2020年の社会現象ともいえるブームを巻き起こしている作品「鬼滅の刃」。劇場アニメも、国内興行収入が200億を超え、歴代5位を記録するという快挙を遂げています。そんな人気絶頂の鬼滅の刃ですが、原作は最終回を迎え、アニメシリーズの続編は未だ決まっていません。劇場版も観終わって、「鬼滅ロス」に陥ってしまっていませんか?この記事では、そんなあなたに、鬼滅の次に観て欲しいおすすめの作品をご紹介。きっと気になる作品が一つは見つかるはずです。
鬼滅の刃の次は、なに観る?
2020年の社会現象ともいえるブームを巻き起こしている作品「鬼滅の刃」。現在公開されている劇場アニメも、国内興行収入が200億を超え、歴代5位を記録するという快挙を遂げています。そんな人気絶頂の鬼滅の刃ですが、原作は最終回を迎え、アニメシリーズの続編は未だ決まっていません。
劇場版も観終わって、「鬼滅ロス」に陥ってしまっていませんか?ハマっている作品が終わってしまった時の喪失感ってすごいですよね。わたしも「鬼滅ロス」を感じている1人です。せめて、アニメの続編が決まるまでの心の空白を埋めてくれる作品がほしい!と思っている方も多いはず。
この記事では、そんな「鬼滅ロス」のあなたに是非おさえてほしいネクストブレイク作品をご紹介。鬼滅と同じ「週刊少年ジャンプ」に掲載されている作品を中心にご紹介していくので、激しいバトルアクションやダークファンタジーを求める方にぴったりの作品が見つかるはず。
次に観るべきアニメ4選!
早速アニメを紹介していきましょう。どれもブレイク中・あるいはネクストブレイク作品として注目されているものなので、すでにタイトルを目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。それでは、それぞれの作品の魅力にせまりましょう。
呪術廻戦
まず最初にご紹介したい作品は「呪術廻戦」です。みなさんお馴染みの週刊少年ジャンプで連載中の作品ですが、今年の10月からテレビアニメもスタートしています。様々なメディアで「鬼滅の刃の次に来る作品」と評され、アニメスタート後すぐに原作漫画がシリーズ累計1,000万部を突破するなど、人気沸騰中の話題作です。
こんなに紹介しておきながら、実は私もハマったのはアニメから。最初は「本当に鬼滅のネクストブレイク作品なの?」と半信半疑でした。しかし、アニメ1話目からストーリーのテンポの良さと「呪術師」たちの繰り広げるダークな世界観に引き込まれ、3話を観た後に漫画を全巻購入し、今ではジャンプ+で課金して本誌を毎週追っている状態です。
<物語のあらすじ>
辛酸・後悔・恥辱
人間が生む負の感情は呪いと化し日常に潜む
呪いは世に蔓延る禍源であり、最悪の場合、人間を死へと導く
そして、呪いは呪いでしか祓えない
驚異的な身体能力を持つ、少年・虎杖悠仁はごく普通の高校生活を送っていたが、
ある日“呪い”に襲われた仲間を救うため、特級呪物“両面宿儺の指”を喰らい、己の魂に呪いを宿してしまう
呪いである“両面宿儺”と肉体を共有することとなった虎杖は、
最強の呪術師である五条 悟の案内で、対呪い専門機関である「東京都立呪術高等専門学校」へと
編入することになり……
呪いを祓うべく呪いとなった少年の後戻りのできない、壮絶な物語が廻りだす―
この作品の魅力はなんといっても、展開の読めない「ダークファンタジー」感満載のストーリーと、魅力あるキャラクターたち。
ストーリーの詳しい説明はネタバレになってしまうので、キャラクターたちの魅力を中心にお話しましょう。
