運転中に発生した緊急事態を通報して、専門のオペレーターがヘルプしてくれる初のドライブレコーダー「ドライブレコーダー+(プラス)」がパイオニアから11月中旬より正式発売される。ドライブレコーダー+」の特徴や、サービスの概要、サブスクリプションサービスの月額利用料(費用)などを紹介する。

執筆者のプロフィール

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会田 肇(あいだ・はじめ)

1956年茨城県生まれ。大学卒業後、自動車系出版社の勤務を経てフリージャーナリストとして独立。カーAVやカーナビなど、カーエレクトロニクスの分野を中心にレポート活動を展開しつつ、カメラ系の評論も行う。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
▼日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ会員)
▼走りも楽しいエコカーの実力(イミダス)

「ドライブレコーダー+」の特徴

画像: 市販ドライブレコーダーとして初めて、万一の交通トラブルに“つながる”安心を提供。 jpn.pioneer

市販ドライブレコーダーとして初めて、万一の交通トラブルに“つながる”安心を提供。

jpn.pioneer

「ドライブレコーダー+(プラス)」のラインナップは、1カメラ型の「TMX-DM04-CS」と、2カメラ型の「TMX-DM04-CS-FRC」の2種類。すべてドライブレコーダー本体と通信サービス利用料を含むサブスクリプションサービスとして提供される。

価格は、「TMX-DM04-CS」が1980円/月(税別)、「TMX-DM04-CS-FRC」が2480円/月。契約時に別途事務手数料2000円(税別)が必要。購入方法は、11月中旬に新たにオープンする「パイオニアオンラインストア」からの申し込みとなる。

また、JAF会員には特典として、1カメラタイプで3,000円分、2カメラタイプで5,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされる。正式発売に先行して、クラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」にて「TMX-DM04-CS」のみを販売したが、完売した。

今までのドラレコとの違いは「つながるサービス」をいつでも使えること

画像: ラインナップは1カメラ型の「TMX-DM04-CS」と、2カメラ型の「TMX-DM04-CS-FRC」の2種類

ラインナップは1カメラ型の「TMX-DM04-CS」と、2カメラ型の「TMX-DM04-CS-FRC」の2種類

「ドライブレコーダー+(プラス)」が、今までのドラレコと大きく違うのは、“つながる”サービスをいつでも使えることにある。事故や車両トラブルなどに陥った時はボタン一つで「ヘルプネット」のコールセンターに自動接続し、救急や警察、JAFロードサービスへ救援を通報者に代わって要請してくれるのだ。

画像: 「ドライブレコーダー+」で使えるヘルプネットの仕組み。通報を受けたオペレーターが警察や消防、JAFに適切に取り次いでくれる

「ドライブレコーダー+」で使えるヘルプネットの仕組み。通報を受けたオペレーターが警察や消防、JAFに適切に取り次いでくれる

これまでドライブレコーダーは、発生した事象を映像と音声で捉えるだけで、必要な通報などは自分で対応するしかなかった。本機は、市販ドライブレコーダーとして初めて、万一の交通トラブルに“つながる”安心を提供する製品となる。

画像: 本体下にある赤いボタン(○内)を押すだけで緊急事態をセンターへ接続し、オペレータと会話しながら通報できる

本体下にある赤いボタン(○内)を押すだけで緊急事態をセンターへ接続し、オペレータと会話しながら通報できる

こうした機能は、2002年より「ヘルプネット」として提供されてきたものだが、これまで対応していたのは上級車が中心だった。それが近年は、コンパクトカーや軽自動車にまで搭載対象が拡大するようになり、それが社会問題化している“あおり運転”にも有効であるとして急速に認知されるようになってきた。それでも現状は、新車を購入しなければ利用することは難しい。後付けできる純正カーナビでも対応できるが、それらは「メニュー」から入っていく手間があり、緊急性が高い時の使い勝手はイマイチだった。

画像: 「ドライブレコーダー+」本体のレンズ部は角度可変式。取り付けてからもアングルが変えられる

「ドライブレコーダー+」本体のレンズ部は角度可変式。取り付けてからもアングルが変えられる

実は、パイオニアの調査によれば、ドライバーは日常的に交通トラブルの不安を抱えている状況にあることがわかった。調査対象となったドライバーのうち39%が“あおり運転”への不安を感じていると答えているのだ。

中でも大きかったのは、ドライブレコーダーに対応を求める声で、「警察へ通報」(63%)、「後方自動録画」(61%)、「緊急通報時に現在地を自動送信」(41%)、「緊急時にロードサービスへ発報」(38%)が上位に挙がったという。つまり、この調査からはドライブレコーダーは単に録画する機能にとどまらず、発生したトラブルに対してもサポートして欲しいとするドライバーの気持ちが読み取れるのだ。

画像: 「ドライブレコーダー+」は様々な交通トラブルに遭遇して、気が動転している時でもオペレーターが対処してくれる

「ドライブレコーダー+」は様々な交通トラブルに遭遇して、気が動転している時でもオペレーターが対処してくれる

「緊急通報機能」とは?

トラブル発生時、状況によって警察・消防・JAFにも連絡

「ドライブレコーダー+(プラス)」に搭載された“つながる”ことで得られる機能は大きく3つある。①プロにつながる「緊急通報機能」、②家族にもつながる「見守り機能」、③AIにつながる「事故防止機能」の3つだ。

「緊急通報機能」では、トラブルが発生すると「ドライブレコーダー+」からヘルプネットのコールセンターに自動、または手動で通報される。この時は、同時に位置情報や、あらかじめ登録してある車種名、ドライバーの名前が自動的に送信される。状況によっては警察、消防、JAFロードサービスに連絡を取り次ぐことができ、これによって、迅速な救援が可能になる。

画像: ヘルプネットに通報すると同時に、あらかじめ指定した家族などにLINEやメールで自動で通知する安心機能も備えた

ヘルプネットに通報すると同時に、あらかじめ指定した家族などにLINEやメールで自動で通知する安心機能も備えた

「見守り機能」については、ヘルプネットへの通報と同時に、指定した家族などにもLINEやメールによって自動的に連絡できる。

画像: 天候や時刻、ドライバーの運転状況などその状況に応じた事故リスクをAIが事前に予測して警告する

天候や時刻、ドライバーの運転状況などその状況に応じた事故リスクをAIが事前に予測して警告する

「事故防止機能」は、運転状況や位置情報をもとに、膨大なデータからAIが分析して的確な警告を出し、事故が発生することを防止するのに役立てる。これを実現するのが、パイオニアの安全運転支援システム「インテリジェントパイロット」だ。AIが、その時の時間帯や天候、事故が起きやすい地点かどうかを見極め、さらにドライバーの運転傾向などあらゆる情報を分析して、事故のリスクを事前予測する。これによって、たとえ慣れた道でも事故リスクが高い雨の日の夜などに警告を出すことで“警告慣れ”を防ぐことができるという。

画像: 料金体系は1カメラ型/2カメラ型共に、本体と通信費を含んだ月払いのサブスクリプションで提供される

料金体系は1カメラ型/2カメラ型共に、本体と通信費を含んだ月払いのサブスクリプションで提供される

これまで、ドライブレコーダーの機能は、映像を撮影して記録することだけに特化されていた。「ドライブレコーダー+」では、そこに「一刻をも争う緊急事態」に助けとなるサービスを付け加えた。状況によっては、何よりも大切な生命を助けることにもつながるわけで、今後の新たなドラレコのスタイルとして注目されるのは間違いない。

取材・文/会田 肇

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