実はすごく多い!ドライヤーの種類

ドライヤー。かなり古くからある家電です。我が家に来たのは、私が小2か、小3。1968年頃です。買ったのは私のためではなく、妹の髪の毛を乾かすため。妹は体がそんなに強くない。風邪をひかせないためでした。オシャレ要素など微塵もありません。が、ドライヤー自体は、かなりオシャレなデザインでした。ピカピカ光る金属の筐体に、赤い持ち手。その当時は、一回一回箱から出して使っていました。しかし、十分に冷やさずに箱に入れると、ドライヤーの形にくり抜かれていた発泡スチロールの一部が無くなりました。焦げるのならよく分かります。焚き火は散々していましたからね。熱で液体状態に戻ったのですが、発泡スチロールは膨らみに膨らませていますので、当時の私には分からなかったわけです。これでわかると通り、当時は本体内にヒーターがあり、そこで瞬時に空気を温め、吹き出す仕組みでした。

一方、令和三年。ドライヤーはちょっとでも美容に関係があるメーカーからは必ず出ています。何種類あるのか分かりません。年間のモデル数の増え方からいうとトップではないでしょうか? 構造も実に多種多様。今回は、それを整理してみました。 貴女はどんな種類のドライヤーが好きですか?

なお、タイトルはドライヤーの構成です。「熱伝達物質」+「風の風量」+「特徴」という構成にしてあります。

タイプI:基本

空気+大風量

【モデル例】テスコム TD30 W

画像: ヘアードライヤー / TD30 W www.tescom-shop.jp

ヘアードライヤー / TD30 W

www.tescom-shop.jp

笑ってしまいますが、今、超ベーシックな構成、ヒーターで空気を温め、送り出し乾かすというモデルを手に入れるのは至難の技。本当に売っていません。カタログ掲載もほとんどないです。今の標準は、コレに「マイナスイオン」発生装置を付けたものです。

温風温度は110℃(DRY時、周囲温度30℃の場合)、風量1.1㎥/分 (DRY時)。温度が100℃を超えますが、それなり。また、変な回路が積まれていないので、重さ290g(本体のみ)と軽いのが特徴です。

タイプII:マイナスイオン

基本+マイナスイオン

【モデル例】パナソニック ナノケア EH-NA0G

画像: ヘアードライヤー ナノケア(ディープネイビー) EH-NA0G-A panasonic.jp

ヘアードライヤー ナノケア(ディープネイビー) EH-NA0G-A

panasonic.jp

今時の「標準」仕様には必ず、イオン発生器が装着されています。大きな効果は保湿。髪の毛を保護するキューティクルは、どこか傷んでいるものです。そこに熱風をかけるとキューティクルが傷んだ部分から髪の毛の水分が失われます。マイナスイオンは水分子を引き寄せますので、それを当てることにより熱で失われた水分を補充することができます。髪の毛の傷みをなるべく抑える技術です。

パナソニックの「ナノイー」も空気中の「水」に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの微粒子です。が、水をターゲットに技術開発されており、一般的なマイナスイオンの約1,000倍(体積比)の水分が含まれているそうです。が、このモデル:EH-NA0Gに搭載されたのは高浸透「ナノイー」。マルチリーダー放電を使用することで、従来の「ナノイー」に対して、水分発生量が18倍にアップされています。キューティクルのわずかな間「毛髪内部に水分を届けるデルタ層」へ浸透しやすくなっています。
その結果、毛髪水分増加量は1.9倍。髪へのうるおいとなめらかさを、さらに向上したモデルです。

温風モード時が約125℃(ドライ・室温30℃の時)、風量1.5㎥/分(ターボ時)とかなり強力です。ただ、中身が濃い分、重さも重く 約595gです。持ち手部分の重さはほとんどないため、手の上に重さがある感じ。長時間使用すると手が疲れます。

タイプIII:ノーズレス

「基本」と同じ

【モデル例】Dyson Supersonic Ionic HD08 ヘアドライヤー

画像: Dyson Supersonic Ionicヘアドライヤー www.dyson.co.jp

Dyson Supersonic Ionicヘアドライヤー

www.dyson.co.jp

掃除機のサイクロンシステムで名を上げたダイソン社が作ったドライヤーです。風のコントロールに強い彼らが考えたのは大きく二つ。一つ目は、風で乾かし、髪へのダメージを防ぐこと。もう一つは持ち手の中にバッテリーなどを仕込むことにより、長時間使っても手が疲れないようにすることです。これを煮詰めた結果、それまでと全く違う形状のドライヤーが世に出ることになりました。