主人公の虎杖悠仁くん。身体能力が異常に高い。
主人公の虎杖くんは、よくある少年漫画の主人公の「熱血系リーダーキャラ」なのかな?と思いきや、ちゃんと見てみるとちょっと違うんです。飄々としていて、器用で、明るく人懐っこいけど、特級呪物の指を平然と食べてしまうなど、頭がイカれてる(褒めてる)。そんなところが見ていて飽きません。
アニメの伏黒くんはまつ毛が長くて美人とネットでも話題です。
あと、第二の主人公ポジションの伏黒くんは、一見、論理的に思考するタイプでクールな2枚目キャラ…かと思いきや、実はすごくハートの温かいキャラで情に厚い!というギャップも。さらに、紅一点の釘崎ちゃんは、いわゆる「ヒロイン」っぽい他者に対して媚びてる感じが全くないのが新鮮でした。でも、おしゃれなものや美味しい食べ物が好きだったりする側面も持っていてかわいい。
釘崎ちゃんは名前の通り釘で戦います。
とにかくキャラクターが持っている要素のバランスが絶妙で、少年ジャンプらしい「仲間」の関係性をしっかり描きつつも”今っぽさ”を感じます。(令和版ナルト・サスケ・サクラのようなかんじ)
自称「最強」の五条先生ですが、本当に最強です。
また、なんといっても特筆すべきは、虎杖くんたちが通う呪術高専の五条先生が、文字通り「最強」だということ。五条先生は現時点での強さランキング暫定一位です。作品のわりと冒頭から五条先生の最強具合は明らかになるので(アニメではちょうど今週土曜日11/14に放送される内容です!)、この後どんどん主人公たちが強くなってパワーインフレが起きるのかな?と思いきや、わりとシビアに力の序列が決まっていて、簡単にはそれが覆らないのです。そんなところも個人的には面白いなと感じました。
TVアニメ『呪術廻戦』PV第3弾
呪術師の世界って、基本的にはあんまりいいことが起こらないんです。人の「辛酸・公開・恥辱」から生まれた呪いを祓う仕事、とあるように、終始、胸糞悪い敵を相手にすることになります。物語の展開もシビアなので推しキャラがいると結構しんどいシーンもあります。
しかし、気がつけば「宿儺」や主人公の虎杖をはじめとする、登場人物にまつわる謎や、敵の陰謀を明らかにしていく物語の虜になってしまいます。辛い展開もひっくるめて「その先を見たい」と思わせる魅力のある作品です。アニメは地上波だけでなく、Amazonプライム、Netflixなどでも視聴可能です。
Dr.STONE
お次はちょっとテイストの異なる作品のご紹介です。「Dr.STONE」は、謎の現象で人類が石に変えられてしまい、文明が滅んでしまった地球で、主人公の石神千空が「科学の力」を使って文明を復興させていく科学アドベンチャー。同じく週刊少年ジャンプで連載中の作品です。
<物語のあらすじ>
全人類が、謎の現象により一瞬で石化して数千年——。
超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚めた。
文明が滅んだ石の世界を前に、千空は、科学の力で世界を取り戻すことを決意。
新たな仲間を集め『科学王国』をつくりあげる。
火、鉄、電気、ガラス、ケータイ……
石器時代から現代文明まで、科学史200万年を駆け上がる千空たち。
しかし、そこへ霊長類最強の高校生・獅子王司が率いる『武力帝国』が
立ちはだかる。
人類浄化を目指す司は、強大な武力によって、科学の発展を
阻止しようとするのだったー
STONE WARS、いざ開戦!
