スマホと同じAndroidをベースとしたテレビ用のOSがAndroid TVだ。もともとGoogle TVの名称でスタートしたが、2014年ごろからAndroid TVとして本格的な普及が始まる。さらに、ソニーの2021年モデルでは、新しい機能としてGoogle TVという名称が復活した。
Androidをベースにしたテレビ用のOS
今のテレビには、録画機能や、多彩な動画配信サービスを含めたネット機能などを快適に操作するため、パソコンやスマホと同じくOSが搭載されている。スマホと同じAndroidをベースとしたテレビ用のOSがAndroid TVだ。もともとGoogle TVの名称でスタートしたが、2014年ごろからAndroid TVとして本格的な普及が始まる。さらに、ソニーの2021年モデルでは、新しい機能としてGoogle TVという名称が復活した。
Android TV搭載機は、音声操作ができる「Googleアシスタント」が大きな魅力。また、ネット動画やゲームアプリのインストールも可能だ。
●アプリが並ぶAndroid TVのホーム画面
現行のシャープ製4KテレビはすべてAndroid TV対応
●音声操作の「Googleアシスタント」が使える!
東芝のX8900Kシリーズでは、リモコンや本体に話しかけると番組検索ができ、結果が画面に表示される。
Android TVの搭載機は今、増加中
最近まで、国内の主要なメーカーでAndroid TVを採用しているのは、シャープやソニーくらいだったが、東芝は2021年モデルのX8900KシリーズとZ670Kシリーズで初めてAndroid TVを採用した。また、最近ではプロジェクターにも搭載モデルが増えている。
画面メニューのデザインは各社共通となり、多彩なアプリが使えるのも同じ。ただし、テレビとしてはEPG(電子番組表)や録画機能などは各社で異なるのはもちろんだ。なお、ソニーのA90JシリーズやX95JシリーズなどのブラビアXRシリーズは、Android TVの一種であるGoogle TVという新しいUIを採用しているが、こちらも、やれることはほぼ同じだ。
●Android TV搭載機の例
東芝・55X8900K。「OK、グーグル」と話しかけてテレビの操作ができる。
ソニーはA90JシリーズなどがGoogle TVと呼ばれる新UIを使っている。
エプソン「EH-LS500B」など、家庭用プロジェクターにもAndroid TV搭載機が登場している。
◆解説/鳥居一豊(AVライター)