近年、デジタル音源はCDに限らず、テレビ放送、ハイレゾを含むネットワークオーディオ、ブルートゥースと広まる一方、一般的なオーディオユーザーにとっては主流になった。アンプの利便性を高める付加機能として、デジタル入力機能、つまりDAC機能を搭載するに至ったと考えられる。アンプがネットワークオーディオに対応して、デジタル入力を追加するのも自然な流れといえる。

コンポ機器は、もともと役割を細分化していた

ピュアオーディオの世界は、その名のとおり、混じりけを極力排除した純粋さを追求するのが醍醐味。アンプやプレーヤーといったコンポーネントは、できる限り細分化して別筐体を組み合わせ、さらに、その先には、ステレオシステムの右チャンネルと左チャンネルをも別々に扱うデュアル・モノーラルといった考え方などもあり、奥が深い。

デジタル音源の元祖ともいえるCDが登場して以降も長らくは、アンプ側にD/A変換機能を積極的に内蔵する動きはなかった。むしろマニアは、CDトランスポート、DAC(ダック)、クロックジェネレーターと、より細分化する方向を好んだ。

しかし近年、デジタル音源はCDに限らず、テレビ放送、ハイレゾを含むネットワークオーディオ、ブルートゥースと広まる一方で、一般的なオーディオユーザーにとっては主流といえる存在になった。こうした環境の変化が、アンプの利便性を高める付加機能として、デジタル入力機能、つまりDAC機能を搭載するに至ったと考えられる。アンプがネットワークオーディオに対応して、デジタル入力を追加するのも自然な流れといえる。

ネットワーク&ストリーミング再生機能を融合

マランツ
PM7000N
実売価格例:11万4000円

マランツ伝統のアナログアンプ技術を踏襲した高音質なプリメインアンプに、最新のハイレゾ対応ネットワーク&ストリーミング再生機能を融合した意欲作。

画像: コンポ機器は、もともと役割を細分化していた

デジタル入力を備えることで利便性が向上する

プリメインアンプにデジタル入力を搭載するメリットは、やはり利便性の向上。従来からの光デジタルや同軸デジタルに加え、USB、HDMI、LAN(ラン)、ブルートゥースなどが該当するが、機器の組み合わせによっては音質面でも有利になる。

例えば、世代の古い、あるいは廉価なCDプレーヤーはDAC回路やアナログ出力が上質とはいえず、さらにアナログ接続でアンプに伝送すると劣化も気になる。デジタル入力を備えたアンプがあれば、デジタル接続することで信号をピュアなまま伝送でき、アンプの新しく良質なDAC回路が利用できる。結果、音質の向上が期待できるわけだ。

また、アンプ内部のデジタル化も進んでいて、信号経路でアナログ変換することなくスピーカー直前までデジタルで扱うフルデジタルアンプも存在する。デジタルオーディオ時代の「ピュア」といえるだろう。上質なDAC回路を搭載したモデルも価格がリーズナブルになっていて、コストパフォーマンスの面でもメリットは大きい。

光/同軸デジタル音声入力を計4系統装備

ラジオ機能も搭載したレシーバー。最大192kヘルツ/24ビット対応の光/同軸デジタル音声入力を計4系統装備する。

ヤマハ
R-N602
実売価格例:4万4600円

画像: デジタル入力を備えることで利便性が向上する

※価格は記事作成当時のものです。

■解説/鴻池賢三 (AV評論家)

画像: この記事は『大人のオーディオ大百科2021』(マキノ出版)に掲載されています。 www.amazon.co.jp

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