私たちが日常生活で使っている様々な技術やモノを、文明が滅びてしまった地球「ストーンワールド」で、主人公の千空たちが1から材料をかき集め、現代の技術を少しずつ復活させて、目の前にある問題をひとつひとつ解決していくのを見ていると、不思議な達成感・高揚感があります。
主人公の石神千空。手に持ってる試験管やフラスコもストーンワールドで1から作ったもの。
石鹸やケータイ、暖房…ごく身近な存在のモノでも、案外どういう仕組みで動いているのか・作られているのかって知らないですよね。それを1からわかりやすく説明してくれるので、大人でも「そうなんだ!」と新鮮な発見があります。小さなお子さんから大人まで一緒に楽しめる作品です。
千空率いる「科学王国」のメンバーたちと採集したタングステンを見ているシーン。
ストーリーも、基本的には少年漫画らしい「友情・努力・勝利」の三拍子が揃った前向きな展開が多いので、「もう登場人物がバタバタ死ぬ作品は見たくない」と思っている方にもおすすめです。もちろん千空たちが窮地に立たされることもしばしばですが、それを乗り越え、敵だったキャラクターと和解してどんどん「科学王国」の勢力が大きくなっていく様をみているとスカッと爽快な気分になること間違いなし。
今なら第1期の1話をYoutubeで無料で観ることができます。そのほか、Amazonプライム、Netflixなどでも視聴可能。2021年1月からアニメの第2期も始まるので、今から観始めるとちょうどいいかも。
TVアニメ 「Dr.STONE」 第1話“STONE WORLD”
BURN THE WITCH
週刊少年ジャンプの代表作「BLEACH」の久保帯人先生の最新作「BURN THE WITCH」、みなさんはもう観ましたか?まだ1巻しか出ていない作品ですが、短編アニメが制作され、Amazonプライム・ひかりTVにて配信中。
ファンタジーな世界観が特徴的な作品ですが、実は要所要所で「BLEACH」の世界観とリンクしており、前作のファンなら必見の内容になっています。
<物語のあらすじ>
遥か昔からロンドンに於ける全死因の72%は、
人々が見ることのできないドラゴンと呼ばれる“異形の存在”が関わっていた。
だが、人知れずそのドラゴンと相対する人々がいた。
ドラゴンの存在を見ることができるのは、フロント・ロンドンの“裏側”に拡がるリバース・ロンドンの住人だけ。
その中でも、選ばれし人々がウィッチ魔女/ウィザード魔法使いとなり、ドラゴンと直接接触する資格を持つ。
主人公は、自然ドラゴン保護管理機関「ウイング・バインド」(通称WB)の保護官である
新橋のえるとニニー・スパンコールの魔女コンビ。
彼女たちの使命は、ドラゴンに接触できない人々に代わり、ロンドンに生息するドラゴンたちを保護・管理することだった。
世界観がしっかり作り込まれていて、アニメは全3話と短いながらに情報量が多く、見応えがあるので、非日常な世界観にどっぷり浸かりたい時におすすめの作品です。そして、主人公2人をはじめとするキャラクターデザインのオシャレさは今作も健在。登場人物の衣装や、主題歌もスタイリッシュなイメージで統一されていて好印象でした。主人公のニニーとのえるのJK感溢れるわちゃわちゃしたやりとりも可愛いです。
「リバースロンドン」や「ドラゴン」の謎はまだまだ明らかになっていないことも多く、今後の展開もとても楽しみな作品です。
アニメ『BURN THE WITCH』本PV(1)
ゴールデンカムイ
サバイバルバトル漫画でありながら、独特なギャグパートあり、垂涎モノのグルメあり、マニアックな狩猟シーンあり、と様々な魅力をもつ作品、「ゴールデンカムイ」。アイヌ文化への造詣の深さでも有名な作品ですよね。まだ観ていない方はこの機会に観てみてはいかがでしょうか?
<物語のあらすじ>
明治時代後期。
「不死身の杉元」の異名を持つ日露戦争の英雄・杉元佐一は、
ある目的のために大金を得るべく北海道にいた。
そこにアイヌから奪われた莫大な埋蔵金という、一攫千金のチャンスが舞い込む。
埋蔵金は網走監獄に収監中の男によって隠匿され、
24人の脱獄囚の身体に刻まれた刺青がその在り処を示す手がかりだという。
そんな折、ヒグマの襲撃を受けた杉本を、ひとりのアイヌの少女が救う。
名をアシリパというその少女は、埋蔵金を奪った男に父親を殺されていた。
さらに杉本の動きに呼応するように、かねてより埋蔵金を狙って暗躍していた
北の最強部隊・第七師団や刺青を背負う脱獄囚たちの動きも顕在化。
果たして、雄大な北の大地を舞台に巻き起こった一攫千金バトルの行方は…?
