写真をプリントする時は専用用紙を使うのがおすすめです。その理由は、用紙の白色度により印刷物の「白」の表現が変わってくるからです。キヤノンの写真用紙の中には、白がぶれないペーパーがあります。それが、写真印刷用紙「キヤノン写真用紙・光沢プロ[プラチナグレード]」です。人肌をきめ細やかに表現できるので、お気に入りの写真を印刷される際には、是非使ってみることをおすすめします。
写真で「真っ白」を表現することは難しい
昔の言い方に「色の白いは七難隠す」というのがございます。今は昔のような色白だけが持てはやされる時代ではありません。
それはさておき、写真をプリントする用紙となれば話は別。とにかく白くなければダメです。しかし、いつでもどこでも「真っ白」を表現することは難しい。しかし、キヤノンの写真用紙の中には、それ相応な環境下でも白がぶれないペーパーがあります。それが、写真印刷用紙「キヤノン写真用紙・光沢プロ[プラチナグレード]」。一体どんなものでしょうか?
専用用紙を使うメリット
写真の「白」はペーパーの白さに依存する
色の三原色は、「赤」「青」「黄」。全ての色は、この3つを混ぜ合わせて作ります。プリンターのインクは、この3つと、多用される「黒」を独立色として付けます。このため、プリンターの最低色数は4色です。ところが、3色だと再現しにくい色があります。それを特色として追加します。このため、色再現性が良いとされるプリンターほど色数が多いわけです。
しかし、これでは足りませんね。そう「白」がありません。実は、プリンターは、「ペーパー」印刷を基本に考えています。紙の「白」。要するに、紙、写真ペーパーが白を決めるのです。プリンターメーカー他が、プリンター専用用紙を出しているのは、白をきちんとコントロールする、つまり。写真の色味の基本をよくするためです。これがぐらつきますと、高級なインクを揃えてもダメです。色がずれるのです。
一般に、プリンターの悩みどころは、インク代と用紙代。しかし、この2つ、写真の色を決める上で不可欠のモノ。何となくの写真はともかく、自分の大切な写真だと外せません。「自分はどちらでも構わない」とする人もありますが、写真の面白みは、構図と色彩。写真を存分に楽しむには、この2つにちゃんとしたものをセレクトしてください。
「白」がずば抜けた写真用紙
キヤノン
写真用紙・光沢プロ[プラチナグレード]
その中でも、キヤノン写真用紙・光沢 プロ[プラチナグレード]の白さはちょっとすごい。光源が変わっても、かなり頑張って白をキープします。
白は全反射で得られる色なので、暖色系の光線だと、黄味がかって見えるのが当たり前なのです。ところが、このプラチナグレードはすごく白い。そして光源が暖色系でも、かなり白く見える場合が多い優れものです。
人肌をきめ細やかに表現
理由は「蛍光増白剤」にあります。白さ増しに洗濯洗剤によく使われる、あれです。
白い衣類の多くは、製造時に蛍光増白剤を使い、際立った白さを出します。しかし、この蛍光増白剤、洗濯するにつれ、だんだん落ちていきます。このためパキッとした白にならない。そんな時にオススメなのが、蛍光増白剤入りの洗剤です。クリーニングでも、ワイシャツの白さを出すときなどに使います。その蛍光増白剤が、塗布してあるのです。
蛍光増白剤は、紫外線を浴びると青白い光を出します。これが白さを増す理由です。このため、ちょっと光源が黄味を帯びていても、紫外線があると、白が冴えます。
一番わかり易いのは、人肌ですかね。キヤノン写真用紙・光沢 プロ[プラチナグレード]で印刷した場合、白が強いので、肌がきめ細かく見えます。化粧のノリがいい感じというと近いイメージになるかもしれません。
人物に拘りたい人は、ぜひ一度試してもらいたいペーパーです。
まとめ
写真印刷には専用用紙を!
ここの所、テレワークや自宅学習で、プリンターの稼働率はかなり上がってきているようです。そのような「書類」は、コピー用紙で十分。しかし写真を楽しむなら、是非「専用」ペーパーを使ってください。
今回は、白さにこだわった「プラチナグレード」を例に挙げましたが、「光沢」「マット」でも写真の印象はガラリと変わります。
自分の好みの、自分の表現したいものに合った専用用紙を使う。それは表現力を上げることでもありますし、プリントミスを防ぐという意味でも有効な手段です。お気に入りの写真を印刷するときは、専用用紙を使われることを強くお勧めします。
◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーを繋ぐ商品企画コンサルティング「ポップアップ・プランニング・オフィス」代表。米・食味鑑定士の資格を所有。大手メーカーでオーディオ・ビデオ関連の開発に携わる。趣味は東京散歩とラーメンの食べ歩き。