インターネットに接続し、音声操作で各種情報の取得や音楽の再生も行えるのがスマートスピーカー。オーディオ専業各社からも音質を重視した製品が登場している。人気は、音声認識および情報サービスを提供する、AmazonとGoogleの最新製品。1万円台と手軽な価格が特徴だ。
Amazon
Echo
Amazonの「アレクサ」に対応した球体型。音は派手で量感豊か
Amazonの「アレクサ」に対応。Amazon Musicなどのサービスと組み合わせるのが便利だ。
Amazon
Echo
実売価格例:1万1980円
ブルートゥース | Ver.5.0 |
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スピーカー ユニット |
76.2mmウーハー 20mmツイーター |
ここが○
音声認識「アレクサ」対応製品の象徴ともいえる青い光が、筐体下部を取り巻くように配置され、個性的かつ未来感が斬新。底面にネジ穴があり、三脚に固定することもできるなど、設置性も考慮されている。音質は派手めだが、非常に明瞭で重低音も量感豊かに響き、価格以上の出来栄えだ。
ここが×
音質は悪くないが、派手で聴き疲れる傾向がある。低音の量感も、日本の一般家庭やユーザーにとってはやや過多な印象。
Google
Nest Audioini
Googleの最新製品は薄型で設置性に優れる。新技術は未知数
Google対応スピーカーとして音質を強化。コンテンツや周囲の騒音に応じた自動調整も可能。
Google
Nest Audioini
実売価格例:1万1550円(1台)
ブルートゥース | Ver.5.0 |
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スピーカー ユニット |
75mmウーハー 19mmツイーター |
ここが○
薄型で設置性に優れ、音質も非常にクリア。再生コンテンツに応じてイコライザー調整を行なう「Media EQ」や、再生している部屋の騒音状況を検知して音質を最適化する「Ambient IQ」は、旧来のオーディオ専業ブランドではなく、先進的なIT企業ならではと思える取り組みだ。
ここが×
「Media EQ」と「Ambient IQ」の技術は興味深いのだが、聴感上の効果はあまり実感できなかった。
アップルのHomePodに小型版が登場
スマートスピーカーといえば、AmazonやGoogle製品が強いが、日本ではiPhoneの普及率が高く、HomePod miniも注目に値する。
コンパクトで価格も抑えられているほか、アップルが独自に開発するUWB無線チップ「U1」が内蔵され、iPhoneを近づけるだけで聴いていた音楽を引き継ぐことができるなど、スマホ時代のスピーカーとして、機能も先進的だ。
アップル
HomePod mini
実売価格例:1万1880円
※価格は記事作成時のものです。
■解説/林正儀(AV評論家)