CD再生、USBメモリー再生、USB DAC機能(DSD 2.8Mヘルツ対応)と、多彩な音源に対応。技術面ではノイズ・歪みを抑え、マスター音源の再現を目指したフルデジタルアンプ「LincsD-Amp III」に注目したい。
【大人のミニコンポ選び】タイプ別No.1はこれだ!
お気に入りの音楽がワイヤレスで手軽に楽しめるブルートゥーススピーカーが人気を集める中、左右独立のスピーカーを備えたミニコンポを支持する声も根強い。
今回は、各メーカーの人気モデルを集め、搭載している機能を整理して紹介し、各種メディアで行った音質チェックの結果を掲げる。
大人のミニコンポ選び
たっぷりとした低音が特徴的だが、躍動感を高めたい
パナソニック
SC-PMX90
実売価格例:3万5510円
ミニコンポ
SC-PMX90
USBメモリー再生 | ◎ |
USB DAC機能 | ◎ |
NAS再生 | ─ |
ネット音楽配信 | ─ |
対応CD | 音楽CD・CD-R/RW |
ラジオ | AM・FM・ワイドFM |
ハイレゾ | PCM 192/24・DSD 2.8 |
ブルートゥース | SBC・AAC |
CD再生、USBメモリー再生、USB DAC機能(DSD 2.8Mヘルツ対応)と、多彩な音源に対応。技術面ではノイズ・歪みを抑え、マスター音源の再現を目指したフルデジタルアンプ「LincsD-Amp III」に注目したい。
フルデジタルアンプ「LincsD-Amp III」が、独自開発のスピーカーユニットを搭載した3ウェイのスピーカーシステムをいかに駆動させ、CDやハイレゾ音源でどんな世界を描き出すのか?
まず、CDでジャズ、クラシックを中心に聴いたが、ワイドレンジ志向の仕上がりで、たっぷりとした低音が特徴的。音作りのねらいはわかるが、分解能が追いつかず、ベースの音階の描き分けが曖昧で、高域の強調感も耳につく。中低域を引き締めて、さらに躍動感を高めたいと感じた。
本機は、USBメモリー、またはUSB DAC機能(背面のUSB B端子にパソコンを接続して)でハイレゾ音源の再生が可能。その音質は、空間の広がりが豊かになるが、基本的な傾向は変わらない。低域寄りで、リズムは緩慢。バスドラム、スネアと、音の芯が不明瞭。女性ボーカルは「サシスセソ」がやや強調される。
ブルートゥース接続では、AACコーデックの影響か、全体にソフトなタッチになり、音調も穏やかに感じられる。帯域バランスもややフラットになる印象で、音の癖っぽさは抑えられる。
・再生音質採点&一言コメント・
CD音質 | 6 |
低域のブースト感が耳につき、高域も輪郭がきつく聴こえる。 | |
ハイレゾ音質 | 6 |
CD再生に比べると、空間が広がり、音そのものの鮮度が上がる。 | |
ブルートゥース音質 | 6 |
「ドンシャリ」傾向は残っているが、全体にソフトなサウンド。 |
・この製品に向く音楽ジャンル・
◆解説/藤原陽祐 (AV評論家)