今回のテストアイテムは、イギリスのルアークオーディオが送り出す、多機能な一体型オーディオ「R3」だ。実際に使ってみたが、質感の高い本体デザインと、聴き疲れしない音質が良好。プリセット機能を使って、ストリーミングサービスの多彩な音楽を便利に楽しめる。
今回のテストアイテムはこちらルアークオーディオ「R3」
実売価格例:13万2000円
●プロフィール
イギリスのルアークオーディオが送り出す、多機能な一体型オーディオ。「Spotify」「Amazon Music」などの音楽ストリーミングサービスが直接再生でき、CD、FM、ブルートゥースなどにも対応する。
SPEC
●スピーカー/75mmフルレンジNS+スピーカーユニット×2●出力/30W●対応メディア/CD、インターネットラジオ、DAB、DAB+、FM(87.5~108.0MHz)、音楽ストリーミングサービス(Spotify、Amazon Music、Deezer、Tidal)●Bluetooth対応コーデック/SBC、AAC、aptX●接続端子/RCAアナログ入出力、光デジタル入力、USB Type-C、LAN●サイズ/幅420mm×高さ167mm×奥行き220mm●重量/5.3kg
スピーカーは、75ミリフルレンジが2基
さまざまな音楽ストリーミングサービスが人気の現代だが、CDを聴きたいシーンもまだ多いものだ。このR3は、そんなニーズにこたえ、音質もデザインも大人向けに作られた一台といえる。
本体は幅42センチで、コンパクトとはいえないが、設置しやすいサイズ。また、天然木と上質なファブリックを生かした本体は、インテリアとしても上々だ。前面のディスプレイも見やすく、日本語表示にも対応。スピーカーは75ミリフルレンジユニットを2基搭載し、ABクラス・アナログアンプで駆動する。
■端子類はすべて背面に配置されている
機能はかなり多いが、日常使いでメインとなるのは、Spotifyなどのストリーミングサービスだろう。本体では表示できる情報も限られるので、細かい操作や選曲は「UNDOK(アンドック)」というスマホアプリを使う。アプリの操作自体は難しくないが、日本語化されていないのが残念。
また、各サービスのプレイリストなどをプリセット登録できる機能があり、ボタン一つでお気に入りジャンルの最新曲をすぐに流したり、ダイヤル操作で次々と切り替えたりできるのは便利だ。
■独自デザインのロトダイヤル
音量を上げても聴き疲れをしない
CDプレーヤーが搭載されているのもうれしい。サウンドは派手ではないが、抑制のきいた、じっくりと聴きたくなるタイプ。音量を上げても聴き疲れせず、好ましい。ネットワーク経由でパソコンやNAS上の音源を再生することもできるので、これ一台に音楽を集約することも可能だ。
インターネットラジオに加え、FMラジオも内蔵されているが、国内FM局の周波数には対応しておらず、「radiko」も非搭載。ただし、ブルートゥーススピーカーとしても使えるので、スマホの「radiko(ラジコ)」アプリを使って楽しむのもありだ。
おすすめ度…
ストリーミング、CD、ネットワーク再生など多彩に対応したオシャレな一体型
ココが〇
質感の高い本体デザインと、聴き疲れしない音質が良好。プリセット機能を使って、ストリーミングサービスの多彩な音楽を便利に楽しめる。
ココが✖️
FMラジオの受信周波数が、日本のラジオ局に対応していない。音量調節のステップが広く、もう少し細かく調整したいと感じるときがある。
※文中の「オススメ度」は、「A+」から「C-」までの9段階評価になっています。
※価格は記事作成時のものです。
●解説/大坪知樹 (フリーライター)