スマートウォッチなのにゴツくてタフ!『Mibro GS Explorer(ミブロGSエクスプローラー)』を使ってみた

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腕時計をしていますか? きっとスマートウォッチですよね。筆者も最近スマートウォッチばかりで、見た目で集めたアンティークウォッチの出番がありません。しかし、筆者は機能重視のスマートウォッチにひと目ぼれ。白くてゴツくてタフな「Mibro(ミブロ)GS Explorer(エクスプローラー)」を試してみました。

理由はうまく説明できないが、ゴツくて白いコイツにひと目ぼれ!

デザートホワイトの「Mibro GS Explorer」を使ってみた

「Mibro GS Explorer」のデザートホワイト。筆者がほぼ見た目だけでスマートウォッチを選んでしまったことに納得していただける方もいるのではないでしょうか。

みなさんはスマートウォッチをどうやって選んでいますか? おそらく必要な機能があって、価格とのバランスが取れたものではないでしょうか。スマートウォッチの場合、ウォッチ、時計といっても、基本的にパソコンやタブレット、スマートフォンなどと同じ、情報処理ガジェット。性能優先で考えるのが当然だと筆者は思うのです。

 

そんな筆者が先日インターネットを眺めていて、ひと目ぼれしたのが『Mibro GS Explorer』です。「Mibro GS Explorer」にはオブシディアンブラックとデザートホワイト、ジャングルグリーンの3色が用意されているのですが、ブラックやグリーンモデルに筆者ははっきりいって、まったく反応しませんでした。

 

しかしホワイトモデル、デザートホワイトについては、ひと目ぼれだったのです。オフホワイトにオレンジをポイントした、頑丈さと耐久性をセールスポイントにしたスマートウォッチのデザインのバランスに心をとらわれ、使ってみたくて仕方なくなってしまったのです。

MibroのWEBサイト。表示されているのは「Mibro GS Explorer」のオブシディアンブラック。ブラックモデルはかなり普通な印象です。

「Mibro GS Explorer」の価格は27,500円。「Mibro」というブランドのスマートウォッチですが、多くの方は知らないのではないでしょうか。筆者も名前を聞いたことがある程度で詳細はまったく知りませんでした。

 

ちょっと調べてみると、Zhenshi Information Technologyは2015年に設立され、世界50カ国以上で展開しており、XiaomiやNOKIA、NGP Capitalなどが投資したXiaomi EcoChainのメンバー企業だといいます。すごく信用できそうでもありませんが、警戒するようなブランドもなさそうです。ヨドバシカメラやビックカメラ、ヤマダ電機などでも販売されているので、大きな問題もないと筆者は判断しました。

マイナス25度でも動作するタフネス性能

筆者が本気で要求する高い耐久性をクリアしていた

「Mibro GS Explorer」のパッケージを開封したところ。27,500円という価格に見合った、それなりの高級感がある箱にきっちりと収まってます。

タフな時計の代名詞といえば、○○m防水というものをよくみかけます。例えば200m防水のダイバーウォッチなどはその代表例でしょう。とはいえ、普通に200mの防水性能を普段使用する時計に求める人は、かなり少数派だと思います。

 

そのため、各種タフネスウォッチの耐久性を示す数値を、筆者はさほど気にしません。灼熱の砂漠にも行きませんし、100mといった潜水もしないのです。しかし、そんな筆者がスマートウォッチをセレクトする際に気にする耐久数値性能が、実は耐寒性能。

 

購入前に、そんなものをチェックしないという方が大部分だと思います。ですが、実際に調べてみると多くのスマートウォッチの耐寒性能や動作温度は、マイナス10度以上が一般的です。十分じゃない? と思うのが普通でしょう。

「Mibro GS Explorer」の同梱品。取扱説明書のほかに専用の充電ケーブルと簡単に替えることができるナイロンバンドが付属するのも特徴です。

ですが、真面目に考えてほしいのです。スキーやスノーボードなどのスノーアクティビティを趣味にしている人なら、マイナス10度はさほど珍しくもない気温でしょう。ちょっと気温が低下すれば、本州のゲレンデでも珍しくない温度です。

 

そして、筆者は北海道千歳市に住んでいます。新千歳空港があるので、出張などで来られる方も多いでしょうが、冬の最低気温などを調べてみてください。気象庁の情報によると、2022年1月31日の最低気温はマイナス25.4度です。

 

筆者はそんな千歳市で冬場も屋外をランニングします。というか、ほかのランナーともすれ違うので、普通なのでしょう。ですが、使用温度限界がマイナス10度のスマートウォッチが寒すぎて誤作動した経験があります。

見落としている方も多いと思いますが、筆者のように寒冷地に住む人にとって、低温での動作の保証はかなり重要なスペックです。

スマートウォッチが動かなくなるくらいの寒さの中、走ってきたのにきちんと記録されていなかったのです。以来、スマートウォッチのタフネス性能でもっとも重視しているのが耐寒性能。

 

「Mibro GS Explorer」は動作温度でマイナス25度から50度、保管温度ではマイナス50度から70度を実現しているので、筆者が最低限タフネス系スマートウォッチに要求する性能をクリアしていたのです。ほかの性能は、それなりなら十分と考えて導入に踏み切りました。

性能面に特に不満は感じない

質感や重量のバランスについては予想以上

背面部分のコネクタから専用ケーブルで充電するシステムです。電池の持ちについても、1度も不満を感じることはありませんでした。全体的にとても優秀です。

筆者がスマートウォッチを装着するシーンは、ランニングなどのスポーツシーンに限定されることが多くなっています。それ以外のシーンは、スマートリングで十分と感じることが多いのです。

 

