【しょうゆ】知られざる醤油の世界:全9種類を徹底解説!

知識

みなさん、普段何気なく使っている醤油ですが、実は種類がたくさんあることをご存知でしょうか?日本の食卓に欠かせない調味料である醤油には、JAS規格では5種類、そのほかの特徴や用途が異なるものを含め、今回は主要全9種類を紹介。それぞれの醤油の特徴や使い方、選び方について詳しく解説していきます。

1. 濃口醤油(こいくちしょうゆ)

最も一般的な醤油で、日本の醤油の約80%を占めるのが濃口醤油です。色は濃い茶色で、塩味と旨味のバランスが良く、万能調味料として幅広い料理に使用されます。煮物、照り焼き、すき焼きなど和食全般に適しています。関東地方で好まれる傾向にあり、『キッコーマン こいくちしょうゆ』(500mlPET・希望小売価格 税抜243円)ヤマサなどの大手メーカーの主力商品です。

2. 薄口醤油(うすくちしょうゆ)

色は薄いですが、実は塩分濃度は濃口醤油より高いのが特徴です。関西地方を中心に使用され、澄んだ色合いを大切にする吸い物や茶碗蒸し、淡色の煮物などに適しています。素材の色を活かしたい料理に重宝します。ヒガシマル醤油の『特選丸大豆うすくちしょうゆ』(500ml・希望小売価格 税込325円)マルキン等が有名です。

3. 溜まり醤油(たまりしょうゆ)

小麦の量を少なくし、大豆の配合を多くしたもので、色は非常に濃く、粘度が高いのが特徴です。主に東海地方で好まれ、濃厚な旨味と甘みがあります。創業明治32年創業、関ヶ原醸造の『濃厚 関ヶ原たまり醤油』(300ml瓶・販売価格 税込1,670円)などが有名です。刺身のつけ醤油や煮物の色付けに使われることが多いです。

4. 再仕込み醤油(さいしこみしょうゆ)

醤油を仕込む際に、水の代わりに醤油を使用して作られる最高級の醤油です。製造に時間がかかるため、一般的な醤油より価格が高くなります。濃厚な旨味と芳醇な香りが特徴で、刺身や寿司、冷奴など生で食材の味を引き立てたい時に最適です。ヤマロク醤油の『鶴醤(つるびしお)』(500ml瓶・税込1,944円)などが有名です。

5. 白醤油(しろしょうゆ)

大豆の配合を少なく、小麦を多く使って作られる醤油で、ほぼ透明に近い淡い色をしています。塩味が強く、素材の色を損なわず風味を加えたい料理に使用されます。特に白だしや吸い物、淡色の和菓子などに活用されています。日東醸造の『足助仕込三河しろたまり』(300ml瓶・税込756円)などが有名です。

6. 魚醤(ぎょしょう)

魚や魚介類を塩と共に発酵させて作る液体調味料です。ベトナムのニョクマムやタイのナンプラーが有名ですが、日本でも石川県の「いしる」や秋田県の「しょっつる」などが知られています。独特の香りと濃厚な旨味が特徴で、鍋物や炒め物などに少量加えるだけで深みが増します。高橋しょっつる屋『秋田名産 しょっつる 塩魚汁 魚醤油 無添加』(360ml瓶・税込1,280円)などが有名です。

7. 減塩醤油

健康志向の高まりから開発された醤油で、通常の醤油に比べて塩分が30〜50%程度カットされています。塩分を気にする方や高血圧の方に人気があります。ただし、塩分が少ない分、保存期間は短くなる傾向にあります。ヤマサ醤油の『鮮度生活 減塩しょうゆ』(300mlPET・税込305円)などが有名です。

8. 有機醤油・無添加醤油

有機栽培された大豆や小麦を使用し、化学調味料や保存料を加えない醤油です。天然醸造による深い味わいが楽しめます。杉樽で長期熟成させる伝統的な製法で作られることも多く、風味豊かな点が特徴です。ヤマキ醸造の『国産有機醤油  消費者御用蔵』(500ml瓶・税込1,134円)などがあります。

9. 甘口醤油・さしみ醤油

鹿児島を中心とした九州地方では、甘い醤油が人気です。この地域の甘い醤油は、歴史的背景や食文化に根ざしており、甘さとコクが特徴です。藤安醸造の『ヒシク 極あまくちしょうゆ 専醤(せんしょう)』(1LPET・参考価格 税込1,334円)は創業明治3年より鹿児島で作られる甘口醤油で、かけ醤油としてはもちろん、砂糖いらずで手軽においしい料理ができると人気です。

醤油の選び方のポイント

  • 料理の種類に合わせる:煮物なら濃口、澄んだ汁物なら薄口など
  • 産地の特徴を知る:関東は濃口、関西は薄口が主流
  • 原材料をチェック:本醸造か混合醸造かで風味が大きく変わる
  • 製造方法を確認:天然醸造のものは時間をかけて熟成されており、深い味わいがある
  • 保存方法を意識:開封後は冷蔵保存し、できるだけ早く使い切る

醤油は日本の伝統的な発酵食品であり、その選び方一つで料理の仕上がりが大きく変わります。料理の目的や好みに合わせて、様々な醤油を使い分けてみてはいかがでしょうか。

 

地元の醤油蔵元や特産品売り場では、その土地ならではの個性的な醤油に出会えることも多いです。特産品を扱う専門店では、全国各地の特徴ある醤油が手に入ることもありますので、ぜひお気に入りの一本を見つけてみてください。

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特選街web編集部

1979年創刊の老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とするWebマガジン「特選街web」( https://tokusengai.com/ )編集部。2023年6月よりブティック社運営。日常に役立つ知識、商品選びのコツから、お得な購入方法、上手な使いこなし方まで、読者の皆様の快適な暮らしをサポートする記事を作っています。

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