【試聴レポート】感動!対応コンポを導入して本格的に「音楽配信ストリーミングサービス」を楽しむ

家電・AV

音楽配信ストリーミングサービスの「Spotify」を楽しむにあたって、ストリーミング配信に対応した本格的なプリメインアンプのマランツ「PM7000N」をセレクトし、ダリのコンパクトスピーカー「MENUET SE」と組み合わせたシステムで試聴してみた。

[別記事:【音楽ストリーミング】専用プレーヤーからスマートスピーカーまで!音楽配信対応コンポのおすすめ8選→]

【音楽ストリーミング】専用プレーヤーからスマートスピーカーまで!音楽配信対応コンポのおすすめ8選

「Spotify」を聴く

準備&接続

アンプをLANに接続。再生はスマホアプリでOK

ここでは、各種の音楽ストリーミング配信に対応した本格的なプリメインアンプ、マランツPM7000Nをセレクト。ダリのコンパクトスピーカー、MENUET SEと組み合わせたシステムだ。

試聴したシステム

ネットワーク機能搭載プリメインアンプ

マランツ
PM7000N
実売価格例:11万4000円

マランツのPM7000Nは、Hi-Fiアンプとしての資質を備えつつ、最新ネットワーク機能をサポートしたHEOS内蔵のプリメインアンプだ。「Spotify」のほか、「Amazon Music HD」「AWA」にも対応する。コンパクト筐体のダリ・MENUET SEとの組み合わせで試聴した。

スピーカー

ダリ
MENUET SE
実売価格例:実売価格例:22万円(ペア)

PM7000Nのネットワーク機能は、有線LAN、Wi-Fiともに対応済み。設定時には有線LANで接続しておいたほうが、スマホ/タブレット(「HEOS」アプリを使用)との連係が安定するが、実際に音楽を楽しむときは、ワイヤレス接続でまったく問題ない。ネットワークの連係が確認されたら、あとはPM7000Nとスピーカーを接続するだけ、これで「Spotify」を聴くための基本的な設置、接続はすべて完了となる。

音質&使い勝手

ボーカルが明確に定位し、鮮度の高いサウンド

ストリーミングサービスの再生が可能なプリメインアンプを使ってシステムを組む場合、その最大の魅力は、自分の好みのスピーカーを自由に選べることだ。特に、PM7000Nはアンプとしての基本性能が高く、スピーカーへの対応力に優れるため、3ウェイのフロア型スピーカーなどと組み合わせても、その駆動力に不安はない。

今回は、小型2ウェイのMENUET SEで試聴したが、竹内まりやの「駅」では、明確な声の定位と、透明感にあふれるスムーズな空間の広がりが特徴的で、声のニュアンスも豊かだ。雑みのない鮮度の高いサウンドが、軽やかに躍動し、ストレスなく音場が広がっていく様子が印象的だった。

D&Mグループのオーディオ製品に採用されているネットワーク機能、HEOS。音楽ストリーミングサービスへの対応も進んでいる。

「HEOS」アプリから「Spotify」を選ぶと、同アプリに移行。アルバムの検索や選曲、音量調整まで可能な「Spotify Connect」 が活用できる。

「Amazon Music HD」を聴く

準備&接続

アクティブスピーカーなら接続はRCAケーブルだけ

ロスレス&ハイレゾ配信を早くにスタートさせた「Amazon Music HD」。対応するオーディオ機器の中で今回選出したのが、ブルーサウンドNODE 2iだ。

試聴したシステム

横幅220ミリのかわいらしいデザインが特徴的だが、「Amazon Music」をはじめ、「Spotify」「Deezer HiFi」など多彩な音楽ストリーミングサービスに対応するほか、192kヘルツ/24ビットのハイレゾ音源の再生も可能という本格派だ。

組み合わせるスピーカーは、低歪みでダイナミックなサウンドが持ち味のエアパルス・A80。アンプ内蔵のアクティブ型で、NODE 2iとの接続はRCAアナログ、光デジタルの2とおりが考えられるが、今回は、アナログ接続を選択した。RCAケーブルでつなぐだけなので、実に簡単だ。

ネットワークプレーヤー

ブルーサウンド
NODE 2i
実売価格例:実売価格例:7万2600円

多彩な音楽ストリーミングサービスに対応したネットワークプレーヤー、ブルーサウンドのNODE 2iと、バイアンプ仕様のパワーアンプを内蔵した小型2ウエイスピーカー、エアパルス・A80の組み合わせ。RCAアナログ、光デジタルでの接続が可能だ。

アクティブスピーカー

エアパルス
A80
実売価格例:8万4700円(ペア)

音質&使い勝手

ボーカルの息づかいやニュアンスの描写が鮮明

「Amazon Music」の選曲や再生などの操作は、NODE 2i本体上面にあるタッチパネルでも可能だが、基本操作は、専用アプリの「BluOS Controller」(パソコン用もある)で行える。アプリはデザイン的にも洗練され、操作自体もストレスがなく、実に快適だ。

中森明菜の「セカンド・ラブ」を聴くと、素朴な質感を大切にしつつも、音の鮮度が高く、艶やかさが感じられるのが好ましい。S/N感のよさに加え、ボーカルの息づかい、ニュアンスの描写が鮮明で、ついつい聴き入ってしまった。