ゴールデンカムイはもともと「狩猟漫画」として構想された漫画だけあって、アイヌに伝わる伝統的な狩猟の知識や料理に関する描写が充実しているのが特徴。そういう意味では「バトル」「サバイバル」を描いた作品にあまり興味がないという人も興味深く観ることができる作品ではないかと思います。
「新しい時代のアイヌの女」、アシリパさん
特に、登場するグルメはとにかく美味しそうで、見ているとお腹が空きます。リスやラッコ、熊の肉など、あまり馴染みのない動物の肉を使った料理がいくつも登場するので、「どんな味なんだろう」と想像するのも楽しいです。北海道まで実物を食べにいくファンもいるとか。
アニメ2話に登場するリスの肉を使ったオハウ(汁物)。リスの肉は臭みがなく、ほんのり甘く柔らかくて美味しいそう。
私はこの作品のグルメ漫画としての側面が大好きなので、今回はそこを主にピックアップしましたが、埋蔵金をめぐるバトル(本当はこっちが本題)も、杉本たち、土方一派、第七師団など、さまざまな勢力の策略や陰謀が交差して、見応えは抜群。様々な要素を持つ作品なので、観る人それぞれに楽しみ方を見つけられると思います。
TVアニメ「ゴールデンカムイ」PV第2弾
次に読むべき漫画はコレ!
最後に、番外編として漫画作品をひとつだけご紹介します。アニメ化はしていないものの、今最も人気沸騰中と言っても過言ではないジャンプ漫画です。筆者も一番注目している作品です。
チェンソーマン
今、週刊少年ジャンプでカルト的な人気を誇るバトル漫画「チェンソーマン」をご存知ですか?毎週月曜日(週刊少年ジャンプの発売日)に頻繁にTwitterのトレンドにあがるなど、読者からの反響が大きい作品なので、目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
悪魔を討伐する「デビルハンター」たちの熾烈を極めるバトルアクションと、登場人物たちの友情や恋をドライなタッチで描いた日常パートのテンポ感がクセになり、どハマりする人が急増中。
<物語のあらすじ>
「悪魔」と呼ばれる存在が日常に蔓延る世界。少年デンジと「チェンソーの悪魔」のポチタは、死別した父親の借金を返すため、悪魔を駆除する「デビルハンター」を主な仕事としながらなんとか生計を立てていた。
ある日デンジは、仕事を斡旋していたヤクザに騙され、「ゾンビの悪魔」によってポチタと共に殺害されてしまう。しかし、ポチタはデンジの血を飲んだことで蘇生し、デンジの身体を修復するためデンジの心臓となる。
復活したデンジは「チェンソーの悪魔」へと変身する力を手に入れ、ゾンビの集団を一掃する。撃退に成功したデンジは現場に駆け付けた公安のデビルハンターであるマキマに導かれ、その身を公安によって管理されることになる。
チェンソーマンの魅力は、端的に言うと、主人公のデンジがめちゃくちゃにイカれているところ。彼は不運な生い立ちのために学がなく、世間の常識を何も知りません。それが、人に恐れられることで力を強めていく「悪魔」を討伐するための切り札となります。
デンジをはじめとする登場人物のほとんどは、「2年以内に(悪魔に殺されて)死ぬか、(もっと仕事の難易度が低い)民間のデビルハンターに転職する」と作中で称される公安のデビルハンターとして、様々な悪魔と対峙します。
多くの仲間たちが無残な死を遂げるなかで、デンジは持ち前の無知ゆえの無敵さで修羅の道を邁進していくのですが、様々な人物と関わり合い、理不尽な出来事に遭遇するうちに、少しずつ新しい感情や知識を覚えていきます。
物語の展開はかなりスピード感があり、シビアです。辛い展開の合間合間にデンジの精神的成長を見せつけられるたびに胸が苦しくなります。でも、どんなに辛くても週刊少年ジャンプの発売日を心待ちにしてしまうほど面白い。未読の方にもこの面白さを是非味わって欲しいです。
現在、物語はクライマックスを迎えています。今から読み始めれば、最終回をリアルタイムで楽しむことができ、おすすめです!デンジが自身の「無知」に気づいた時、物語はどのような展開を迎えるのか、今からとても楽しみです。
『チェンソーマン』9 巻発売記念スペシャルPV
まとめ
以上、「鬼滅ロス」を感じている方におすすめの作品をご紹介してきました。鬼滅連載終了後も、少年ジャンプは注目作品が目白押し。気になる作品があった方はぜひ一度観て・手にとってみてください!
