘッドホン×1●再生メディア/CD(音楽CD、CD-R/RW)、USB(MP3/WMA/FLAC/WAV)●Bluetoothコーデック/SBC、AAC、aptX●スピーカー型式/フルレンジバスレフ、9.0cmウッドコーン●サイズ・重量/本体部:幅279mm×高さ118mm×奥行き289mm・4.3kg、スピーカー部:幅120mm×高さ161mm×奥行き264mm・2.2kg

■豊富な端子を背面に装備

アナログのライン入出力と同軸/光デジタル入力、FMアンテナなど、豊富な端子を備える。USB端子はフロント側だ。

■9センチのフルレンジユニット

ウッドコーンユニットは、9センチのフルレンジ。チェリー材の異方向性振動板で、広い音楽空間と高解像度なサウンドを実現する。

さまざまな改良が加えられたキャビネット

ビクターブランドのウッドコーンが、久々の復活である。2003年の初代機EX-A1から15年。その記念モデルとして登場したEX-HR99の天板には、犬のマークのニッパーロゴが刻印。原音探求を掲げるビクターらしく、本体とウッドコーンの高級感も素晴らしい。

見た目では、前作のEX-HR9と大きな違いはない。それだけ熟成を重ねているわけだが、音質面では、ビクタースタジオに持ち込んでの共同チューニングで細部を磨き上げ、新たなハイエンドモデルにふさわしいサウンドパフォーマンスを実現。9センチ口径のウッドコーンユニットやチェリー無垢材のキャビネットは、厳選した木のパーツ(響棒、吸音材など)にさまざまな改良が加えられている。

また、ユーザーからの要望が多かった、ブルートゥースとUSBメモリーの再生に対応。ブルートゥースのコーデックは、AACとaptXだが、独自のK2テクノロジーにより、ハイレゾ相当の高音質にアップコンバート。USBメモリーでは、最大192kヘルツ/24ビットのハイレゾ音源(WAV、FLAC)を再生することができる。

ウッドコーンの響きがワイヤレスで楽しめる

CD再生は、サイズを思わせない、鮮やかで伸びのある鳴りっぷりだ。重心の下がった力強いベースサウンド。ウッドコーンの特質であるボーカルの艶やかさや、豊かに広がる立体的な空間表現もみごとなもの。

ハイレゾとの相性がまた絶妙で、超高音域まで情報量たっぷり。楽器音の立ち上がりや音像そのものが実にリアルだ。スマホからのブルートゥース再生もクリアで、ウッドコーンの豊かな響きがワイヤレス再生でも楽しめた。音楽ファンにぜひ聴いてもらいたい、新世代モデルである。

おすすめ度…A+

新たにブルートゥースとUSB再生に対応。CDの音も伸びがあり、力強い

ココが〇

ニッパーロゴが誇らしげな、15周年記念モデル。完成度の高さはもちろん、ブルートゥースとUSB再生対応も加わって、購買意欲をそそる。

ココが×

あえていうなら、背面のサブウーハー出力端子を外して、そのぶん回路をシンプルにすれば音質面で有利なはず。低音補強の必要はないだろう。

※文中の「オススメ度」は、「A+」から「C-」までの9段階評価になっています。

※価格は記事作成時のものです。
解説/林正儀 (AV評論家)

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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