「BluOS」アプリを起動すると、「Amazon Music」「Deezer HiFi」「Spotify」など、各種音楽ストリーミングサービスが表示され、ここから選択する。

「Amazon Music HD」から「中森明菜」を検索して、楽曲を表示。楽曲表示の下に、再生デバイスとして「NODE 2i」の型番が表示されている。

「Apple Music」を聴く

準備&接続

純正ケーブルを用意してiPhone12と接続

ハイレゾ(最大192kヘルツ/24ビット)、ロスレス(44.1kヘルツ/16ビットまたは48kヘルツ/24ビット)配信をスタートさせた「Apple Music」。

同サービスを、iPhone/iPadなどで再生して、手持ちのオーディオシステムや外部スピーカーで聴く場合は、USB DAC機器を介して接続する必要がある。もちろん、「Apple Music」は、Android端末にも対応しており、ロスレス・ハイレゾ曲の再生も可能だ。

ここでは、iPhone12を再生端末とし、アップル純正の「Lightning-USBカメラアダプタ」を介して、クリプトンのUSB DAC内蔵スピーカー、KS-11と接続した。iPhoneに標準搭載の「ミュージック」アプリからApple IDでログインすれば、利用可能だ。

試聴したシステム

スマートフォン

アップル
iPhone 12

最新モデルのiPhone 12と、USB DAC内蔵の小型スピーカー、クリプトン・KS-11との組み合わせで試聴した。KS-11は音のよさで人気を博したKS-1 HQMの後継機。ブルートゥース(aptX HD)対応に加え、アンプ回路を強化した注目モデルだ。

USB DAC内蔵スピーカー

クリプトン
KS-11
実売価格例:5万4780円

音質&使い勝手

目の前で歌っているかのような生っぽさにゾクッ!

アーティスト、楽曲の検索やプレイリストの作成、再生などの操作はiPhone12のタッチパネルで行うが、アプリのデザインは洗練され、動作も機敏で、待ち時間も少ない。

米西海岸の歌姫、リンダ・ロンシュタットの「What’s New」を聴いたが、艶があって、色濃く、ニュアンスがたっぷり。自分の目の前で歌っているかのような生っぽさに、思わずゾクッとしてしまった。

なお、ハイレゾ再生する場合は、アプリの設定で、「オーディオ品質」→「ハイレゾロスレス」を選ぶことを忘れないようにしたい。利用可能だ。

「リンダ・ロンシュタット」で検索すると、曲、アルバムだけでなく、「必聴アルバム」「ミュージックビデオ」なども表示される。

オリジナル作品も含めて、ミュージックビデオの視聴も可能。パソコンのHDMI出力を利用すれば、大画面テレビでも楽しめる。

「mora qualitas」を聴く

準備&接続

USBケーブルで接続し、パソコンアプリで再生

CDを超える情報量で、より生っぽいサウンドが体験できるハイレゾ音源を提供している「mora qualitas」。サイトからパソコンアプリをダウンロードして、再生しよう。パソコンでハイレゾ楽曲を楽しむ場合に重要な役割を果たすのが、USB DAC。パソコンとUSBケーブルで接続することで、高音質で再生することができる。

ここでは、リーズナブルな価格で高級オーディオに勝るとも劣らないサウンドを楽しませてくれる、バーソンオーディオConductor(コンダクター)3X Reference(リファレンス)を採用。本体はコンパクトだが、ヒートシンクを兼ねた高密度アルミニウム製の筐体で、アルミ削り出しのボリュームノブも重厚感がある。

試聴したシステム

手持ちのパソコン

USB DAC機能を備えたバーソンオーディオのConductor 3X Referenceを活用し、自前のオーディオシステムと接続した(今回は、GENELEC(ジェネレック)のアンプ内蔵スピーカーを使用)。パソコンと接続して「mora qualitas」を楽しむ場合、96kヘルツ/24ビットのハイレゾ音源のネイティブ再生が可能だ。なお、Windows環境では専用ドライバーが必要。

USB DAC

バーソンオーディオ
Conductor 3X Reference
実売価格例:16万5200円

音質&使い勝手

ボーカルはニュアンス豊かで、目の前にスッと定位する

パソコンアプリは見た目もわかりやすく、操作性も良好。Windowsの設定時には、OSのオーディオエンジンやミキサーをパスして、よりピュアな再生が可能になる「排他モード」にチェックを入れることが重要。これを忘れるとハイレゾ音源の楽しさは大きく後退する。

今回は、シンプルにGENELECのアンプ内蔵スピーカー、G OneをUSB DACと接続して試聴してみた。ノラジョーンズの「Don’t Know Why(ドント ノー ホワイ)」を聴いたが、温かい息づかいが感じ取れるボーカルは、ニュアンスが豊かだ。透き通るようなすがすがしさで、目の前にスッと定位し、その余韻が漂うように空間に溶け込んで消えていく様子が、実に心地いい。

パソコンにUSB DACを接続し、専用アプリを立ち上げ、左メニュー下部にある「設定」から「プレイヤー」タブを開く。「排他モード」の設定も大切だ。

ユーザーの好みに応じた曲を提案するレコメンド機能。今、実際に聴いている曲をもとに、リアルタイムでおすすめ楽曲を提示してくる。

※価格は記事作成当時のものです。

■解説/藤原陽祐(AV評論家)

この記事は『大人のオーディオ大百科2021』(マキノ出版)に掲載されています。

www.amazon.co.jp

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