今ドキのモデルですから、当然、マイナスイオンを作るイオナイザーも付いています。ダイソン社のモデルらしく、高級感を前面に出したモデルですが、それなりのプライスです。

ちなみにスタイリングのためのアタッチメントは一番多く、色々なスタイリングが楽しめるモデルでもあります。具体的には、ジェントルエアーリング、スムージングノズル、スタイリングコンセントレーター、ディフューザーなどですが、プロ気分も味わえます。

通常時の最高使用温度100°C、風量2.4㎥/分(強風)とかなり強力です。重さは720gと重いのですが、重量バランスがよく、よほど長時間使わなければ、手が疲れることはないと思います。

タイプIV:遠赤外線

遠赤外線+大風量

【モデル例】ルーヴルドー 復元ドライヤーPro LJ-365DRZ

画像: 復元ドライヤーPro www.louvredo.com

復元ドライヤーPro

www.louvredo.com

今、色々なメーカーが作りたいと思っているのが、遠赤外線で熱を送るドライヤーです。この遠赤外線を使ったドライヤーがケアするのは、髪の毛だけではありません。地肌もケアします。というのは温風は表面からじわじわ水分を蒸発させるのに対し、遠赤外線は、髪の毛の内側から温まります。そしてそれは地肌も同じ。一番近いイメージは炭火焼きでしょうかね。火が直接当たってなくても中まで上手く焼けます。このため風は「低温」、遠赤外線が髪の毛と頭皮を整える「育成光線」、今ドキですからイオン発生器は当たり前に付けられており「マイナス電子」でキューティクルケアとなります。

このため実際に使ってみると、常温の風なのに、髪の毛がどんどん乾くという、今までにない違和感を覚えます。そして、使っていると、地肌、髪の毛の調子がよくなってくるとか。短期テストでは完全実感はできませんでした。しかし、こんな感じですから、今までのドライヤーとは、扱い方がずいぶん異なります。今まではちょっと高い温度の風を調整しつつ=「やや遠め」「振りながら」「素早く乾かす」というのが、「なるべく近く」「振らずに」「ゆっくり乾かす」のですから、180°、全く違うものです。

タイプV:スカルプ

遠赤外線 / ヒーター+大風量+頭皮マッサージ機構付

【モデル例】ヤーマン スカルプドライヤー プロ

画像: スカルプドライヤー プロ www.ya-man-tokyo-japan.com

スカルプドライヤー プロ

www.ya-man-tokyo-japan.com

以前のモデルは、熱源がヒーターでしたが、今回、遠赤外線になり、本格的にスカルプケアになりました。60℃の低温風。遠赤外線で調子を整えるのは、遠赤外線と同じですが、美容音波振動が使えます。

これめちゃくちゃ気持ちがいいです。しかし、ここまで来ると髪の毛を乾かすというのではなく、ヘッドケアという感じですね。ヤーマンは、コレ以外にも、顔に使えるリフトケアドライヤーも商品化しています。そのうち、ドライヤーと美顔器の境目がなくなるかもしれませんね。

最後に

元々「速乾」という行為は、自然にはないことをしているわけで、髪の毛他にダメージを与えるものとして捉えられてきましたが、遠赤外線を熱源にすると、ダメージではなく、頭全体のケア、育成というニュアンスに変わってきました。マイナスイオン発生器が付きのドライヤーが標準になったように、あと、10年もすると全ドライヤーが遠赤外線を熱源にする可能性があります。

長生きできる様になった今、地毛の有無は、生きることへの積極性なども影響してくるのではとも思われます。そうなるとドライヤーも必然的に変わることになると思います。しかし、最もいいセット方法などは、まだ極められていません。今なら、貴女が新しいドライヤーのカリスマユーザーになれる可能性もあるように思います。なんせ、ドライヤーは今、戦国時代ですから。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京散歩とラーメンの食べ歩き。



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