2020年6月30日より道路交通法の改正で「あおり運転」を直接取り締まる罰則が設けられた。これが適用されると最高で懲役5年の刑に処せられ、運転免許も取り消される。ここでは、2カメラ型のケンウッド「DRV-MR745」とセルスター「CS-91FH」、360度カメラ型のユピテル「Q-20」を解説する。
あおり運転厳罰化で話題再燃!最新ドラレコの進化がすごい!
2020年6月30日より道路交通法の改正が行われ、「あおり運転」を直接取り締まる罰則が設けられた。これが適用されると最高で懲役5年の刑に処せられ、運転免許までも取り消される。
一方でこの法律は、本人が意識しないまま、あおり運転の加害者として訴えられる危険性もはらんでいる。
そこで改めて重要となってくるのが、ドライブレコーダー(ドラレコ)の役割である。ドラレコを装備していれば、運転中の状況を映像と音声で記録し、必要に応じてそのデータを保存しておくことが可能。つまり、あおり運転の被害者/加害者のいずれの立場になっても、自らの行為を証明できるわけだ。
そんな社会情勢を反映し、ドラレコで最近人気なのは、前後をしっかりと撮影できる「2カメラ型」だ。
また、「360度カメラ型」も、徐々に人気が高まっており、最近は360度型に後方用カメラを加えたセットモデルも増え始めている。記録の肝となるカメラには、夜間での撮影能力が高いソニー製「STARVIS」センサーを採用する機種が増えてきたこともポイントだ。
こうした状況を踏まえ、セレクトしたのが以下の3機種だ。
ケンウッドDRV-MR745
実売価格例:3万2090円
まず、ケンウッド・DRV-MR745は、スモークガラス越しでも鮮明に撮影できるのがポイントで、2カメラ型の売れ筋となっている。
より広い範囲を撮影できる水平122度の広角レンズをフロント用カメラに採用。
リア用はスモークガラスに対応し、充実した運転支援機能で安全運転をサポートする。
スモークガラスに対応し、運転支援機能も充実
前後撮影対応2カメラドライブレコーダー
DRV-MR745
ユピテルmarumie Q-20
実売価格例:2万6500円
ユピテル・Q-20は、360度型ながら、夜間撮影で圧倒的強みを発揮するSTARVISセンサーを採用した点に注目。
夜間撮影に強いSTARVIS搭載360度モデル
夜間での鮮明な撮影を可能にするセンサー、STARVISを搭載。全周囲360度の映像を一台で記録可能。前後左右の表示は、ボタン操作で簡単に切り替えることができる。
360度 全方向対応 ドライブレコーダー
Q-20P
セルスターCS-91FH
実売価格例:3万9920円
セルスター・CS-91FHは、準天頂衛星みちびきの受信により、災害・危機管理通報サービスに初対応。後方から極端に近づく車両をとらえる機能を装備した点も見逃せない。
あおり運転に備える「後方キャッチ機能」を搭載
前・後ともSTARVISを採用した2カメラ型。後方車両の接近で、警告音と同時にイベント録画を自動化。準天頂衛星みちびきを活用した災害・危機管理通報サービスに対応。
前後2カメラドライブレコーダー
CS-91FH
※価格は記事作成時のものです。
◆テキスト/会田 肇(自動車評論家)