そのため、見た目と北海道の真冬のランニングでも、キチンと動作することだけをチェックして入手した「Mibro GS Explorer」。手元に届いてみると、質感と見た目は予想以上。どうしても無難な黒系を選びがちなスマートウォッチのホワイト系カラーは目を引きますし、使用するときの筆者のテンションも上がります。

 

また軍事規格15項目をクリアするタフネススマートウォッチでありながら、シリコンバンドを含む重量が約67.5gと軽量なので、ランニングの際にもさほど気になりません。最大100ATM、防水性能レベル100m、最大潜水可能深度30mをクリアしているので、プールでの使用もまったく問題ないのもいいところです。

ゴールドのベゼルとリューズ、ボタン類が「Mibro GS Explorer」の印象を強調しています。特にリューズはポイントカラーのオレンジも入っておりよく目立ちます。

筆者はジョギングをしたり、時折プールで泳いだりするくらいなので、そのすべてを使うことはないでしょうが、150種類以上のスポーツモードに対応しており、ランニングの結果の記録内容についても、トレース、ペース、チャート、詳細などが用意されており、不足を感じることはありませんでした。さらに専門的なスイミングモードにも対応しているというので、今後さらに使いこなしていくのが楽しみです。

 

日常的な各種数値の測定については、運動の記録はすでに解説したとおりですし、心拍数や血中酸素、睡眠スコア、ストレス値、運動量を量るMETなどが測定できるのは、現在の一般的なスマートウォッチと同様といっていいでしょう。個人的には血圧も測れるといいのにと思っていますが、これは現在のところ一般的なスマートウォッチで計測できないのが普通です。

一般的に考えられるスマートウォッチで測定できる各種数値はほぼ網羅されている「Mibro GS Explorer」。

「Mibro GS Explorer」とスマートフォンなどの接続は「Mibro Fit」という専用アプリを使用します。インターフェースではメインの各日付ごとに計測記録、デバイスではスマートウォッチの接続状況や文字盤の変更などが可能、その他ともいえる個人データなどの設定ができる画面の大きく3つから構成されており、シンプルですが比較的使いやすくなっています。特筆してほめるほどの特徴もありませんが、致命的な欠陥を感じる作りでもありません。

 

個人的には、見た目の重視で入手したということもあり、デバイスから文字盤の設定をときどき変更しているのですが「Classic」「Fashion」「Sport」「Playful」「Parsonality」といった項目にそれぞれかなり数の文字盤デザインが用意されているので、その日の気分や季節などに合わせて、変更できるのもうれしいところです。

さまざまなデザイン、見た目の文字盤データが多数用意されています。その日の気分などで簡単に変更でき、また元に戻すのも容易です。

GPSについては、デュアルバンドGPS(L1+L5)&5衛星測位で、GPS、GLONASS、北斗、ガリレオ、QZSSに対応し正確で迅速な位置測定を実現。デュアルバンドは信号強度を向上させ、精度とルート追跡を強化すると解説されています。非常にすごそうなのですが、それを検証する手段がないので、何度か実際にジョギングをしてみたところ、こちらのついても、筆者が使用したことのある、ほかのスマートウォッチと比べても、各段の性能差などを感じることもなく、十分に納得のいく結果が記録されていました。

デザインにひと目ぼれしたことに後悔はなし

不満はないが、特記するほどの特徴もないのも事実

専用工具などを必要とせず、簡単にバンドを交換できる点を特徴としたかったのでしょうが、写真のナイロンバンドとの組み合わせたデザインがいまひとつなのが残念。

筆者は「Mibro GS Explorer」のデザートホワイトにひと目ぼれして使っているので、かなり満足度は高いです。デザインで選んだことに後悔はない程度に、各種機能は問題なく機能していますし、スマートウォッチとして不満を感じるような機能の不足も感じません。

 

逆にいうと、不満はまったくないのですが、これが特徴という尖った部分を感じないのも事実です。この点に解消するための1つの特徴として、筆者はあまり気に入らなかったので触れていないのですが、「Mibro GS Explorer」はツールなどを使わずに、手でバンドが変えられる仕組みを採用しており、最初から装着されているシリコンバンドのほかに、同梱されているナイロンのバンドに容易に交換することができます。

指先などで金具をスライドさせるだけでバンドの交換ができ、バンドを交換することで異なる2つのスタイルで使えるという発想自体はよいのですが……。

これによって、重さはさらに13g以上軽くなり、約54.3gを実現。見た目も大きく変わるのですが、元のデザインにひと目ぼれして入手している筆者には、あまりヒットしませんでした。これは個人差があるでしょう。

 

実際のところ「Mibro GS Explorer」だけではなく、ある程度のレベルをクリアしているスマートウォッチについては、圧倒的な特徴や差異が感じられるモデルなどがなかなかないというのが実情でしょう。筆者はそんななかで、ひと目ぼれといえるレベルで「Mibro GS Explorer」のデザートホワイトが気に入ってるので、これは幸せな出会いといえます。

比較的リーズナブルで基本性能に問題を感じないMibroのスマートウォッチには、さまざまなデザインのモデルがラインアップされています。

実際に使ってみて、特に大きな不満も感じないMibroのスマートウォッチは、ある意味デザインで選んでも問題のないレベルといえるでしょう。ほかの人とは違ったスマートウォッチや気に入ったデザインのスマートウォッチがないかと探している方は、MibroのスマートウォッチのWEBサイトもぜひチェックしてみてはどうでしょうか?

 

筆者はホワイトの「Mibro GS Explorer」とほかのメーカーのブラックベースのスマートウォッチをその日の気分で使い分けているのですが、スマートフォンとの接続などもやり直す必要があることが多く、このあたりがシームレスに好きなスマートウォッチが使えるようにならないものかと、今後の進化に期待しています。

 

公式サイト

Amazon販売ページ

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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