アイロボット社が、同社で最大というソフトウエアアップデート「iRobot Genius(ジーニアス) ホームインテリジェンス」を実施した。スマホ向けアプリ「iRobot HOME」を一新。最新のロボット掃除機「ルンバ i7シリーズ/s9+(エスナインプラス)」および床拭きロボット「ブラーバジェットm6」を中心に、同社のWi-Fi対応製品の機能を向上した。
ルンバやブラーバが大幅アップデートで物体認識などに対応!
アイロボット社が、同社で最大というソフトウエアアップデート「iRobot Genius(ジーニアス) ホームインテリジェンス」を実施した。これは、スマホ向けアプリ「iRobot HOME」を一新するほか、最新のロボット掃除機「ルンバ i7シリーズ/s9+(エスナインプラス)」および床拭きロボット「ブラーバジェットm6」を中心に、同社のWi-Fi対応製品の機能を向上するというものだ。
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カメラセンサーで物体認識に対応!
ルンバ i7シリーズ/s9+とブラーバジェット m6のほか、ルンバ900/e/600シリーズも、スケジュールの提案など一部の機能を利用できる。
ルンバ s9+など最新モデルでは、カメラセンサーで間取りや家具の配置などを記憶するマッピング機能を備えているが、今回のアップデートでは、AI(人工知能)を活用することでソファーやテーブルなど特定の家具を自動的に検出する機能を搭載。「ソファーの周りを掃除する」といったピンポイントでの清掃が可能になった。
「夕食後はダイニングテーブルの下とキッチンをルンバで掃除したあとに、ブラーバで拭き掃除をする」といったように、日々の清掃パターンに名前を付けて保存することもできる。日々の清掃パターンをアプリが学習し、清掃スケジュールを提案する機能なども新たに搭載した。
ロボットが掃除スケジュールを提案!
当初、AIで認識できるのはソファーやキッチンカウンターなど一部の家具や設備だが、今後は冷蔵庫などの家電も含めて範囲を広げていくそうだ。2016年にコリン・アングルCEOが語った「スマートホームのハブをロボットが担う」というビジョンに近づいた形だ。
レーザーセンサーで間取りや家具の位置を測るロボット掃除機も多い中で、カメラセンサーを用いるのは、AIによる空間認識にねらいがある。今回の機能的な進化はその第一歩で、アップデートが定期的に続くという。今後の進化にも期待したい。
※価格は記事作成時のものです。
文/安蔵靖志(IT・家電ジャーナリスト)