米の味は銘柄の違いだけでなく、その年の「出来栄え」によって味に違いが出てきます。これまでの炊飯器には出来栄えまでは考慮されていませんでした。パナソニックの炊飯ジャー「SR-VSX1」は、銘柄の炊き分けだけでなく、その年の出来栄えによって炊き方を変えることができる炊飯器です。IoTを戦略的に使ったまさに未来型の炊飯器といえます。

パナソニック「SR-VSX1」をレポート

IoTが叫ばれるようになって、5年以上が経ちます。全ての家電はネット接続で徹底自動化され、人間は家事から解放される。そう語られた時は、すぐにでも実現できそうでした。

しかしIoTでできること、全自動化、カスタマイズ化は、まだまだと言えます。そんな中、日本の家電を引っ張っているパナソニックが、炊飯ジャー「SR-VSX1シリーズ」で動きました。他のメーカーがほとんどIoT化していない「炊飯ジャー」のカテゴリーで、です。未来型と言えるパナソニックの炊飯ジャー 、2021年のフラッグシップモデル「SR-VSX1」をレポートします。

画像: スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101 panasonic.jp

スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101

panasonic.jp
画像: 炊飯器「おどり炊き」SR-VSX1シリーズ おかませ見極め炊き 紹介動画【パナソニック公式】 youtu.be

炊飯器「おどり炊き」SR-VSX1シリーズ おかませ見極め炊き 紹介動画【パナソニック公式】

youtu.be

炊飯器の改良は
「ハード」から「プログラム」へ

乾燥米と新米を「鮮度」で炊き分ける

各社の炊飯器の2021年モデルをテストしていますが、ハードが熟成するに従い、炊き上がり、味の差は以前ほど大きくありません。逆に言うとハード技術は、どのメーカーもそれなりのレベルになっているわけです。

そんな中、パナソニックは個々のお米の違いに着目します。お米の違いと言うのは、年々の「出来栄え」「精米」「保管」で、同じ田んぼで取れたお米とは思えないほど差が出るという意味です。お米は野菜と同じ農作物。豊作の時は美味しいですし、不作の時は美味しくありません。

パナソニックは、そのお米の違いに対して、ハードでなくプログラムで対応します。考えてみてください。かまどでたく場合は、それに対し吸水のさせ方、炊き方の工夫で、人が対応します。それは炊飯器のプログラムに当たります。

具体的に、どうしているのかと言うと、センサーでマスタープログラム使用時とのデータ差を捉え、即時修正をし、マスタープログラム時のセンサーデータに合う様にするのです。しかしサポートできる範囲は限られます。この機能を導入した時、パナソニックがうたったのは水分。「保管」で変化するレベルの話です。

画像1: panasonic.jp
panasonic.jp
画像2: panasonic.jp
panasonic.jp

「マスタープログラム」の改変

その年の「出来栄え」で炊き分ける

しかし、「出来」の差は、途中でプログラム修正するレベルでは収まりません。マスタープログラム自体を修正する必要があります。一口でプログラム修正と言っても、レベルが幾つもあり、サポートできる範囲は異なるのです。

マスタープログラムを作る時は、これで良いのかと何度もテストを繰り返し、決め込みます。しかし、相手はお米。その年の「出来」で風味が変わるものですが、マスタープログラムは開発設定した時のお米の「出来」がベースにあるのです。

常にある一定水準の味を確保するには、方法は2つあります。

1つは、お米をブレンドし、不作のお米があっても味をブレなくする方法です。この手法はヨーロッパが得意です。有名なのはコーヒーです。コーヒー豆もお米と同じ農作物。豊作、不作があります。しかし地球上すべてのエリアが不作ということはありません。ブレンドは、それらをうまく混ぜ合わせていつもの味を作り出す技術です。ちなみに、その豆は2〜3種ではありません。常に同じ味を供給する必要があるネスカフェは30種類以上のブレンドだと聞いています。手広くモノを集め、味を一定にする考え方は、ローマ帝国の時代より広大な植民地を持つヨーロッパならではの発想のような気がします。日本だと、こうはいきません。

パナソニックは、第2の手として、不作の時でも美味しく食べられるよう、マスタープログラムを変える方法を選択しました。特に、銘柄米で炊き分ける機能を持つ場合、この決定は重要です。理由は、コシヒカリのような全国銘柄でない場合、銘柄米はあるエリアで集中して作られますので、不作がおこる可能性が高いからです。

