実際に、Alexa搭載スマートサウンドバー「REACT(リアクト)」を自宅のリビングに設置してみた。スマホアプリを利用し、本機に貼付されているQRコードをスキャンするだけでWi-Fi接続が完了。本体の高さは57ミリで、テレビ前に置いても画面を遮らず、背面端子は内側に収まっているので場所を取らず、また壁掛け設置も可能だ。
Pick UP!
老舗ブランドが送り出す機能充実のスマートサウンドバー
張りのあるセリフが魅力的!センタースピーカーのようにクリアで力強い
Polk Audio
Alexa搭載スマートサウンドバー
REACT
実売価格例:2万9700円

【主な仕様】
●ドライバー/96mm×69mmウーハー×2、25mmツイーター×2、110mm×100mmパッシブラジエーター×2
●音声入力/HDMI(ARC)、光デジタル
●対応音声フォーマット/Dolby Digital、DTS、リニアPCM
●Bluetooth/SBC、AAC
●電源/AC100V
●サイズ/幅864mm×高さ57mm×奥行き121mm
●重量/2.9kg
Wi-Fiを内蔵し、Amazon Alexaに対応
Polk Audio(ポークオーディオ)は、ホームシアターの本場といわれるアメリカおよび北米を中心に人気のスピーカーブランド。日本ではなじみが薄いが、実は、1972年に創業した老舗であり、日本では現在、ディーアンドエムホールディングスが自社ブランドとして展開している。
筆者は仕事柄、国内外で何度か同社のスピーカーを体験しているが、まさにアメリカンサウンドと思えるもの。ゆったりとした鳴りっぷりのよさが特徴で、映画や音楽をリラックスして楽しめる。自宅での時間、家族との時間を大切にする発想もアメリカンで、今の日本にも当てはまるだろう。
このREACT(リアクト)は、昨年、国内販売を開始したサウンドバー、SIGNA(シグナ)S3に続く、Polk Audioの国内第2弾で、Wi-Fiを内蔵し、Amazon Alexaに対応した。
天面のボタンはEcho Dotなどと同じ配置

Amazon Alexaに対応。音声操作でスマートスピーカーとして使用できるほか、本機のみでAmazon Musicの再生も可能。
HDMI入力端子を搭載して、ARC(オーディオ・リターン・チャンネル)に対応するなど機能も充実。

HDMI端子を備え、ARCに対応しているので、対応テレビの音声をすべて本機から再生可能。
それでいて、価格は約3万円と、他社の同クラス製品と同じ水準に抑えられている。Polk Audioならではのプレミアムサウンドが体感できるなら、お買い得で魅力的な製品といえるだろう。

HDMIコントロール(CEC)に対応したテレビなら、テレビのリモコンで本機の音量調整もできる。
質実剛健で、本物のシアター体験ができる
実際に、自宅のリビングで実機を設置してみた。スマホの「Amazon Alexa」アプリを利用し、本機に貼付されているQRコードをスキャンするだけでWi-Fi接続が完了。「アメリカンなオーディオ」と聞くと、何となくルーズなイメージを抱く人も多いと思うが、完璧な最新仕様である。本体の高さは57ミリで、テレビ前に置いても画面を遮らず、奥行きは121ミリだが、背面端子は内側に収まっているので場所を取らず、また壁掛け設置も可能だ。

スリムな形状に加え、奥行きや重量も抑えられ、壁掛け設置にも適している。ファブリック素材で覆われて、インテリアとのなじみもいい。
驚くべきは、その音質。特に張りのあるセリフが魅力的で、ボーカルやアナウンスといった「声」は、シアターシステムでセンタースピーカーを設置したかのようにクリアで力強く、サウンドバーの概念を覆すレベルだ。低く深みのある良質な低域も特筆に値する。
この「声」と低音は、リモコンの独立したボタンで調整することができるのも特徴。eARCやDolby Atmos(ドルビーアトモス)といったはやりの機能は搭載していないが、質実剛健で本物のシアター体験ができる好製品である。
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jp.polkaudio.com
※価格は記事作成当時のものです。
◆解説/鴻池賢三(AV評論家)