最近は、スマートスピーカーをはじめ、IoT家電、小型ロボットなど、インターネットと連係することで高い利便性が得られる製品が増えている。今回は、スマートスピーカーについて、何ができるのか、どういう利点があるのかを見ていこう。
「しゃべる家電」の新鋭、スマートスピーカーを使ってみた!
声で操作し、会話やクイズの出題なども可能!
昨年後半からIT業界、家電業界で話題の中心となっているのがスマートスピーカーだ。
スマートスピーカーとは、音声入力により、インターネット検索、音楽再生、予定の確認、天気やニュースの読み上げなどをしてくれるスピーカーだ。
また、スマート家電コントローラーと組み合わせれば、照明やテレビ、エアコンなどの家電を音声で操作することも可能になる。
現在、スマートスピーカーは数社から発売されているが、大きく分けて「Google Home」「Amazon Echo」「Clova WAVE」の3種類があり、各メーカーが異なる音声アシスタントサービスを展開している。
それぞれ兄弟機も存在し、価格はスピーカーの性能や大きさなどにより変動するが、受けられるサービス自体は、基本的に変わらない。
スマートスピーカーは、いわゆるスマホの音声アシスタント(iPhoneの「Siri」、Androidの「Googleアシスタント」)と同じく、クラウドを介したサービスだが、スマホと違うのは、ネット接続機能を内蔵しておらず、利用するにはWi-Fi(無線LAN)環境が必要となる点。
そのため、スマートスピーカーを使うなら、まず、Wi-Fi環境を整えるのが先決だ。
Google
Google Home
実売価格例:1万5120円
「OK,Google」の呼びかけに対応し、音楽再生やGoogleカレンダーによるタスク管理、ニュースの配信なども利用可能。
無線LAN規格は、802.11b/g/n/ac(2.4G/5Gヘルツ)に対応。
Google Home mini
実売価格例:6480円
Amazon
Amazon Echo
実売価格例:1万1980円
「アレクサ」の呼びかけに反応。Amazonの定額音楽配信に対応し、音楽を存分に楽しめる.
発売以来、招待メール制度を実施しており、返信があった人のみ入手が可能。
Amazon Echo Plus
実売価格例:1万7980円
Amazon Echo Dot
実売価格例:5980円
LINE
Clova WAVE
実売価格例:1万2800円
「クローバ」の呼びかけに反応。LINEアカウントが登録でき、LINEの送受信が音声入力で可能。
赤外線リモコン操作機能を搭載しており、テレビや照明などの操作をすることもできる。
Clova Friends
実売価格例:6750円
スマートスピーカーは音声入力なので、使い方はいたって簡単。
最初にスマホ(一部機種ではパソコンでも可)でWi-Fiに接続させる設定が必要なので、その点はややハードルの高さはあるが、それをクリアできればあとは簡単に使える。
例えば、Google Homeなら「OK、Google」と呼びかけると、スマートスピーカーが起動し、待機状態になる。
ここで「天気を教えて」「今日の予定は?」などと話しかければ、音声で答えてくれる。音声認識力は高く、部屋の中のどの場所から発話しても感知する。
家電製品との連係については、今後はどんどん拡大していくだろう。
●スピーカー単体でできること
・各機種が対応する定額音楽配信サービスの楽曲再生
・ニュース、天気予報の読み上げ
・気になる言葉の検索
・クイズの出題・解答
・スケジュール管理の読み上げ
・アラーム機能、タイマー機能
・買い物(Amazon Echoのみ)
解説/岡安 学(デジタルライター)
→話題の「スマートスピーカー」ってどんな製品? しゃべる家電をレポート〈2〉
※表示の価格は、記事制作時のものです。