【写真・フィルムの正しい保存方法】日光消毒はダメ!虫食い「紙魚(しみ)」対策は?

知識

フィルムやプリント写真といったアナログ素材は、ただ押し入れなどにしまっているだけでは、湿気やカビ、紫外線、虫食いなどの被害によって傷んでしまう。ここでは、アナログ素材保管時にやってはいけない4つの「べからず」と、大切な写真を守るための対策を紹介する。

アナログ素材は湿気やカビに注意して保管し、定期的に閲覧しよう

フィルムやプリント写真といったアナログ素材の保管時の敵は、「湿気」「カビ」「紫外線」「虫食い」などだ。
湿気はカビの原因にもなるし、プリント写真なら、縮みや伸びの原因にもなる。カビはフィルムやプリント写真の表面を侵食してしまうし、紫外線は化学反応で記録されている写真を消してしまう。虫食いについては、主に紙を食べる紙魚(しみ)という虫が問題となる。紙魚は、紙しか食べないため、人体には無害だが、アルバムなどに貼られた写真を台紙ごと食べられてしまうおそれがある。

もちろん、きちんとした環境で保管されていれば問題にはならないが、古いフィルムやプリント写真は、押し入れの奥にしまわれがち。そうすると、湿気やカビと無縁ではいられなくなる。例えばフォトアルバムは、紙の本と一緒にしまうことで、古い本の中にいる紙魚が移ってしまい、虫食いの被害が発生することもある。その対策として虫干しをしても、誤って天日にさらせば、紫外線の影響を受けてしまう。

アナログ素材保管時の「べからず」集

▶押し入れは湿気が多いため、段ボール箱に入れての保管はするべからず
▶カビ防止のため、しまいっぱなしにするべからず。たまに閲覧すべし
▶紙魚(紙を食べる虫)の被害防止のため、古本と同居させるべからず
▶紫外線による写真破損防止のため、日光消毒はするべからず

このような被害を避けるためには、カメラやレンズと同様、防湿庫に入れておけば完璧だ。しかし、防湿庫はかなり高価だし、容量もそれほど大きくない。そこで、除湿剤を入れたドライボックスを使うことや、写真の量が多い場合には温度や湿度が適正に管理されたトランクルームを活用することをおすすめする。

●防湿庫はカメラ用のものが使える

ハクバ KED-60
実売価格例:2万3430円

カメラやレンズなどの機材を保管する専用の電子式防湿庫。内部の湿度をダイヤルで設定すると自動的に調整される。扉がガラス張りなので、中の様子も一目でわかる。防カビ剤を併用すれば、さらに効果的だ。

また、アルバムや写真を保管している最中でも、定期的に閲覧することで、トラブルが発生しているかどうかを確認できる。たまに見返すことも大切なのだ。

●アルバムは、ときどき開いて見てみよう

フィルムと写真の間に空気が入り、そこからカビが生えてしまうこともある。浮きも確認しておこう。

ポケットアルバムも、定期的に開いて、閲覧する必要がある。

※価格は記事作成時のものです。

解説/内川功一朗(写真整理アドバイザー)

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