冷凍室の霜が厚くなると取るのが大変だ。薄いうちに処理するのがおすすめ。その方法は、40℃くらいのぬるま湯で濡らしたタオルを霜に当てて拭きとるだけ。霜が厚くなってしまった場合は、クーラーボックスなどに冷凍室の食材を移してから冷蔵庫の運転を停止し、霜を溶かす必要がある。
冷凍冷蔵庫冷蔵庫の自動製氷機って掃除したほうがいいの?どうやって掃除する?
冷蔵庫の自動製氷機は、給水タンクから給水ホースを通って製氷皿に水を供給し、できた氷を貯氷ケースにためる仕組みになっています。給水タンクや浄水フィルターなどは取り外して洗えますが、給水ホースなどは洗えないモデルが多いです。
もし、使っている冷蔵庫が自動製氷機のパーツをすべて取り外して洗える場合は、定期的に取り外して水洗いするのをおすすめします。
給水ホースなどのパーツが取り外せない(取り外しにくい)場合は、ドラッグストアなどで購入できる自動製氷機クリーナーを使って洗浄するといいでしょう。クリーナー液を給水タンクにセットして製氷するだけで、手軽に製氷機の経路を洗浄することができます。洗浄剤はクエン酸やリンゴ酸などを成分にしており、1~2ヵ月に一度の使用を目安にしています。
冷凍冷蔵庫冷蔵庫のドアは右開き、左開き、観音開きのどれがいちばん使いやすい?
冷蔵庫のドアは、右側に開く右開き、左側に開く左開き、左右どちらにも開く両開き、真ん中から左右に開く観音開きの4種類があります。400リットル未満の中小型サイズは、前三つの片開きタイプ、400リットル以上の大型モデルでは観音開きタイプが中心になります。
片開きタイプは、設置場所によって使い勝手が大きく変わるため、壁が右側にあれば右開き、左側なら左開きを選ぶのが基本です。引っ越しなどで設置場所が変わる可能性がある人は、両開きを選ぶのが無難です。また、ダイニングから来て飲み物を取る場合は右開き、キッチンからは左開きなど、生活動線に合わせた使い方ができるのも両開きの魅力といえるでしょう。
観音開きタイプは制約は少なめですが、大型タイプになるので一人暮らしには向かないという面があります。
冷凍冷蔵庫10年以上前の冷蔵庫を使っているけれど、最新モデルはどこが進化している?
ここ10年で最も大きい進化といえるのが、断熱材の薄型化による大容量化です。以前は400リットルクラスが中心でしたが、現在では500リットルクラスが一般化し、600リットルを超えるモデルも増えています。
鮮度保持機能は、チルドと冷凍の中間の温度帯でより長もちさせる製品が増えており、冷蔵室全体をチルドルームにできる製品も出てきています。
大容量化
断熱材の薄型化によって、同じサイズのまま大容量化
温度による鮮度保持
チルドと冷凍の中間の温度帯で食材が長もち
野菜室の進化
野菜などの乾燥を防止。光触媒やLEDの活用
温度管理に加えて湿度管理も行うことで、冷蔵室や野菜室に入れた食品の乾燥を防ぐ製品も増えています。野菜室は乾燥を防ぐだけでなく、光触媒を用いて腐敗ガスを分解する機能や、LEDを用いて葉物野菜の光合成を促進する機能などを備えたモデルも出ており、食材をよりまとめ買いしやすくなっています。
冷凍冷蔵庫冷蔵庫の冷凍室にだんだん霜が付いてきたが、どうすればいい?
霜が厚くなると取るのが大変になるので、薄いうちに処理するのがおすすめです。40℃くらいのぬるま湯で濡らしたタオルを霜に当てて拭き取りましょう。
霜が厚くなってしまった場合は、クーラーボックスなどに冷凍室の食材を移してから冷蔵庫の運転を停止し、霜を溶かす必要があります。霜が溶けたらタオルで水分を拭き取り、電源を入れてから食材を戻しましょう。霜が厚い場合はすべての氷が溶けるまで時間がかかるので、ある程度溶けた段階でゴムやプラスチック製のヘラで霜をはがすことで、霜取りの時間を短縮できます。少量のサラダ油をしみ込ませたキッチンペーパーで冷凍室の壁を拭けば、霜が付きにくくなります。
冷凍冷蔵庫食材を冷凍する際に味が落ちないようにするテクニックは?
食材を冷凍する際に味が落ちてしまう原因として「冷凍焼け」と肉などの「ドリップ」が挙げられます。冷凍焼けは食材の乾燥や酸化が原因になるため、フリーザーバッグなどを用いて食材を密閉し、空気にできるだけ触れさせないことが重要。一度解凍した食材を再冷凍すると味がさらに落ちるので、一回に使う分量に分けて凍らせることを心がけましょう。
解凍時に肉の内部から液体が出てしまうドリップは、冷凍時間が長くなるほど出やすくなるため、急速冷凍することも効果的。なるべく食材を平らにし、金属製のバットなどに入れたり、アルミホイルに包んでおくと効率的に冷凍できます。
◆解説/安蔵靖志(家電・ITジャーナリスト)