画像: 気象状況によるお米の味わいの変化と炊き分け方 panasonic.jp

気象状況によるお米の味わいの変化と炊き分け方

panasonic.jp

IoT家電はハードの完成度が重要

IoTが家電にもたらす効果は、大きく「全自動」と「カスタマイズ」に分かれます。「全自動」については、状況を判断しベストな対応をAIが判断して行うということになりますから、マスタープログラムの修正は「全自動」の方に属します。

これを現実のものにするためには、ハードは完成度が高く、変更しなくともいいレベルにあることが必要です。

今回実際に「SR-VSX1」でお米を炊き、試食してみると、粒だちがよく歯応えもいい塩梅。パナソニックらしい、いく分柔らかめの食感ですが、以前の機種で見られたようなどことなくベタつく感じもほとんどなく美味しいです。

試食は「ななつぼし」で行いました。味の濃いコシヒカリではなく、さっぱりとしたササニシキの系統。抑えられた甘味が、おかずの味を引き出します。いろいろな微妙な味を楽しむ、和の、特に朝食にイイ感じです。味噌汁、納豆、卵焼き、海苔、ふりかけ・・・・。コシヒカリが多くのメーカーで標準米とされていますが、銘柄炊き分けと出来栄え炊き分けができる本機では「ななつぼし」のあっさりとした食感、滋味豊かな食味も楽しめるのです。

画像: 「キッチンポケット」アプリと炊飯器が連携。その年のお米の出来栄えに合わせて炊き方を更新したり、炊き分けられる銘柄米を追加することができる。 panasonic.jp

「キッチンポケット」アプリと炊飯器が連携。その年のお米の出来栄えに合わせて炊き方を更新したり、炊き分けられる銘柄米を追加することができる。

panasonic.jp

ユーザーメリットとメーカーメリット

ユーザーの満足度がメーカーの利益につながる

お米の「出来」を含めた新しいプログラムを毎年アップデートするのは、手間もかかるし、新製品の売りが止まるのではと危惧するメーカー担当者も多いのです。

しかし考えてみてください。買った炊飯器は年々ハード的にはやつれて行きますが、毎年の様にアップデートされるので中身は新しいわけです。ユーザーにとってこれはメリットです。壊れるまで、イイ感じで使えるわけです。

それを体験したユーザーは、これほど細かなサービスを継続してくれるパナソニックの炊飯器をまた買おとするのではないでしょうか。実は、ユーザーメリットだけでなくメーカーメリットも多いのです。

まとめ

画像: 【米は毎年同じ味ではない】来年の「出来栄え」のサポートを約束!パナソニックの炊飯ジャー「SR-VSX1」が真のIoT化を実現
パナソニック 炊飯器 5.5合 最高峰モデル スマホ連携 銘柄炊き分け 可変圧力&大火力おどり炊き スチーム&全面発熱6段IH式 ブラック SR-VSX101-K
センシングによる「鮮度炊き分け」の進化で、新米も乾燥したお米もさらにおいしく炊き分け
まとめ炊きしたごはんもおいしく「スチーム保温」が進化、「冷凍用ごはんコース」新搭載
「専用アプリ ※」でおいしく、楽しく、便利にその年のお米の出来栄えに合わせて炊き方を更新/おすすめ銘柄提案/外出先から予約中の炊き上がり時刻変更  ※:通信環境や、使用状況によっては、 ご利用になれない場合があります。●専用アプリのインストールはAndroid?スマートフォンはGoogle Playで、 iPhoneはApp Storeで可能です●専用アプリは無料です。インストールおよびサービスのご利用には、 通信費がか...
¥108,400
2021-07-15 14:27

今、炊飯器はどの家庭にもある家電で、市場は飽和状態。その中で最後までメーカーとして生き残るということは、ユーザーから支持されるということです。パナソニックは「損して得を取りに行く」ことしたわけです。パナソニックの炊飯ジャー「SR-VSX1」は、IoTを戦略的に使ったモデルとも言えます。また、味だけでなく、タッチパネルの採用で使いやすくなっているなど、デザインも含め完成度が高いです。2021年の推しモデルの一つです。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。

This article is a sponsored article by
''.