低コストでトップビューカメラと同様の機能を持たせることはできないものか。そんな課題にデータシステム社が取り組んで出した答えが、後退しながらとらえたリアカメラの映像を記憶・合成して周辺の様子として再現する方法だ。ここでは「1カメラスカイトップビューSKY812」を解説する。
リアカメラ一つで上からの映像を表示し、枠内駐車をサポート!
一つのカメラだけで、駐車するときに真上から見下ろした映像でサポートする画期的なシステム「1カメラスカイトップビューSKY812」が、データシステムから登場した。
データシステム
1カメラスカイトップビュー
SKY812
実売価格例:2万3980円
カーナビにつなぐだけでトップビュー表示
これまでも、上から見下ろして周囲を360度表示する、いわゆるトップビューカメラは、純正を中心に装備されてきた。この機能を使えば、駐車枠に入っていく自車の様子が把握でき、枠内にきれいに駐車できるようになるなど、ドライバーにとってメリットは大きい。しかし、後付けするとなるとそう簡単にはいかないし、前後左右4台のカメラが必要となるため、費用面でどうしてもかさんでしまう、という課題を抱えていた。
低コストでトップビューカメラと同様の機能を持たせることはできないものか。そんな課題に同社が取り組んで出した答えが、後退しながらとらえたリアカメラの映像を記憶・合成して周辺の様子として再現する方法だ。そのため、トップビューで表示された映像はリアルタイムではない(リアカメラの表示はリアルタイム)が、駐車時など直近の様子はとらえているわけで、駐車枠にきれいに収める役割は十分果たせる。当然だが、その際は子供などが近づいて来ないかなど、周囲の状況に気を配る必要はある。
リアカメラだけで上からの映像が表示できる
取り付けも、ほとんどの車種に対応しており、カーナビと本ユニットをRCAピン接続すればOKだ。ただし、取り付け時には付属のキャリブレーションシートを使った設定が必須。これが手間となるかもしれないが、周囲が見渡せるトップビュー機能は駐車運転に間違いなくプラスとなるはず。
駐車場での区画枠への駐車に苦手意識を持っている人などには、本機は絶好の選択肢となりそうだ。
※価格は記事作成当時のものです。
TEXT●会田 肇(自動車評論家)