デジタルオーディオ全盛である。しかし、アナログ盤、いわゆるレコードの売り上げだけは、近年、年を追うごとに伸びている。また、カセットテープの魅力も再認識されつつあり、ラジカセなどの新製品も登場している。
デジタルにはない魅力がアナログには詰まっている
現在の音楽シーンは、デジタルオーディオ全盛である。しかし、アナログ盤、いわゆるレコードの売り上げだけは、近年、年を追うごとに伸びている。また、カセットテープの魅力も再認識されつつあり、ラジカセなどの新製品も登場している。
レコードやカセットといったアナログオーディオのメディアが見直されているのは、偶然ではない。アナログオーディオの魅力が、昔から親しんでいた世代だけでなく、初めてアナログオーディオに触れる世代にまで浸透してきたのだろう。
アナログオーディオの魅力は、多岐に渡るが、例えば、レコードジャケットもその一つ。CDより大きなジャケットは美しさだけでなく、所有欲も満たしてくれる。
●アートなレコードジャケット
また、詳細なライナーノーツも、アナログならではのもので、単なる歌詞カードではなく、貴重な資料であり、魅力的な読み物でもある。
●詳細なライナーノーツ
カセットテープにも魅力は多い。例えば、インデックスカード。これは自分自身で作ることの楽しさが詰まっている。決められた面積の中で、いかにカセットテープの内容を表現するか。夜中にチマチマと作業した思い出がある人も、多いのではないだろうか。
●インデックスカードの魅力
カセットテープの本質的な魅力は、録音する、編集することにある。カセット全盛期のリアルタイム世代なら、レコードやCDをカセットにダビングしたり、深夜放送のラジオ番組を録音したり、ドライブデートのとき車内で聴くマイベスト集を編集したりした経験があることだろう。
●録音や編集が可能
押し入れや物置から、レコードやカセットが出てきた、ふと立ち寄ったCD店でアナログ盤を見つけてしまったという人も多いと思う。現在、自分のオーディオ環境でレコードやカセットを聴く手段がない場合でも、それほどお金をかけることなく、聴ける環境は実現できる。以降では、そんなレコードやカセットを楽しむための機材の数々を紹介していこう。
ワンタッチで演奏がスタートするフルオートプレーヤー
オーディオテクニカ
AT-LP3
実売価格例:2万8728円
マットなデザインが美しい英国・レガの入門用プレーヤー
レガ
Planar 1 PLUS
実売価格例:5万9400円
レコードをDSDでハイレゾ化できるデジタル対応プレーヤー
ソニー
PS-HX500
実売価格例:5万2910円
USBメモリーに直接録音できるデジタル対応プレーヤー
アイワ
APX-BUE100
実売価格例:1万5120円
スクラッチプレーも可能なダイレクトドライブプレーヤー
パイオニアDJ
PLX-500
実売価格例:3万9800円
MP3収録CD-Rの再生に対応したモダンなCDラジカセ
ソニー
CFD-S401
実売価格例:9920円
ACと乾電池の駆動に対応したシンプルなステレオラジカセ
パナソニック
RX-FS27
実売価格例:5640円
USBデジタル出力に対応したポータブルカセットプレーヤー
ION AUDIO
TapeExpress
実売価格例:3140円
解説/福多利夫(フリーライター)
※価格は記事制作時のものです。